最下位脱出の道筋はみえるか?ホワイトソックスの2014シーズン前戦力分析

2008年の地区優勝のあとは、プレーオフ進出がないホワイトソックスですが、2012年までは2位、もしくは3位という成績でした。

しかし、2013年は1976年以来の勝率3割台となる63勝99敗(.389)でア・リーグ中地区で最下位、そしてMLB30球団中では、アストロズ、マーリンズに続く28番目と沈んでしまいました。

そのホワイトソックスの2013年のチームの打撃と投手のスタッツは以下のとおりとなっています。

【打撃】
・得 点: 598点(29位)
・打 率: 0.249(19位)
・出塁率: 0.302(27位)
・長打率: 0.378(25位)
・本塁打: 148本(19位)
・盗 塁: 105個(12位)

【投手】
・防御率: 3.98(19位)
・QS  : 90回(12位)
・被打率: 0.256(19位)
・出塁率: 0.322(23位)
・WHIP : 1.33(24位)
・Save成功率:67.00%(21位)

投手の防御率は、先発だけの場合は3.99(17位)、リリーフは4.00(23位)となっています。この数字からもわかるように投手陣も良くはないのですが、それ以上に得点力のなさが際立っていて、下にはマイアミ・マーリンズしかいない状態で、クオリティスタート数で12位と頑張っていた先発投手陣を見殺しにしてしまいました。

このホワイトソックスは果たして2014年に最下位を脱出することができるのでしょうか?

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ホワイトソックスの2014年戦力分析・評価

まずはこのオフに獲得した戦力と、失った戦力をまとめておきます。

【補強した選手の一覧】

  • ホセ・アブレイユ(1B/DH)
  • アダム・イートン(OF) トレード
  • マット・デビッドソン(3B) トレード
  • ロナルド・ベリサリオ(RP)
  • スコット・ダウンズ(RP)

【失った戦力の一覧】

  • アディソン・リード(CLO) トレード
  • ヘクター・サンティアゴ(SP) トレード
  • ガビン・フロイド(SP) FA

ホワイトソックスの2014年シーズンに向けての一番目玉となった補強は、元キューバ代表のホセ・アブレイユで、6年総額6800万ドルの大型契約を結び獲得しました。WBCでも活躍し、キューバリーグでは本塁打と首位打者の二冠王を獲得するなど、強打の一塁手です。

後は、攻撃陣の強化としてアダム・イートンマット・デビッドソンも獲得する一方、クローザーのアディソン・リードと先発のヘクター・サンティアゴをトレードで放出しています。

またFAでは先発投手のガビン・フロイドが流出していますが、先発投手での大きな補強はありませんでした。

ホワイトソックスの2014年の先発ラインナップとベンチメンバーの予想一覧

予想されるホワイトソックスの2014年のスタメンオーダーとベンチメンバーの一覧は以下の表のとおりとなっています。

ホワイトソックスの2014年の先発ラインナップとベンチメンバーの予想一覧

キューバでの実績はあるにしても、まだメジャーでプレーしていないホセ・アブレイユを3番に置かないといけない状態からもわかるように、厳しい打線の状態です。主砲のアダム・ダンも長打力はあるものの、1割台が見えてきそうな打率で、穴も大きいです。

また、メジャーのレギュラーとしてフルシーズンをプレーした経験がある選手が極めて少なく、アレハンドロ・デアザ、アダム・ダン、アレクセイ・ラミレス、ゴードン・ベッカムの4人で、それに準ずるのが控えのコナー・ギラスピー、ジェフ・ケッピンジャーの2人です。

そのためスターティングメンバーの半分以上をMLBでの経験が少ない選手に頼らざるを得ない状況です。ホセ・アブレイユやプロスペクトランキングで80位に入るマット・デビッドソンなどがブレイクしてくれないと、得点力のアップは期待しにくい戦力です。

ホワイトソックスの2014年の先発ローテとブルペンのメンバー予想一覧

予想されるホワイトソックスの2014年の先発ローテーションとブルペンのメンバーの一覧は以下の表のとおりとなっています。

ホワイトソックスの2014年の先発ローテとブルペンのメンバー予想一覧

先発投手のクリル・セールホセ・キンタナは打線の援護があれば、もっと勝ち星を伸ばせる投手です。特にクリス・セールの防御率3.07はリーグ7位、WHIP1.07はダルビッシュを上回るリーグ3位とリーグトップクラスの成績を残しています。

しかし、クリス・セールはア・リーグで3番目、ホセ・キンタナは7番目にランサポート(RS)が少ない、すなわち打線の援護がなかった投手でした。その結果、それぞれ今シーズンも打線次第で勝ち星が変わってきそうです。

後は、チーム最高年俸をもらっているジョン・ダンクスは、ここ3年間しっかりと勝てていませんので、年俸通りの活躍を期待したいところです。

そして4番手、5番手となるとプロスペクトランキングで70位のエリック・ジョンソンと肩の手術からの再起をはかっているフェリペ・ポーリーノとなります。

ポーリーノは先発の経験はあるものの、通算成績が13勝32敗/防御率4.93/WHIP1.51と心もとない実績しかなく、先発ローテも苦しさを隠しきれません。

ブルペンでは、クローザーの座をマット・リンドストロムネイト・ジョーンズの2人が争っていて、この2人でセットアップとクローザーを担うことは間違いない状況です。ただ、2人ともに勝ち試合をまかせる2人にしては不安が大きい投手です。

総括・まとめ

ホセ・アブレイユを獲得し、田中将大にも1億ドルを用意するなどチームを再建する意欲は見られるものの、やや中途半端な状態で終わってしまい、かつプロスペクトも少ないチームの状態です。

捕手もレギュラーとしては物足りないタイラー・フラワーズのため、スプリングトレーニングの間も、他球団の捕手をスカウティングしている状態です。そして、同時に打てる野手も並行して探すなど、層の薄さは目も当てられない状態です。

そのため、数年かけてチームを再建していかざるを得ない状況で、2014年も昨シーズンと並ぶほどの負けも覚悟する必要がありそうです。

野手では新たに獲得したホセ・アブレイユ、アダム・イートン、マット・デビッドソンらを一人前にし、投手ではエリック・ジョンソンを先発ローテの投手へと育てるということが課題になりそうです。

幸いにクリス・セールはクラブオプションも含めると2019年まで、ホセ・キンタナは2018年までチームの管理下にとどめることができますので、2014年は3、4年かけたチーム再建の基礎をつくる1年となりそうです。