積極的な投手補強も不安は解消されない?ツインズの2014シーズン前戦力分析

2009年と10年に地区2連覇したことを忘れてしまうような11年と12年の2年連続最下位の後、2013年は4位になったツインズです。

しかし、2年連続で同じ66勝96敗と30も負け越していて、ツインズの状況が改善したというよりも、ホワイトソックスが急激に落ちてしまったというのが実情でした。

そのツインズの2013年の打撃と投手のスタッツは以下のとおりとなっています。

【打撃】
・得 点: 614点(25位)
・打 率: 0.242(25位)
・出塁率: 0.312(20位)
・長打率: 0.380(23位)
・本塁打: 151本(18位)
・盗 塁: 52個(27位)

【投手】
・防御率: 4.55(29位)
・QS  : 62回(30位)
・被打率: 0.280(30位)
・出塁率: 0.336(28位)
・WHIP : 1.41(28位)
・Save成功率:69.00%(14位)

投手は30球団最低レベルという数字が並んでいます。その中でも特に酷かったのが先発投手陣で、先発だけの防御率は5.26で30位と最下位、一方リリーフは3.50で14位とそこそこで、先発投手陣が課題であることは明白です。

また打撃陣もお世辞にも良いとは言えず、投手陣とのバランスを考えると最下位でもおかしくなかったのですが、ツインズ以上にホワイトソックスがボロボロで、最下位を免れたという状況でした。

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ツインズの2014年戦力分析・評価

まずはこのオフに獲得した戦力と、失った戦力をまとめておきます。

【補強した選手の一覧】

  • リッキー・ノラスコ(SP)
  • フィル・ヒューズ(SP)
  • マイク・ペルフリー(SP)*再契約
  • カート・スズキ(C)
  • ショーン・ギルマーティン(SP)

【失った戦力の一覧】

  • ライアン・ドゥーミット(C)

攻撃力も投手力も両方に問題はあったのですが、一番問題が深刻だった先発投手陣の補強に集中したこのオフでした。リッキー・ノラスコを4年4900万ドル、フィル・ヒューズを3年2400万ドル、FAとなったマイク・ペルフリーを2年1100万ドルで再契約するなど、FA3投手を獲得しました。

さらにライアン・ドゥーミットを交換要員として2011年のドラフト1巡目全体28番目で指名されたショーン・ギルマーティンを獲得し、アービン・サンタナにも3年3300万ドルを提示するなど、かなり積極的な投手補強に動きました。

その一方で課題があるツインズの攻撃陣にはあまり手を付けることができず、ライアン・ドゥーミットを放出した穴埋めとしてカート・スズキと契約するにとどまっています。

ツインズの2014年の先発ラインナップとベンチメンバーの予想一覧

予想されるツインズの2014年のスタメンオーダーとベンチメンバーの一覧は以下の表のとおりとなっています。
ツインズの2014年の先発ラインナップとベンチメンバーの予想一覧1

今年からジョー・マウアーは年齢と故障を防ぐために捕手ではなく、一塁がポジションとなっています。

昨年、14本塁打を放ったライアン・ドゥーミットの代わりがカート・スズキということで、攻撃力が落ちる可能性が高いです。攻撃面では主力組の復調と、プロスペクトであるミゲル・サノをあてにしていたと思われます。しかし、そのミゲル・サノは肘のトミー・ジョン手術が必要となり、今季絶望となっています。

2013年は1Aと2A通算で123試合で打率.280/35本塁打/103打点という成績で、MLB公式サイトのプロスペクトランキングでは4位にランクされ、今シーズン中にMLB昇格が濃厚でしたので、痛い故障となりました。

ツインズのトッププロスペクトで、全体でも1位と高い評価を受けている外野手のバイロン・バクストンはどんなに順調でも2014年終盤が精一杯のため、攻撃力の上積みは期待しにくく、主砲のジョシュ・ウィリンガムなどの復調に期待するしかないというところです。

ツインズの2014年の先発ローテとブルペンのメンバー予想一覧

予想されるツインズの2014年の先発ローテーションとブルペンのメンバーの一覧は以下の表のとおりとなっています。
ツインズの2014年の先発ローテとブルペンのメンバー予想一覧1

投手陣を積極的に補強し、2013年よりは良くなりそうではあります。ただ、フィル・ヒューズは2年に1回活躍するというよう波のある成績で不安があります。ただ、順番から行くと13年が悪かったので、14年は良くなるかもしれないというやや心もとない期待となります。

リッキー・ノラスコはある程度計算できると思いますが、ケビン・コレイアマイク・ペルフリーにも不安が残り、5番手にはオープン戦でもあまり良くないバンス・ウォーリーを入れるしかないという状況です。

期待されるのはツインズの投手のプロスペクトではトップのアレックス・メイヤーがシーズン前半にも昇格してくることです。MLB公式サイトのランキングでも28位にランクされ、ファーストボールは90マイル中盤から後半、ツーシーム、シンカーへの評価が高い投手です。

ただ、それでもやはりフタをあけてみないとわからないというのが実情で、不安を感じざるを得ない布陣となっています。

一方でリリーフ陣は顔ぶれが変わらず、グレン・パーキンスがクローザーを務め、ある程度安定した投球ができる投手が揃っていますので、先発投手陣が試合をぶち壊さなければ、勝負できる展開にもちこめそうです。

総括・まとめ

先発投手陣を補強して、2013年より上積みが期待できますが、攻撃面ではさらに低下する可能性もあり、タイガース、インディアンス、ロイヤルズの戦力からすると見劣りする感は否めず、厳しい状況です。

しかし、ホワイトソックスが完全な再建モードになっていますので、それよりは整っているという状態のツインズです。

今シーズンは明らかに厳しいツインズですが、プロスペクトを多く抱えていて、投手では先にあげたアレックス・メイヤーの他にも、まだルーキリーグや1Aではありますが、コール・スチュワートホセ・ベリオス、そしてトレードで獲得したショーン・ギルマーティンなどもいて、将来への希望はあります。

球団もFA投手との契約がノラスコが4年、ヒューズが3年、ペルフリーが2年と、契約年数をばらしていて、これらのプロスペクトが育ってくることを想定していることがうかがえます。

攻撃陣でもプロスペクトを抱えていて、今年は難しいにしても2、3年後には期待できる選手がいますので、今いる選手でやりくりしながら、若手を育てていく1年になるのではないでしょうか。