1985年以来のプレーオフ進出なるか?ロイヤルズの2014シーズン前戦力分析

2013年の順位は3位で2012年と変わらないものの、その内容には大きな違いがあったカンザスシティ・ロイヤルズです。

2012年は72勝90敗と18もの負け越しがありましたが、2013年は86勝76敗と10勝ち越すことができ、また一歩プレーオフ進出に近づきました。そのロイヤルズの2013年の打撃と投手のスタッツは以下のとおりとなっています。

【打撃】
・得 点: 648点(18位)
・打 率: 0.260(9位)
・出塁率: 0.315(16位)
・長打率: 0.379(24位)
・本塁打: 112本(28位)
・盗 塁: 153個(1位)

【投手】
・防御率: 3.45(6位)
・QS  : 95回(3位)
・被打率: 0.250(14位)
・出塁率: 0.311(10位)
・WHIP : 1.33(24位)
・Save成功率:71.00%(8位)

投手陣の防御率3.45はた両リーグで6番目と良い数字ですが、そのうち先発だけの防御率は3.87(12位)、リリーフは2.55(2位)とブルペンの充実度が光りました。

攻撃面では得点力はそこそこのレベルですが、本塁打が少ない一方、打率と出塁率がまずまずで、盗塁数が両リーグトップとなっていることからわかるように、機動力を重視したチームづくりとなっています。

そのロイヤルズがプレーオフに進出したのは1985年が最後となっています。30年近い年月を経て、ロイヤルズはプレーオフに進出できるでしょうか。

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ロイヤルズの2014年戦力分析・評価

まずはこのオフに獲得した戦力と、失った戦力をまとめておきます。
【補強した選手の一覧】

  • オマー・インファンテ(2B)
  • 青木宣親(OF)
  • ダニー・バレンシア(IF)

【失った戦力の一覧】

  • アービン・サンタナ(SP)
  • ジェイソン・バルガス(SP)
  • デビッド・ラフ(OF)
  • ウィル・スミス(RP)

青木宣親の電撃トレードは日本の野球ファンにとって記憶に新しいのではないでしょうか。そしてヤンキースもオファーをしていたオマー・インファンテをロイヤルズが競り落としました。

その一方でアービン・サンタナを失いましたが、先発投手のジェイソン・バルガスを獲得しています。また、青木の獲得で余剰となったデビッド・ラフをトレードに出して、ダニー・バレンシアを獲得しています。

ロイヤルズの2014年の先発ラインナップとベンチメンバーの予想一覧

予想されるロイヤルズの2014年のスタメンオーダーとベンチメンバーの一覧は以下の表のとおりとなっています。

ロイヤルズの2014年の先発ラインナップとベンチメンバーの予想一覧

ロイヤルズにとってリードオフマン不在が深刻な問題のひとつで、青木宣親の獲得は、その課題への重要な解決策となりました。本来は中軸におきたい長打力のあるアレックス・ゴードンを1番に置かざるをえなかった状況でしたが、青木の獲得で、中軸に据えることできるようになりました。

また青木とオマー・インファンテともに打撃力があり、出塁率も高いため、中軸にアレックス・ゴードンをおくことによる効果は大きく、エリック・ホズマー、ビリー・バトラーの2人を守ることができ、大きい相乗効果が期待できます。

また、下位打線も打率は低いものの、盗塁ができる足の速い選手を揃えています。2013年のチーム盗塁数が30球団トップだったことからもわかるように、スピードを重視するチーム編成で、外野が広く間を抜ける長打が多い本拠地にあった布陣です。

ロイヤルズの2014年の先発ローテとブルペンのメンバー予想一覧

予想されるロイヤルズの2014年の先発ローテーションとブルペンのメンバーの一覧は以下の表のとおりとなっています。

ロイヤルズの2014年の先発ローテとブルペンのメンバー予想一覧

アービン・サンタナが抜けたのは痛いのですが、それでもエースのジェームズ・シールズがいます。やや2番手、3番手にしては物足りないものの、ジェイソン・バルガス、ジェレミー・ガスリーというある程度試合を作ってくれる投手もいます。

また4番手以降も候補が多く、ブルース・チェン、ダニー・ダフィー、ヨーダノ・ベンチュラ、ウェイド・デイビスらが争っていました。

この中からブルース・チェンの4番手が確実で、5番手はとヨーダノ・ベンチュラとなることが濃厚です。

ヨーダノ・ベンチュラはMLB公式サイトのプロスペクトランクで35位になっている本格右腕で、ファーストボールは100マイル近くに達します。オープン戦でも好調で、将来のエースに育てたいチームの事情もありますので、ほぼ5番手で確定で間違いなさそうです。

そのための5番手を争っていたダニー・ダフィーはマイナースタートで、ウェイド・デイビスがロングリリーフに回ることになるる予定です。

ローテに問題が生じた時には、ダニー・ダフィーとウェイド・デイビスが控えていて、すぐにカバーできる層の厚さが今年のロイヤルズにはあります。また、この2人の他にも、トッププロスペクトで100マイルの速球と3つの変化球を持つカイル・ジーマーも故障から回復し、シーズン中盤以降に昇格してくる可能性もあり、オプションが豊富です。

ブルペンは現在のMLB屈指のクローザーであるグレッグ・ホランドが、そしてセットアップは昨年70イニング投げて防御率1点台のルーク・ホッチェバーが務める予定でした。しかし、最近になってホッチェバーの肘に問題が生じ、トミー・ジョン手術が必要な可能性も浮上していて、今シーズンプレーできるか微妙な状況となっています。

それでもブルペンは昨年のスタッツでも両リーグ2位の防御率を残しているように、他にもバックアップできるリリーフが控えているため、仮に離脱しても、そのダメージを最小限に食い止めることができそうです。

総括・まとめ

投手陣は、アービン・サンタナを失い、やや先発の力は落ちたものの、それでも先発・ブルペンともに、2013年に引き続いてある程度計算できる状況となっています。

打線も青木とインファンテの加入で攻撃力そのものも高まり、その2人をホームに返す中軸にアレックス・ゴードンをおけますので、得点力のアップが見込めます。

ロイヤルズの本拠地のカウフマン・スタジアムは、外野が広いために本塁打が出にくく、間を抜けると三塁打になりやすい特性があります。

青木の加入により、外野を広くカバーでき、盗塁もできる走力のある選手で外野を固めることができますので、攻守ともに効率が良くなりそうです。この青木宣親の獲得への評価は日本メディアだけでなく、米メディアでも高く評価されています。

そして、何より今シーズンのロイヤルズの強みは、先発・ブルペン、内外野ともに層が厚くなっていて、少々の故障者では戦力ダウンしない状態になっています。

1年通じて安定した戦力で戦えますので、2014年のロイヤルズはポストシーズン進出も手に届くところに来ていると言えるのではないでしょうか。

特にエースのジェームズ・シールズが今季終了後にFAでロイヤルズを去ることが決定的ですので、今季に何とかしたいところです。