主力流出の穴はどうする?レッズの2014シーズン前戦力分析

90勝を上げてワイルドカードゲームに進出しましたが、ピッツバーグ・パイレーツに敗れてしまい監督の解任にまで至ったシンシナティ・レッズの2013年でした。

そのレッズの2013年の打撃と投手のスタッツは以下のとおりとなっています。

【打撃】
・得 点: 698点(12位)
・打 率: 0.249(18位)
・出塁率: 0.327(6位)
・長打率: 0.391(19位)
・本塁打: 155本(17位)
・盗 塁: 67個(22位)

【投手】
・防御率: 3.38(4位)
・QS  : 94回(5位)
・被打率: 0.236(1位)
・出塁率: 0.298(1位)
・WHIP : 1.17(1位)
・Save成功率:73.00%(7位)

強力な投手陣を背景に何とかワイルドカードゲームに滑り込んだレッズでした。チーム防御率3.38は両リーグ4位、先発投手陣だけでは3.43(3位)、リリーフ陣は3.29(7位)、そしてセーブ成功率も高く、安定した投手陣でした。

打線は投手陣と比較すればやや弱いですが、それでも両リーグ12位と強力な投手陣を助けるには十分な得点力で90勝を上げたシンシナティ・レッズでした。

そのシンシナティ・レッズのオフの動向と2014年の戦力分析は以下のとおりとなっています。

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レッズの2014年戦力分析・評価

まずはこのオフに獲得した戦力と、失った戦力をまとめておきます。

【補強した選手の一覧】

  • デビッド・ホルムバーグ(SP) トレード
  • スキップ・シューメイカー(SP)
  • ブライアン・ペーニャ(C)
  • ジェフ・フランシス(SP)
  • マニー・パーラ(RP) 再契約

【失った戦力の一覧】

  • 秋 信守(OF)
  • ブロンソン・アローヨ(SP)
  • ライアン・ハニガン(C) トレード
  • ニック・マセット(RP)

投打の重要な部分を担っていた秋信守とブロンソン・アローヨをFAで失いました。それに対してレッズのとった補強策は大きなものはなく、捕手のバックアップとしてブライアン・ペーニャを獲得したにとどまっています。

レッズの2014年の先発ラインナップとベンチメンバーの予想一覧

予想されるレッズの2014年のスタメンオーダーとベンチメンバーの一覧は以下の表のとおりとなっています。
レッズの2014年の先発ラインナップとベンチメンバーの予想一覧

秋信守の代わりにセンターと1番を担うのはリッキー・ヘンダーソン以来の80盗塁も期待されるビリー・ハミルトンです。

ビリー・ハミルトンは2012年1Aアドバンスドと2Aでの合算ですが132試合で155盗塁と驚異的な数字を記録し、2013年も3Aの123試合で75盗塁、メジャー昇格後は13試合19打数で13盗塁と卓越したスピードと盗塁技術を持っています。

ただ、不安視される点は2012年の1Aと2A時代には出塁率が4割を超えていたため、驚異的な盗塁数となっていますが、出塁率が.308と落ちた3Aでは75盗塁にとどまっている点で、メジャーでどれだけ出塁できるかが課題となります。

出塁さえできれば、メジャーでも多くの盗塁が見込めるほど、そのスピードと技術は群を抜いています。メジャーデビューした2013年は13回の盗塁成功の一方で1回だけの失敗と成功率も驚異的で、2014年は記録的な盗塁数を記録するのではないかと期待されています。

このビリー・ハミルトンの出来が、3番と4番に並ぶ予定のジョーイ・ボットジェイ・ブルースの打力を活かしもし、殺しもするのでかなり重要な役割を果たすことになりそうです。

打線全体は本塁打21本・出塁率.423(両リーグ4位)の打者を失った一方で、補強がありませんので、パワーダウンは否めないレッズ打線となっています。

レッズの2014年の先発ローテとブルペンのメンバー予想一覧

予想されるレッズの2014年の先発ローテーションとブルペンのメンバーの一覧は以下の表のとおりとなっています。
レッズの2014年の先発ローテとブルペンのメンバー予想一覧

ブロンソン・アローヨを失ったものの、2013年に11試合60.2回しか投げれなかったエースのジョニー・クエトが復帰します。フルで働いてくれれば13勝から15勝は計算できる投手が復帰しますので、アローヨが抜けたことによる影響を吸収できます。

また、それに加えて5番手が予定されているトニー・シングラーニはメジャーでの本格的な初のシーズンと2013年に104.2回を投げて防御率2.92/7勝4敗/奪三振120/WHIP1.10と素晴らしい成績を残し、同じような投球をしてくれれば、アローヨの穴を補って余りある状態です。

先発陣で懸念される点は2番手のマット・ラトスが開幕に間に合わないことですが、4月の中旬くらいには復帰することが予定されていますので、大事には至らない見込みとなっています。

ブルペンでは、最近メディアを騒がせたクローザーのアロルディス・チャップマンが顔面に打球直撃を受けて、早くても6月、遅ければ7月以降の復帰となってしまったのは痛手となっています。

そのためクローザーの代役には、チャップマンを先発ローテに回すことを想定して、一度はクローザーになることが予定されていたジョナサン・ブロクストンが務めることになります。

ジョナサン・ブロクストンは通算111セーブとクローザーの経験も豊富なため、十分に代役は務まりそうですが、63.2回で112個の三振を奪うクローザーを失い、セットアップの投手を後ろに回さざるを得ないのはマイナスと言わざるを得ません。

ただ、他のブルペンに控える投手は軒並み防御率2点台と強力なため、影響は比較的小さく済ませることができそうです。

総括・まとめ

目立った補強がない状態で、投打の主力が流出しましたので、現状での計算では戦力ダウンの感は否めません。

ただ、その投打の主力が抜けた穴を埋めるビリー・ハミルトンとトニー・シングラーニという期待度の高い選手が控えていて、状況次第では穴を十分に埋め、プラスアルファまでも期待できます。

そのためこの若い2人が活躍するかどうかは、レッズがポストシーズンに進出できるかに大きな影響を与えそうです。

また復帰してきたエースのジョニー・クエトが2012年に217イニングを投げ、防御率2.78で19勝したような活躍をすれば、アローヨは抜けましたが、投手陣に関しては2013年より強力になることも期待できます。

レッズが2014年にポストシーズンに進出できるかどうかは、この期待される2人の若手とエースの復活がカギとなりそうです。