混戦となりそうなア・リーグ西地区を制すのは?MLB2014年シーズン前予想

下位に沈み続けてきたシアトル・マリナーズがロビンソン・カノとの大型契約に動くなどテコ入れをしてきました。

また2年連続でポストシーズンを逃したレンジャーズは、プリンス・フィルダーと秋信守と獲得し攻撃陣を強化しました。

そして名前の知れたスター級の野手を揃えながらも苦しんだエンゼルスも投手陣を強化し、地区3連覇を狙うアスレチックスは自前の育成と卓越したトレードでの選手獲得などで戦力を強化しています。

アストロズは大きく負け越しているものの、プロスペクトが育ち始めていて、復活の兆しを見せ始めるなど、全体的なレベルがアップしている2014年のア・リーグ西地区です。

そのア・リーグ西地区の2014年シーズンの展望ならびに予想です。

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各チームの戦力が充実するア・リーグ西地区はどのチームが制するのか?

各球団の個別の詳細な戦力分析は以下のページにまとめてあります。

そして各チームを分析するポイントは以下の5つです。

  • 攻撃面:出塁率が高く、本塁打数が多くなくても得点力がある。
  • 守備面:先発ローテが揃っていて、クローザーとセットアップがしっかりしている。守備に穴がない。
  • 体調面:故障者は続出していないか?
  • 総合面:ケガや故障へのリスクマネジメント(バックアップのオプションが豊富か?)
  • チーム力:チームのコアがあり、求心力と一体感があるか?

これらを元にした2014年のア・リーグ西地区の順位予想は以下のとおりとなっています。


  1. オークランド・アスレチックス >地区優勝
  2. ロサンゼルス・エンゼルス ワイルドカード可能性あり
  3. テキサス・レンジャーズ
  4. シアトル・マリナーズ
  5. ヒューストン・アストロズ

アスレチックス、レンジャーズ、マリナーズは主力クラスの離脱が多いスプリングトレーニングとなっています。

アスレチックスはエースのジャロッド・パーカーが今季絶望、A.J.グリフィンが開幕から1ヶ月は間に合わず、カズミアーも調整が遅れています。

またレンジャーズはデレク・ホランドはオールスター後にしか復帰できず、マット・ハリソンは復帰するメドが立たない上に、ダルビッシュも体調に不安があります。また野手にも故障者が続出で6月以降にならないとベストメンバーでは戦えない状態です。

またマリナーズは岩隈久志とプロスペクトのタイファン・ウォーカーが最初の1ヶ月は離脱する見込みで、主力で故障者が多く出ていないのはエンゼルスとアストロズとなっています。

そんな故障者続出の中で一番ダメージを受けているのがレンジャーズです。バックアップのオプションが少なく、慌ててトレードでのバックアップの獲得を模索している状況です。

一方のアスレチックスは戦力ダウンは否めないものの、このような事態に備えたオプションを多くしていたため、内部からの配置転換でそれなりの穴埋めができる見込みです。

また主力の先発投手が離脱していますが、先発に頼るのではなく、ブルペンで勝つチーム構成のため、痛い主力の離脱ですが、それでもやはり優勝候補最有力です。

エンゼルスは投手陣の補強で、昨年よりは計算できるようになり、他チームが投手陣の故障による戦力ダウンに直面している中で故障者が出ていない分、その差は縮まっています。

また打線の主砲のプホルスとハミルトンは最低でも昨年よりは数字を残すと予想され、トランボはいなくなりましたが、イバネスを加えていて、攻撃力はアップしそうです。そのため僅差でレンジャーズを上回るのではないかと予想されます。

マリナーズはロビンソン・カノの加入がありましたが、ケンドリス・モラレスを失ってもいますので、大幅な攻撃力アップまでは期待できません。コリー・ハートやフェルナンド・ロドニーなどのオフの補強で昨年よりは穴が減り、バランスが良くなっていますが、実際には2、3年先が勝負になるチーム構成である印象は拭えません。

カノの獲得も今年の成績という以上に、マリナーズは投打のプロスペクトがメジャー昇格し、出払っていますので、それらの選手を成熟させるためのリーダーとしての獲得という面が強くあり、すぐに結果を求めるにはやや弱い陣容です。

ただ、投打ともに才能を評価されていた選手が揃ってはいますので、うまくハマればエンゼルスやレンジャーズとも僅差の勝負ができそうです。

アストロズは完全に数年先を見据えてのチーム構成のため、最下位はほぼ確実ですが、将来の中核を担う選手が続々と出てきますので、それらの選手を楽しみながら耐えるシーズンとなりそうです。

まとめ

優勝候補筆頭とその対抗馬がともに主力の故障者が続出するという事態に陥りましたが、アスレチックスのリスクマネジメントが優れていたと言わざるを得ない状況で、戦力ダウンしていますが、ア・リーグ西地区では頭ひとつ抜けています。

レンジャーズは先発ローテにブルペンの主力クラスを回さざるを得ない状況で、クローザにも不安を抱え、頼みの攻撃陣も故障者続出のため、場合によってはマリナーズに足元をすくわれる可能性すらあります。

またキンスラーが抜けたことでリーダー格はベルトレとなるわけですが、マイケル・ヤングに続いて、チームのコアを放出し、チームとしてのアイデンティティを失いつつあるのも気になります。

エンゼルスは、投手力が弱く、バランスはまだ良くありませんが、レンジャーズが故障で大幅に戦力ダウンしたことで、投手力での差が縮まっている印象です。また、攻撃陣も故障者が少ない分、エンゼルスがやや優位に立っていると思われます。

マリナーズは投手のプロスペクトであるウォーカー、パクストン、野手ではシーガー、ミラー、スモーク、ズニーノが一流プレーヤーとしての階段を登り始めるような爆発があれば、レンジャーズ、エンゼルスと互角に戦う可能性があります。

ア・リーグ西地区は、アスレチックスが頭ひとつ抜けだして、レンジャーズ、エンゼルス、マリナーズの3チームは昨年よりははるかに接近した状態で終盤まで争い、エンゼルスが僅差で上回ると考えられます。

ですが、ワイルドカードとなると、いずれの3チームも、ア・リーグ東地区や中地区の2位、3位チームと比較すると落ちる印象で、ワイルドカードに滑り込める確率は低いというところではないでしょうか。

2014年シーズン前のMLB各地区の展望と順位予想