上位の実力拮抗のア・リーグ中地区はどうなる?MLB2014年シーズン前予想

強力な投打の軸を擁して、地区3連覇を果たして王者として勝ち続けきてたデトロイト・タイガース、そしてそのタイガースにわずか1ゲーム差まで迫ったクリーブランド・インディアン、オフの補強への評価も高いカンザスシティ・ロイヤルズとの差は確実につまってきています。

ツインズとホワイトソックスはややこの3チームからはチーム力で劣るため、苦しいシーズンになることが予想されます。

やや上位チームと下位チームの差が開いているものの、上位3チームの実力は拮抗し始めているア・リーグ中地区の2014年シーズン前の展望と順位予想です。

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タイガースのア・リーグ中地区4連覇を阻むチームは現れるのか?

各球団の個別の詳細な戦力分析は以下のページにまとめてあります。

そして各チームを分析するポイントは以下の5つです。

  • 攻撃面:出塁率が高く、本塁打数が多くなくても得点力がある。
  • 守備面:先発ローテが揃っていて、クローザーとセットアップがしっかりしている。守備に穴がない。
  • 体調面:故障者は続出していないか?
  • 総合面:ケガや故障へのリスクマネジメント(バックアップのオプションが豊富か?)
  • チーム力:チームのコアがあり、求心力と一体感があるか?

これらを元にした2014年のア・リーグ中地区の順位予想は以下のとおりとなっています。


  1. デトロイト・タイガース >地区優勝
  2. カンザスシティ・ロイヤルズ ワイルドカード可能性あり
  3. クリーブランド・インディアンス ワイルドカード可能性あり
  4. ミネソタ・ツインズ
  5. シカゴ・ホワイトソックス

まず下位からですが、2013年のホワイトソックスは100敗目前となる99敗を喫するなどチームの状態が落ち込んでしまいました。

そのチームを再構築し始めている状態で、将来性が豊かな野手を獲得するために、クローザーのアディソン・リードや先発のヘクター・サンティアゴなど、ある程度のメジャーでの実績がある投手を手放し、FAでも先発投手が流出しましたが補強していません。

そのため一旦はさらに昨年よりも戦力ダウンする可能性は高く、最下位が濃厚です。

続いてツインズですが、リッキー・ノラスコやフィル・ヒューズなど投手陣の補強を行い、2013年よりは改善されましたが、トップスターターとは言えない2人を先発ローテの上位におかないといけない層の薄さで、苦戦は必至です。また投手陣よりはひどくないものの、打線も課題が多かったのですが、大きな補強もなく手つかずで不安が残ります。

昨年の96敗よりは改善される可能性が高いものの、戦力アップしているロイヤルズや若手の成長著しいインディアンスには及ばないと言えそうです。

そして上位予想したタイガーズ、ロイヤルズ、インディアンスですが、近年では3チームの力が一番拮抗していると言える状態です。

2013年のタイガースは93勝したものの、インディアンスに1差に迫られました。そのオフの動きは、イアン・キンスラーを獲得したものの、プリンス・フィルダーを放出し、さらにジョニー・ペラルタ、オマー・インファンテをFAで失ったところに、ホセ・イグレシアスは今季の大部分をプレーできない状況になっていて、攻撃力が低下してしまうことは避けられない状況です。

また投手陣ではダグ・フィスターを放出したトレードは「失敗」と評されていて、強力な先発投手陣も戦力ダウンとなっています。そして弱点であったブルペンにジョー・ネイサンを加えたのはプラスですが、先発の穴埋めのためにブルペンで安定していたドリュー・スマイリーを前にまわすことになり、ブルペンの不安が消せないままとなっています。

またマックス・シャーザーが昨年は出来すぎだった印象があり、同じような成績が残せるとは考えにくく、例年のような防御率3点台中盤から4点台に戻ってしまうと、タイガースは苦しい状態に陥りそうです。

ロイヤルズは今年がチャンスで、課題の打線も青木宣親とインファンテの加入で中軸にアレックス・ゴードンを据えることができる結果、中軸の打点も増えることが期待できるため、全体的な得点力のアップが予想されます。

そして安定している投手陣は健在で、エースのジェームズ・シールズに、新人王候補に名前も上がるヨーダノ・ベンチュラなどもローテに加わり、ブルペンには、絶対的なクローザーであるグレッグ・ホランドを中心に充実しています。

またチームの主力がロイヤルズのファームから昇格したメンバーで固められてて、チームのコアが確立され、その面でも充実しています。

そのためタイガースの4連覇を阻止する可能性が一番高いのがこのカンザスシティ・ロイヤルズです。

インディアンスは昨年の数字(92勝)は良かったものの、まだ成長途上のチームと言えます。ですが、昨年のようにうまく噛み合えば、タイガースの戦力が落ちていますので、十分に上回ることも可能です。

またインディアンスもロイヤルズと同様にチームの主力がインディアンスでメジャーデビューした生え抜きで固められコアがしっかりとできてきつつあります。

そこにうまくFAの選手を織り交ぜバランスが良く、実績のあるテリー・フランコーナ監督の下で、再び力を発揮する可能性は十分です。

そしてインディアンスは今年も期待できるのですが、評価の高いプロスペクトも控えていて、ここから数年先が本当に強くなるチームで、タイガースとその立場を入れ替わる可能性が十分にあります。

タイガースは現時点でプロスペクトが乏しく育成するのに時間が必要で、勝ち続けるにはFAで選手を獲得していくことが必要です。しかし、資金面でも上限に達しつつあるためか、フロントはこれ以上年俸総額が膨れ上がることを望んでいないようで、このオフは予想に反し大きく動きませんでした。そのため数年先には戦力が低下する可能性が高い状況です。またロイヤルズは今年を逃すと、FAになる選手が多いため、しばらくは戦力が低下することが予想されます。

このような他チームの状況と、インディアンスの内部の充実度を考えると、今年だけでなく、来年以降も期待できるチームの1つと考えられます。

まとめ

状況次第ではタイガースが3位に転落する可能性があるほど、3チームの実力が拮抗してきている考えられる2014年のア・リーグ中地区です。

タイガースのこのオフの動向は、チームの長期的な戦略上必要な措置ではありましたが、こと2014年だけのことを考えると明らかに投打ともに戦力ダウンしていると評価せざる得ません。

タイガースは優勝候補の筆頭ではありますが、絶対的なものではなく、ロイヤルズとインディアンスの下にくる可能性は十分あります。

ロイヤルズは今年が勝負で、うまくはまれば優勝、悪くてもワイルドカードに滑り込めるだけの戦力が整っています。

インディアンスはロイヤルズに比較すると振り幅が大きくなりそうですが、ワイルドカード争いにはシーズンの最後まで残ってくることが予想されます。

この3チームでの優勝争いがシーズン終盤まで続くことが予想され、かなり白熱したシーズンとなることが期待されるア・リーグ中地区です。

2014年シーズン前のMLB各地区の展望と順位予想