2013年の快進撃は再びなるか?パイレーツの2014シーズン前戦力分析

2013年のMLBでサプライズの1つが下馬評が高くなかったパイレーツの快進撃でした。前年の79勝からいきなりレギュラーシーズンで94勝を上げ、ワイルドカードゲームに進みました。

そのワイルドカードゲームではレッズを破り、その後カージナルスには敗れたものの、大きなインパクトを与えた2013年にパイレーツでした。

そのパイレーツの2013年の打撃と投手のスタッツは以下のとおりとなっています。

【打撃】
・得 点: 634点(20位)
・打 率: 0.245(22位)
・出塁率: 0.313(17位)
・長打率: 0.396(16位)
・本塁打: 161本(13位)
・盗 塁: 94個(13位)

【投手】
・防御率: 3.26(3位)
・QS  : 83回(18位)
・被打率: 0.238(2位)
・出塁率: 0.309(8位)
・WHIP : 1.23(7位)
・Save成功率:79.00%(3位)

打撃陣のスタッツは軒並み下位にランクされるものも多く、地区2位となりワイルドカードゲームを勝てたチームとは思えない数字です。

しかし、それを補ったのが、強力な投手陣でした。本拠地が投手有利ということはありますが、投手陣のスタッツは素晴らしくチーム全体の防御率が3.26で3位、全発だけでは3.50で5位、リリーフは2.89で3位という素晴らしい安定感で、得点力が高くない打線を十分にカバーしました。

そのパイレーツのシーズンオフの動向と2014年の戦力分析です。

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パイレーツの2014年戦力分析・評価

まずはこのオフに獲得した戦力と、失った戦力をまとめておきます。

【補強した選手の一覧】

  • クリス・スチュワート(C) トレード
  • ワンディ・ロドリゲス(SP) 再契約
  • エディンソン・ボルケス(SP)

【失った戦力の一覧】

  • マーロン・バード(OF)
  • ジョン・バック(C)
  • ジャスティン・モルノー(C)
  • ギャレット・ジョーンズ(1B)
  • A.J. バーネット(SP)
  • ジェフ・カーステンス(SP)

シーズン前の予想を裏切り、多くのファンを驚かせたパイレーツのプレーオフ進出でしたが、シーズンオフは多くの主力級の選手が流出しました。

と言っても野手に関してはシーズン途中にトレードで獲得した選手が大半で、ギャレット・ジョーンズ以外はシーズン途中でパイレーツに加入したプレーヤーです。

投手では1年間ローテを守ってくれたA.J.バーネットを失ったのは少なからぬ痛手とはなっています。

その一方で補強の動きは極めて小さいものに終わり、チームの方針は内部からの昇格・育成で補うこと意図が明白なパイレーツのシーズンオフの動きでした。

パイレーツの2014年の先発ラインナップとベンチメンバーの予想一覧

予想されるパイレーツの2014年のスタメンオーダーとベンチメンバーの一覧は以下の表のとおりとなっています。

パイレーツの2014年の先発ラインナップとベンチメンバーの予想一覧

一塁のギャレット・ジョーンズが抜けた穴が埋まりきっていないため、オフの間もFA選手での補強を模索していましたが、上手くいっていません。ケンドリス・モラレスの名前も上がりましたが、年俸が折り合わず、話は進みませんでした。

そのため強力とは言えない打線は戦力ダウンとなる状況で、現有戦力による底上げに期待することになります。

MVPを獲得したアンドリュー・マカッチェンのさらなる活躍、そして最も本塁打の出にくい球場の1つであるPNCパークを本拠地としながら、2年連続で30本塁打を打てるペドロ・アルバレスの打率と出塁率の向上に期待したいところです。

またパイレーツのトッププロスペクトで、MLB公式サイトのランキングで13位にランクされた グレゴリー・ポランコが夏頃には本格的に昇格予定でです。

グレゴリー・ポランコは、昨冬のドミニカウィンターリーグでMVPを獲得し、スプリングトレーニングでも22打数で打率.273・本塁打1・打点2・盗塁1とその才能の片鱗を見せ、肩の強さも評価されていますので、今シーズンの活躍が期待されます。

パイレーツの2014年の先発ローテとブルペンのメンバー予想一覧

予想されるパイレーツの2014年の先発ローテーションとブルペンのメンバーの一覧は以下の表のとおりとなっています。

パイレーツの2014年の先発ローテとブルペンのメンバー予想一覧

A.J.バーネットが抜けたのは痛手ですが、昨年はシーズン途中から戦列に戻ったチャーリー・モートン、そしてシーズン途中からメジャー昇格したゲリット・コール、シーズン途中で離脱したワンディ・ロドリゲスらがフルシーズンやってくれれば、十分にその穴は埋まりそうです。

特に23歳のゲリット・コールはかなり高い評価を受けています。

4シームと2シームはともに最速で100マイルを超え、カッター、スライダー、チェンジアップと変化球を操ります。

MLBでも5本の指に入る先発投手になる可能性があり、しかも今年そうなるかもしれないとする専門家もいるほどです。

そこにプロスペクトランキングで16位と高い評価を受けているジェイムソン・タイヨンも控えています。

タイヨンは当初、シーズン途中での昇格が予定されていましたが、肘の違和感があり大事ではないものの慎重を期すため、そのスケジュールは遅れそうです。それでもシーズン終盤には昇格が予想されていて、楽しみなパイレーツ先発投手陣です。

またブルペンは層も厚く、投手有利の本拠地を活かして勝つには十分の布陣で、他球団にとって脅威となりそうです。

総括・まとめ

予算の制約もあり、高額年棒のFA選手を多く抱えることはできませんので、若手の育成が命綱とも言えるパイレーツです。

そのファームでの育成システムが機能してていて、さらに今年のプロスペクトランキングでも100位内に6名が選ばれています。

今年だけでなく、数年にわたってファンを楽しませてくれそうな若い選手が育ってきているのが、何よりも魅力と言えそうです。

また、最近のMLBの強いチームの傾向である、(1)ファームから昇格した選手が核になる、そして(2)投手力・守備力が高い、というものに合致していますので、数年先まで安定した成績が期待できるパイレーツです。

2014年に関しては現有戦力の上積みに期待することになりますが、その期待をかけるのに十分な選手が揃っています。

得点力にはやや不安がありますので、打線がどれだけ奮起できるかにかかりそうですが、投手陣は強力で勝ち星を重ねるには十分か顔ぶれのため、2014年も少なくともワイルドカード争いには顔を出してくることが予想されるパイレーツです。