地区5連覇の強豪復活なるか?フィリーズの2014シーズン前戦力分析

2011年の102勝をあげたフィリーズでしたが、2013年には73勝89敗とついに負け越してしまい、メッツの後塵を拝する4位に沈んでしまったフィラデルフィア・フィリーズでした。

そのフィリーズの2013年の打撃と投手のスタッツは以下のとおりとなっています。

【打撃】
・得 点: 610点(26位)
・打 率: 0.248(21位)
・出塁率: 0.306(24位)
・長打率: 0.384(21位)
・本塁打: 140本(23位)
・盗 塁: 73個(20位)

【投手】
・防御率: 4.32(27位)
・QS  : 91回(11位)
・被打率: 0.265(27位)
・出塁率: 0.331(27位)
・WHIP : 1.37(26位)
・Save成功率:67.00%(22位)

打撃陣も投手陣も4位転落もやむなしという成績で、手を付けるべき穴が多すぎる状況で終えた2013年でした。マーリンズがいなければ、地区最下位でも不思議ではなかったほどです。

2013年のパークファクターによると本塁打が1番出やすく打者有利のシチズンズ・バンク・パークを本拠地としながら本塁打は140本と少なく、不利な投手をカバーすることもできませんでした。

投手陣も全体でも27位となる防御率4.32に、先発は4.41で25位、リリーフは4.19で27位、セーブ成功率も22位と苦しい2013年でした。

そのフィリーズの2014年の戦力分析です。

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フィリーズの2014年戦力分析・評価

まずはこのオフに獲得した戦力と、失った戦力をまとめておきます。
【補強した選手の一覧】

  • A.J.バーネット(SP)
  • ミゲル・ゴンザレス(SP)
  • マーロン・バード(OF)
  • カルロス・ルイーズ(C) 再契約
  • ウィル・ニエベス(C)
  • ブラッド・リンカーン(RP) トレード
  • チャド・ゴダーン(RP) マイナー契約

【失った戦力の一覧】

  • ロイ・ハラディ(SP) 引退
  • エリック・クラッツ(C) トレード
  • ロブ・ラスムッセン(SP) トレード

打線はパイレーツからFAとなったマーロン・バードを獲得し、先発投手ではバーネット、そしてキューバから亡命したミゲル・ゴンザレスと3年1200万ドルで契約しました。

これらの動きが主な動きで、後は、リリーフのブラッド・リンカーンと獲得する代わりに、バックアップ捕手のエリック・クラッツとマイナーのラスムッセンをトレードに出しています。

ほころびが大きいチーム状況ながら、十分に穴を埋めたとは言い難い補強となっています。

フィリーズの2014年の先発ラインナップとベンチメンバーの予想一覧

予想されるフィリーズの2014年のスタメンオーダーとベンチメンバーの一覧は以下の表のとおりとなっています。

フィリーズの2014年の先発ラインナップとベンチメンバーの予想一覧

主力が軒並み30歳、しかも30歳半ば以降となっています。マーロン・バードが36歳、ジミー・ロリンズが35歳、ライアン・ハワードが34歳、チェイス・アトリーが35歳、カルロス・ルイーズが35歳と、かなり年齢の高いラインナップとなっています。

この年齢で昨年のような数字を残しているのは素晴らしいのですが、全盛期の数字よりは明らかに落ちていて、上積みを期待しにくい打線となっています。

さらにファームにプロスペクトが少なく、野手ではサードを守るコディ・アッシーとポジションがかぶるメイケル・フランコが昇格してくる可能性がある程度です。

メイケル・フランコはプロスペクトランク25位で、2013年は1Aと2Aの合算となりますが、打率.320/本塁打31/打点103と数字を残し、その打撃が評価されています。足は遅いようですが、肩と守備へも一定の評価があります。

ただ、全体的にメジャーレベルの選手で、年齢の高いレギュラーにとって代われる選手も少ないため、選手層も厚くありません。

そして今年も大変な状況なのですが、数年先がさらに心配されるメンバー構成で、この2年くらいでファームシステムがうまく機能しないと、その後に、下位に沈む期間が長くなりそうです。

打線の補強はマーロン・バードの獲得が主な補強となりますので、ベテランの奮起と27歳の大砲のドモニク・ブラウンの爆発に期待をかけることになります。

フィリーズの2014年の先発ローテとブルペンのメンバー予想一覧

予想されるフィリーズの2014年の先発ローテーションとブルペンのメンバーの一覧は以下の表のとおりとなっています。

フィリーズの2014年の先発ローテとブルペンのメンバー予想一覧

クリフ・リーコール・ハメルズの2人に、A.J.バーネットを加える事ができたのは好材料ですが、クリフ・リーは35歳、ハメルズが30歳、バーネットが37歳、4番手のケンドリックも29歳と、ここも年齢が高く故障のリスクはつきまといます。

新たに契約したミゲル・ゴンザレスが一番若いのですが、それでも27歳ですし、オープン戦の成績もあまり良くなく(3月18日時点:2試合2回2/3で防御率16.87)、かなり評価を落としています。

プロスペクトには53位にランクされているジェシー・ビディーがいるものの、コントロールが課題で、それが解決すれば3、4番手のローテ投手になれるという評価で、次期エースとして期待するのは荷が重い選手です。

そのため野手だけでなく投手でもプロスペクトが不足しているフィリーズのファームです。

クローザーはジョナサン・パペルボンである程度は計算できますが、パペルボンも33歳となり、クローザーとして働き続けて9年目となり、故障の危険性は潜んでいます。

課題のブルペンも層の薄さを解決できる補強ができませんでしたので、楽ではないブルペンのやりくりとなりそうです。

総括・まとめ

チームの投打の主力が軒並み高齢の選手となり成績は下降気味なのですが、過去に実績のある選手のFA契約ですので高額年俸ばかりです。

  1. クリフ・リー:2500万ドル
  2. コール・ハメルズ:2050万ドル
  3. ライアン・ハワード:2000万ドル
  4. A.J. バーネット:1650万ドル
  5. チェイス・アトリー:約1528万ドル
  6. ジョナサン・パペルボン:1300万ドル
  7. ジミー・ロリンズ:1100万ドル

など1000万ドルを超える契約の選手が7人もいるため年俸総額はドジャース、ヤンキースに次ぐ3番目の多さで、身動きが取りにく状態となっています。

主砲となっているドモニク・ブラウンの年俸が50万ドルであることを考えると、費用対効果の面で考えさせられるチーム構成となっています。

強かった時期に結んだ長期契約がクビを締める形になっているフィリーズで、高年齢、高年棒、成績の下落というものが重なり、若い選手とのトレードも成立しにくく、非常に先行きが不透明になっています。

打撃面では。高齢で故障のリスクが高いベテラン勢の奮起と、若いドモニク・ブラウン、ベン・リビア、コディ・アッシーらの成長に期待をかけながら、比較的信頼できる先発投手の力量で勝ち星を拾っていく1年になりそうです。