優勝候補筆頭に死角は?ドジャースの2014シーズン前戦力分析

2013年はまさかの出遅れに、劇的な後半での追い上げで、見事に逆転で地区優勝を飾ったロサンゼルス・ドジャースでしたが、カージナルスに敗れ、ワールドシリーズ進出はなりませんでした。

そのドジャースの2013年の打撃と投手のスタッツは以下のとおりとなっています。

【打撃】
・得 点: 649点(17位)
・打 率: 0.264(6位)
・出塁率: 0.326(9位)
・長打率: 0.396(15位)
・本塁打: 138本(24位)
・盗 塁: 78個(17位)

【投手】
・防御率: 3.25(2位)
・QS  : 93回(7位)
・被打率: 0.243(5位)
・出塁率: 0.306(6位)
・WHIP : 1.23(6位)
・Save成功率:71.00%(10位)

カーショーを中心とする強力な投手陣で先発は防御率3.13で両リーグ1位の一方、リリーフは3.49で13位とそこそこにとどまっています。

打線はドジャー・スタジアム自体が、投手有利の球場であることと、故障者続出でメンバーが揃わなかったことが原因で、低い数字となっています。

そのロサンゼルス・ドジャースの2014年の戦力分析です。

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ドジャースの2014年戦力分析・評価

まずはこのオフに獲得した戦力と、失った戦力をまとめておきます。

【補強した選手の一覧】

  • ダン・ヘイレン(SP)
  • ポール・マホーム(SP)
  • クリス・ペレス(RP)
  • ジェイミー・ライト(RP)
  • ブライアン・ウィルソン(RP) 再契約
  • J.P. ハウエル(RP) 再契約

【失った戦力の一覧】

  • マイケル・ヤング(IF) 引退
  • テッド・リリー(SP) 引退
  • マーク・エリス(IF)
  • ニック・プント(IF)
  • スキップ・シューメイカー(IF)
  • リッキー・ノラスコ(SP)
  • クリス・カプアーノ(SP)
  • ロナルド・ベリサリオ(RP)
  • エディンソン・ボルケス(RP)
  • カルロス・マーモル(RP)

このオフも大きな補強に動くのではと予想されていましたが、カーショーとの大型契約延長に力を注ぎ、それ以外は予想されていたよりも地味な動きだったのですが、その補強はかなり効果的で、強力な布陣を作り上げています。

投手の補強が主な動きとなっています。先発はノラスコ、カプアーノを失いましたが、ダン・ヘイレンとポール・マホームとしっかり穴埋めしています。

また多くのリリーバーも流出しましたが、実績のあるリリーバーをFAで獲得、または再契約するなど、細かくブルペンを充実させています。

その一方で野手はマイケル・ヤング、マーク・エリスがいなくなりましたが、それに代わる選手の獲得はできていません。

ドジャースの2014年の先発ラインナップとベンチメンバーの予想一覧

予想されるドジャースの2014年のスタメンオーダーとベンチメンバーの一覧は以下の表のとおりとなっています。

ドジャースの2014年の先発ラインナップとベンチメンバーの予想一覧

ショートのハンリー・ラミレスが86試合で打率.345/本塁打20/打点57と素晴らしい成績で、162試合換算では37本塁打/107打点と圧巻の数字でした。

ここまでの数字ではなくても、シーズン当初からしっかりと出ていればエイドリアン・ゴンザレスの負担も減りますので、得点力アップは間違いなさそうです。

また、外野手ではマット・ケンプ、カール・クロフォード、ヤシエル・プイグ、アンドレ・イーシアとトップレベルの外野手が4人いるところに、プロスペクトのホック・ピダーソンが控えているため、ドジャースは5人外野手がいるという評価もあるほどの豪華さです。

プロスペクトのホック・ピダーソンは2013年に2Aで打率.278/22本/58打点/31盗塁という成績を残していて、スピード、パワー、柔軟さを併せ持つ5ツールプレーヤーとして高く評価されています。

ヤシエル・プイグの影に隠れる形になりましたが、将来を有望視されるホック・ピダーソンがいるため、ケンプとクロフォードが再び故障で苦しんでも、不安はない状態のドジャース外野陣です。

その一方で内野はやや層が薄く、バックアップが豊富ではありません。サードはフアン・ウリーベだけで、特にセカンドはキューバから亡命してきたアレクサンダー・ゲレーロにかけることになります。

このセカンドに不安があるためマイケル・ヤングやマーク・エリスに声をかけたわけですが、引退とFA移籍で2人ともチームを離れました。そのためセカンドと内野の層の薄さは、ドジャースの唯一の悩みと言えそうです。

ドジャースの2014年の先発ローテとブルペンのメンバー予想一覧

予想されるドジャースの2014年の先発ローテーションとブルペンのメンバーの一覧は以下の表のとおりとなっています。
ドジャースの2014年の先発ローテとブルペンのメンバー予想一覧

クレイトン・カーショウ、ザック・グレインキーと絶対的なトップ2がいます。3番手となるリュ・ヒョンジンは2年連続でパフォーマンスを残せるかやや不安はありますが、もし調子を落としてもバックアップは豊富です。

4番手にダン・ヘイレン、5番手にジョシュ・ベケットがくる上に、ポール・マホームも控え、チャド・ビリングズリーも6月には戻ってきますので、故障や不調の影響を簡単に吸収できます。

またブルペンも強力そのもので、昨シーズンの終盤にクローザーを務めたケンリー・ジャンセンが座り、セットアップに通算171セーブのブライアン・ウィルソンとそしてインディアンスでクローザーを務め通算132セーブのクリス・ペレスといつでもクローザーができる投手がいます。

そこにパコ・ロドリゲス(防2.32)J.P.ハウエル(防2.03)ジェイミー・ライト(防3.09)がいて、ロングリリーフに先発もできるポール・マホームがまわってきて、万全の体制です。

こと投手陣に関しては弱点を見つけることのほうが難しい顔ぶれとなっています。

総括・まとめ

2013年は戦力が充実している上に、シーズン後半に勢いがありましたので、そのままポストシーズンを制するとも考えられましが、実際には7月と8月がチームの調子のピークで、9月には下降線をたどっていました。

7月は19勝6敗、8月は23勝6敗と2ヶ月で30の貯金をつくりましたが、9月は12勝15敗と負け越していて、明らかに調子が落ちた状態でポストシーズンを迎えてしまいました。

今年も戦力的には明らかに地区ではダントツですので、2013年のようにスロースタートだけは避けて、あくまでも9月以降にピークを持っていけるようにすることも重要になりそうです。

昨年のスロースタートの原因となったのが故障者続出という事態でしたが、それにも対応できる選手層を準備していて、抜かりのないシーズンオフのドジャースでした。

投手陣は実績のある選手ばかりで構成されいて充実度は他の追随を許しません。野手陣は層の薄さが多少あるものの、投手有利のドジャーススタジアムを本拠地としていますので、多少の故障者が出てもカバーできる投手陣の層の厚さは圧倒的な強みです。

一方の野手では外野の顔ぶれは豪華なのですが、一方でケガを抱えている選手が多く、揃って離脱する可能性もありますし、内野はセカンドとサードがやや手薄です。

それでもぜいたくな悩みといえるレベルで、圧倒的な戦力で、地区優勝は確実、問題は短期決戦を勝ち抜けるようにチームのピークを9月以降に持っていけるかにかかりそうです。