戦力向上もPO進出は?ダイヤモンドバックスの2014シーズン前戦力分析

地区2位にはなったものの、首位のドジャースには11ゲーム差の大差をつけられて、81勝81敗と勝ち越すことができず、ワイルドカード争いからも遠い位置で2013年を終えたダイヤモンドバックスでした。

そのダイヤモンドバックスの2013年の打撃と投手のスタッツは以下のとおりとなっています。

【打撃】
・得 点: 685点(14位)
・打 率: 0.259(11位)
・出塁率: 0.323(11位)
・長打率: 0.391(18位)
・本塁打: 130本(26位)
・盗 塁: 62個(26位)

【投手】
・防御率: 3.92(17位)
・QS  : 87回(16位)
・被打率: 0.257(21位)
・出塁率: 0.320(19位)
・WHIP : 1.30(16位)
・Save成功率:57.00%(29位)

投手陣の内、先発は4.13(19位)で、リリーフ陣は3.52(16位)となっています。

投打ともに中位で、良く言えば大きな穴がなくバランスがとれている、悪く言えばストロングポイントがないチームの状況となっていました。そのため81勝81敗の貯金なしはある面、妥当な結果とも言えます。

目立った課題といえばセーブ成功率が両リーグ29位のクローザーとなります。

そのアリゾナ・ダイヤモンドバックスの2014年の戦力分析です。

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ダイヤモンドバックスの2014年戦力分析・評価

まずはこのオフに獲得した戦力と、失った戦力をまとめておきます。

【補強した選手の一覧】

  • マーク・トランボ(1B/DH)
  • ブロンソン・アローヨ(SP)
  • アディソン・リード(RP)
  • オリバー・ペレス(RP)

【失った戦力の一覧】

  • アダム・イートン(OF)
  • マット・デービッドソン(SP)
  • タイラー・スカッグス(SP)
  • ヒース・ベル(RP)

このオフの大きなトレードの一つとなったのがマーク・トランボのトレードによる獲得でした。また、課題の投手陣には先発にブロンソン・アローヨ、リリーバーにアディソン・リードオリバー・ペレスを加えています。

その一方でアダム・イートン、マット・デービッドソン、タイラー・スカッグスなどの次の主力候補とされていた選手を放出しています。

ダイヤモンドバックスの2014年の先発ラインナップとベンチメンバーの予想一覧

予想されるダイヤモンドバックスの2014年のスタメンオーダーとベンチメンバーの一覧は以下の表のとおりとなっています。

ダイヤモンドバックスの2014年の先発ラインナップとベンチメンバーの予想一覧

ナ・リーグ屈指の強打者であるポール・ゴールドシュミットをアシストする打者がいないことが悩みの1つでしたが、その役割をマーク・トランボが果たせるかが重要なポイントとなりそうです。

本来はトランボに、ゴールドシュミットの後を打ってほしいわけですが、2013年の三振の数は184個とア・リーグで5番目に多い数で、打率と出塁率も低く十分に機能するかは微妙です。

そのため開幕当初はミゲル・モンテロが4番を務め、その後をトランボが打つことになるようです。ただ、ミゲル・モンテロが昨年のような成績が続くようだと、トランボを繰り上げることにならざるをえません。

ショートにはプロスペクトのクリス・オーウィングスを起用することが決定され、ディディ・グレゴリウスがトレード要員となっています。

エースのパトリック・コービンが離脱しますので、投手陣の補強の要員となる可能性は高い状況です。

クリス・オーウィングスは今年のプロスペクトランキングでは77位です。コンパクトで速いスイングが特徴で、2013年は3Aで打率.330/本塁打12/打点81を残し、2塁打・3塁打が多いため、長打率が高い点も評価されています。

ダイヤモンドバックスの2014年の先発ローテとブルペンのメンバー予想一覧

予想されるダイヤモンドバックスの2014年の先発ローテーションとブルペンのメンバーの一覧は以下の表のとおりとなっています。
ダイヤモンドバックスの2014年の先発ローテとブルペンのメンバー予想一覧

パトリック・コービンの離脱を受けて、当初はランドール・デルガド(116.1回/防4.26/5勝7敗/WHIP1.19)が務めることが予想されていましたが、トッププロスペクトのアーチー・ブラッドリーを5番手として起用するようです。

投球回数の制限がかかることと、ブロンソン・アローヨの獲得で開幕はマイナーが濃厚でシーズン途中での昇格が濃厚でしたが、エースの離脱で開幕メジャーとなります。

アーチー・ブラッドリーは今年のプロスペクトランキングで5位と評価が高い投手で新人王候補の1人です。

球速は100マイルに近く、角度があり打者の手元で沈むファーストボールの評価が高く、そこに平均以上の質とされるカーブとチェンジアップを織り交ぜる投手です。

今シーズン注目したい若い投手の1人です。エースの離脱を受けて、このブラッドリーの活躍にかかる比重は大きくなったダイヤモンドバックスの先発投手陣です。

セーブ成功率が57.00%で両リーグ29位と最低レベルだったところに、やや安定感を欠く面はあるものの、クローザーとして実績があるアディソン・リードを加える事ができたのは、大きなプラスとなっています。

またリードが後ろに来ることで、ブラッド・ジーグラーをセットアップに固定できるのも大きなメリットですし、先発とリリーフの両方で使えるオリバー・ペレスも加えていて、課題のブルペンを厚くできています。

総括・まとめ

補強自体は投打ともにバランスのとれたもので、確実に戦力がアップしたと評価できるものです。それに加えて、新人王を狙える素材を投打ともに抱えているため、全体的にレベルアップした印象のダイヤモンドバックスです。

エースのパトリック・コービンが今季絶望となったのは大きな誤算でしたが、アローヨの獲得と新人のブラッドリーなどでその穴を埋める計算もできます。またブルペンも実績と経験のある投手をしっかりと獲得して、よりゲームを組み立て易くすることにも成功しています。

このようにオフの動きは質の高いものでしたが、激戦のナ・リーグ西地区での争いとなりますので、簡単ではありません。

ドジャースは圧倒的な戦力を誇りますし、ジャイアンツも立て直してきているとスプリングトレーニングで評価を得ていて、パドレスも派手さはないものの戦力の上積みをしっかりとしてきています。

ダイヤモンドバックス自体はプロスペクトのマット・デビッドソン(80位)、そして複数の専門家が2014年のブレイクアウト候補として名前をあげるタイラー・スカッグスアダム・イートンなど若い有力選手を放出し、実績のある選手を獲得して、数年先ではなく今シーズン勝ちにいっています。

田中将大の獲得への熱意も、ダイヤモンドバックスのフロントは、今年がチャンスと捉えていたためと考えられます。

後は先発ローテがやや弱いため、これ以上の離脱者が出なければ、ドジャースのように頭ひとつ抜ける戦力ではありませんが、十分にポストシーズンを期待できる戦力にはなっているダイヤモンドバックスです。