常勝チームへの道が見えつつある?カージナルスの2014シーズン前戦力分析

2011年ナ・リーグ優勝、2012年地区優勝、2013年ナ・リーグ優勝と3年連続プレーオフ進出中で、特に2013年は97勝と3年間の中で一番多くの勝利数を記録したセントルイス・カージナルスでした。

そのカージナルスの2013年の打撃と投手のスタッツは以下のとおりとなっています。

【打撃】
・得 点: 783点(3位)
・打 率: 0.269(4位)
・出塁率: 0.332(3位)
・長打率: 0.401(12位)
・本塁打: 125本(27位)
・盗 塁: 45個(29位)

【投手】
・防御率: 3.42(5位)
・QS  : 88回(13位)
・被打率: 0.249(12位)
・出塁率: 0.311(9位)
・WHIP : 1.24(8位)
・Save成功率:69.00%(16位)

投打ともに上位のスタッツを残しています。打線は出塁率が高く、得点圏打率も高いため、得点が多く両リーグ3位を記録しています。また投手陣はリリーフ陣が防御率3.45で12位とやや弱いものの、先発投手陣は3.42で2位と高い数字を残しています。

投打ともに高いレベルでバランスがとれていたカージナルスの2014年の戦力分析です。

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カージナルスの2014年戦力分析・評価

まずはこのオフに獲得した戦力と、失った戦力をまとめておきます。
【補強した選手の一覧】

  • ジョニー・ペラルタ(SS)
  • マーク・エリス(IF)
  • ピーター・ボージャス(IF) トレード
  • アレドメス・ディアス(SS)

【失った戦力の一覧】

  • カルロス・ベルトラン(OF)
  • ジョン・アックスフォード(RP)
  • エドワード・ムヒカ(RP)
  • ジェイク・ウエストブルック(SP)
  • デビッド・フリース(3B)
  • フェルナンド・サラス(RP)

打線の中核を担ったカルロス・ベルトラン、先発のジェイク・ウエストブルック、クローザーのエドワード・ムヒカ、そしてリリーバーのジョン・アックスフォード、フェルナンド・サラスなどが多くの投手がFAで流出しました。

その一方で獲得したのは内野手のジョニー・ペラルタとマーク・エリスをFAで獲得したのが大きな動きで、基本的には内部からの昇格で対応する方針が明確なカージナルスでした。

またショートにはペラルタを獲得したにも関わらず、キューバから亡命してきた、守備への評価が高いアレドメス・ディアスとも契約を結んでいます。

カージナルスの2014年の先発ラインナップとベンチメンバーの予想一覧

予想されるカージナルスの2014年のスタメンオーダーとベンチメンバーの一覧は以下の表のとおりとなっています。

カージナルスの2014年の先発ラインナップとベンチメンバーの予想一覧

2013年は両リーグトップクラスの得点力を記録したカージナルス打線ですが、カルロス・ベルトランが抜けた穴は完全に埋まったとは言えず、ペラルタを加えた現有戦力の底上げで対応することになります。

本塁打数がチームトップのベルトランを失い本塁打数はさらに減少しそうです。それでも、打線全体での得点力に優れるチームで、特定の打者に依存するラインナップではありませんので、昨年よりやや落ちる可能性はありますが、それでも上位クラスの得点力はキープしそうです。

セカンドにはプロスペクトのコルテン・ウォンをメインで起用する予定ですが、完全に預けてしまわず、そのバックアップとしてマーク・エリスを獲得するなど抜かりはありません。

また早ければ今シーズン途中にもトッププロスペクトであるオスカー・タベラス外野手が、夏には昇格してくる可能性が高い状況です。

多くの若手が次から次へと出てくるカージナルスですが、その中でも”ベスト”と評価されているのがオスカー・タベラスで、MLB公式サイトの2014年のプロスペクトランキングでは全体で3位と高い評価を受けています。

開幕はエンゼルスから移籍してきたピーター・ボージャスがセンターを務めることになりそうですが、シーズン中にオスカー・タベラスがとってかわる可能性が大です。

このトッププロスペクトが控えているため、ベルトランの流出があっても、バックアップとしてボージャスを獲得するにとどめています。

タベラスが期待通りの活躍するようだと、チームの攻撃力や守備力の両面でプラスが見込めそうです。

カージナルスの2014年の先発ローテとブルペンのメンバー予想一覧

予想されるカージナルスの2014年の先発ローテーションとブルペンのメンバーの一覧は以下の表のとおりとなっています。
カージナルスの2014年の先発ローテとブルペンのメンバー予想一覧

先発ではアダム・ウェインライト(防2.94/19勝9敗)、シェルビー・ミラー(防3.06/15勝9敗)、ランス・リン(防3.97/15勝10敗)の3人に、昨年のポストシーズンでも4勝をあげるなど鮮烈な印象残したマイケル・ワカがシーズン当初からローテに加わります。

また5番手には昨年の後半に先発に配置転換され、先発15試合で9勝3杯/防御率2.28/WHIP1.33の成績を残したジョー・ケリーが入り、計算ができる投手が今年も揃っています。

またクローザーには昨シーズンの終盤とポストシーズンでクローザーとなったトレバー・ローゼンタールがそのまま務めることになります。

本来ならセットアップを務めるはずのジェイソン・モッテがトミー・ジョン手術の影響で投げれませんが、それを埋めるに足るタレントが控えています。

45試合39回2/3で防御率0.45と驚異的な数字を残しているケビン・シーグリスト、他にも防御率2点台の若い投手が顔を並べ、40人枠に入っていない投手でもサム・フリーマンなどMLBに昇格できる投手が待ち構えていて、層は厚いカージナルスです。

総括・まとめ

ファームから育ってきた選手ばかりで構成されているのがカージナルスの大きな強みで、チームの核ができ、それらの選手がポストシーズンの戦いで経験を重ねることでよりチームとして成熟しつつあります。

上の投手陣のリストの中で、セス・マネス以外はカージナルスのファームから昇格してきた投手で、また野手でもピーター・ボージャス、マット・ホリデー、ジョニー・ペラルタ、マーク・エリス以外は、ファームから昇格しカージナルスでメジャーデビューした選手たちで構成され、素晴らしい育成システムが確立されていることが伺えます。

FAでの選手獲得は補強という言葉通り、「補い強く」するためのもので、その時に足りない一部のポジションを埋めるために獲得するにとどめています。

このオフはショートにプロスペクトが不在のため、当面の戦力アップとしてペラルタを獲得する一方で、ファームで育てるためにアレドメス・ディアスを獲得するなど、長期・短期の補強もバランスよく行っています。

年齢を重ねたFA選手の獲得は比較的短期の複数年契約にとどめ、FA選手獲得のリスクも軽減し、その一方で若い有望な選手とは早い段階で長期契約を結び、チームに長く選手をとどめるなど、フロントのマネジメント力は目を見張るものがあります。

またファームから昇格してくる若い選手が荒削さを見せるのではなく、メジャーでも上位クラスの洗練されたプレーができるという素晴らしい育成システムをはじめ、マネジメントなどチーム全体の総合力と安定感は群を抜いています。

大きく取り扱われていないだけで、良い選手がまだまだ控えているとも言われる素晴らしい選手層の厚さがあるため、2014年のナ・リーグ中地区の優勝候補の最有力であるともに、数年にわたりナ・リーグ中地区をリードすることが予想されるセントルイス・カージナルスです。