得点力は期待大も投手陣は?ブルワーズの2014シーズン前戦力分析

96勝して地区優勝を果たした2011年から徐々に順位を落としていき、2013年は74勝88敗と負け越して、ナ・リーグ中地区で4位となったミルウォーキー・ブルワーズでした。

そのブルワーズの2013年の打撃と投手のスタッツは以下のとおりとなっています。

【打撃】
・得 点: 640点(19位)
・打 率: 0.252(16位)
・出塁率: 0.311(21位)
・長打率: 0.398(14位)
・本塁打: 157本(16位)
・盗 塁: 142個(3位)

【投手】
・防御率: 3.84(16位)
・QS  : 82回(20位)
・被打率: 0.255(18位)
・出塁率: 0.317(14位)
・WHIP : 1.29(14位)
・Save成功率:63.00%(25位)

2012年は両リーグ3位の得点力を誇ったブルワーズでしたが、2013年はアラミス・ラミレス、リッキー・ウィークス、コリー・ハートなど主力の故障に加え、主砲のライアン・ブラウンが薬物問題で50試合の出場停止となり、得点力が一気に低下してしまいました。

一方の投手陣は全体的には中位クラスですが、先発投手陣の防御率は4.20で21位と悪かったのですが、その一方でリリーフ陣は防御率3.19で5位と良い数字を残しています。

そのブルワーズのオフの動向と2014年の戦力分析です。

スポンサーリンク

ブルワーズの2014年戦力分析・評価

まずはこのオフに獲得した戦力と、失った戦力をまとめておきます。

【補強した選手の一覧】

  • マット・ガーザ(SP)
  • フランシスコ・ロドリゲス(RP)
  • フランク・フランシスコ(RP)
  • マーク・レイノルズ(IF)
  • ライル・オーバーベイ(1B)
  • ウィル・スミス(RP)
  • ルイス・オルテガ(P)

【失った戦力の一覧】

  • バーク・ベイデンホップ(RP)
  • マイク・ゴンザレス(RP)
  • コリー・ハート(1B)
  • ユニエスキー・ベタンコート(1B)
  • 青木宣親(OF)

ブルワーズとしてはコリー・ハートに残留して一塁を守って欲しかったのですが流出してしまい、その穴埋めとしてマーク・レイノルズとライル・オーバーベイというヤンキースからFAとなった2人を獲得しています。

リリーフ陣の中からマイク・ゴンザレスとベイデンホップが抜け、ウィル・スミスを獲得する代わりに、ライアン・ブラウンの復帰でポジションが無くなる青木宣親が放出されました。

目玉と言える補強は4年5000万ドルで契約したマット・ガーザの獲得です。先発投手陣の弱さが課題でしたので、大きなプラスとなる補強でした。

ブルワーズの2014年の先発ラインナップとベンチメンバーの予想一覧

予想されるブルワーズの2014年のスタメンオーダーとベンチメンバーの一覧は以下の表のとおりとなっています。
ブルワーズの2014年の先発ラインナップとベンチメンバーの予想一覧_0325

打線はシーズンオフ当初はコリー・ハートを1塁で起用し、そのバックアップとしてフアン・フランシスコを使うというものでした。

しかし、それが叶いませんででしたので、マーク・レイノルズとライル・オーバーベイをオフに獲得した結果、フランシスコをシーズン開幕前に自由契約としています。

またセカンドは右投手に強いスクーター・ジェネットとリッキー・ウィークスが併用となる見込みです。

投手ではそれなりの動きがあった一方で、打線は大きな補強はなかったのですが、2013年に故障などで戦列を離れていた主力がしっかりと揃えば、得点力は自然とアップすることは期待できます。

  • アラミス・ラミレス
    2012年:141試合/率.300/本27/点105 ⇒ 2013年:92試合/率.283/本12/点49
  • ライアン・ブラウン
    2012年:154試合/率.319/本41/点112 ⇒ 2013年:61試合/率.298/本9/点38

ブルワーズは、2012年の776点から2013年は640点と136点減っているのですが、単純な計算ですが、この2人の打点だけで129点が失われています。

もちろん代わりに出ていた選手が打点を稼いでいますので、2人がフル出場しても単純には得点が増えるわけではありませんが、この2人の不在の影響は大きいものでした。

ただ、ライアン・ブラウンは、薬物を使用せずに、どれだけの成績を残せるかは未知数です。2007年新人王、5度のシルバースラッガー賞、2011年のMVPと華々しい実績があありますが、薬物がない場合に今までのような成績は残せないことが予想されます。

それでも、新加入のマーク・レイノルズも打者が有利な本拠地の恩恵で本塁打を伸ばす可能性があり、2013年にメジャーデビューしたクリス・デイビスがわずか56試合で11本塁打を打っていますので、フルで出れば大きく上積みが期待できます。

そのため全体的に見れば、打線の得点力は間違いなく2013年よりアップしそうなブルワーズです。

ブルワーズの2014年の先発ローテとブルペンのメンバー予想一覧

予想されるブルワーズの2014年の先発ローテーションとブルペンのメンバーの一覧は以下の表のとおりとなっています。

ブルワーズの2014年の先発ローテとブルペンのメンバー予想一覧

マット・ガーザの加入で厚みはましたものの強力ではなく、打線の復活によってカバーしてもらうことが必要です。それでも、とりあえず完全には試合を壊さないことが計算できる投手を5人揃えることができました。

クローザーのジム・ヘンダーソンとセットアップのブランドン・キンツラーの2人は良く、ブルペンにフランシスコ・ロドリゲス(K-ROD)とウィル・スミスを獲得したことはプラスです。

しかし、全体的に層が薄いままで、これらの投手以外はひ弱さが残ります。そのため勝ちゲームで逃げ切れる試合状況では良いですが、同点もしくは接戦で負けている展開などでは、やや不安を感じさせます。

総括・まとめ

主力クラスが揃い、新しく若手も出てきていますので、打線は昨年よりは確実に良くなることが予想されますが、地区優勝やポストシーズン進出となると投手力の弱さがネックとなりそうです。

ブルワーズ2011年の地区優勝の時には、打撃では同地区のライバルであるレッズやカージナルスのスタッツよりも悪いものの、投手力では上回る数字が残っていて、投手陣の防御率・WHIP・クオリティ・スタートが地区でトップでした。

つまり、打者天国とも呼ばれる本拠地のミラー・パークであっても、投手力がしっかりしている時に、ブルワーズも地区優勝ができているということです。

どんなに破壊力のある打線でも、チーム打率が3割を超えることがないことからもわかるように、基本的にアウトになる確率が高いのが野球です。良い投手が出てくれば、なおさらアウトになる確率は高まり、良い先発投手の被打率は.180から.230となっています。

現在のメジャーの傾向では、大砲を多く並べているチームよりも、安定した投手力があり、その投手陣が抑える点数以上に点がとれる攻撃力があるチームが結果を残しています。

ブルワーズは攻撃陣に魅力はあるものの、投手力での弱さは隠せないため、勝ち星は昨年の74勝より増えそうですが、ポストシーズンは難しいという展望にならざるを得ない2014年です。