相次ぐ主力離脱で連覇に暗雲?ブレーブスの2014シーズン前戦力分析

96勝を上げて、2005年以来の地区優勝を果たしたアトランタ・ブレーブスの2013年でしたが、若い選手が多いため、FAで戦力を補強するというよりも、その若手選手との契約延長に力を注ぎました。

そのブレーブスの2013年の打撃と投手のスタッツは以下のとおりとなっています。

【打撃】
・得 点 : 688点(13位)
・打 率 : 0.249(20位)
・出塁率: 0.321(13位)
・長打率: 0.402(11位)
・本塁打: 181本(5位)
・盗 塁: 64個(24位)

【投手】
・防御率: 3.18(1位)
・QS  : 102回(2位)
・被打率: 0.244(1位)
・出塁率: 0.301(3位)
・WHIP : 1.20(2位)
・Save成功率:77.00%(4位)

打線は三振数の多さでは上から3番目(1384個)で打率は.249で20位と荒さは目立つものの、本塁打181本を記録した打線です。

その粗さが目立つ打線を支えたのが強力な投手陣で、チーム防御率3.18は両リーグ1位、クオリティ・スタート数は162試合中で102回で2位、被打率、WHIPもともに2位と圧倒的な安定感でした。

特に投手陣の中でも先発は防御率3.51で6位とやや落ちるものの、リリーフは今やMLB屈指のクローザーのクレイグ・キンブレルを中心に防御率2.46で1位と素晴らしい数字を残しています。

そのアトランタ・ブレーブスの2014年の戦力分析です。

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ブレーブスの2014年戦力分析・評価

まずはこのオフに獲得した戦力と、失った戦力をまとめておきます。

【補強した選手の一覧】

  • アービン・サンタナ(SP)
  • ガビン・フロイド(SP)
  • ライアン・ドゥーミット(C/1B/OF)

【失った戦力の一覧】

  • ブライアン・マッキャン(C)
  • ティム・ハドソン(SP)
  • エリック・オフラハティ(RP)

野手では20本塁打の正捕手ブライアン・マッキャン、投手ではティム・ハドソンを失いました。後は、セットアップを務めていたエリック・オフラハティが2013年途中でトミー・ジョン手術を受けて、そのままFAとなりチームを離れています。

その一方で補強したのは先発投手として手術からの復帰を目指しているガビン・フロイド、捕手で外野も守れるライアン・ドゥーミットの獲得にとどまっていましたが、先発ローテ投手の相次ぐ故障で、駆け込みでアービン・サンタナを獲得しています。

ブレーブスの2014年の先発ラインナップとベンチメンバーの予想一覧

予想されるブレーブスの2014年のスタメンオーダーとベンチメンバーの一覧は以下の表のとおりとなっています。

ブレーブスの2014年の先発ラインナップとベンチメンバーの予想一覧

正捕手のブライアン・マッキャンが抜けたものの、2013年にメジャーデビューし、捕手としても42試合、外野手としても52試合に出たエバン・ガティスが代わり、そこにベテランのジェラルド・レアードと外野も守れるライアン・ドゥーミットを獲得して、大きな不安を感じさせません。

それでも攻撃力はマッキャンの離脱で低下することは確実で、若い選手たちの成長と飛躍に期待することになります。

また本来は年俸もチームのトップ2で、実績もあり主力としての活躍を期待されながら下位打線を打つB.J.アップトンとダン・アグラの2人の復調が待たれます。

レイズ時代には打率が2割台前半も23本、28本と2年連続で20本塁打を打ったB.J.アップトン、5年連続30本塁打を打っていたダン・アグラが調子を戻すようだと、マッキャンの穴は十二分に埋まり、1番から8番まで気を抜けない打線となります。

ただ、B.J.アップトンとダン・アグラともに、もともと打撃が粗い打者ではありますので、打線全体の三振の多さが劇的に改善するとは考えにくい攻撃陣ではあります。

ブレーブスの2014年の先発ローテとブルペンのメンバー予想一覧

予想されるブレーブスの2014年の先発ローテーションとブルペンのメンバーの一覧は以下の表のとおりとなっています。
ブレーブスの2014年の先発ローテとブルペンのメンバー予想一覧

このリストからも分かる通り、開幕を故障者リストで迎える主力投手が多数です。クリス・メドレンはすでにトミー・ジョン手術を受けたため今季絶望で、ブランドン・ビーチーも手術が濃厚、マイク・マイナーも肩の違和感で調整が遅れて、4月中旬以降の復帰予定となっています。

この先発ローテ5人のうち3人が開幕に間に合わない事態を受けて、アービン・サンタナを慌てて獲得しました。

契約が遅れたこともあり、アービン・サンタナは開幕には間に合わないのではとされていましたが、よくトレーニングしていたようで、契約から8日でオープン戦に投げれる状態となっています。そのため、4月の早い段階でローテに入ってくれそうなのはブレーブスにとって朗報です。

ガビン・フロイドはもともと手術からのリハビリ中で5月以降の復帰予定で、それを把握した上でのバックアップとしての獲得でしたが、そのフロイドの助けがなるべく早い段階でほしい状況ではあります。

最悪のケースを想定してバックアップは用意していたこともあり、フレディ・ガルシア、アレックス・ウッドらが開幕からしばらくは穴を埋めてくれるのも大きな助けとなっています。

またブルペンはほぼ顔ぶれが変わらず、クローザーのクレイグ・キンブレル、セットアップのデビッド・カーペンター、ルイス・アビランの防御率1点台・WHIP0点台の3人が並び、勝ちゲームは万全です。

その前のリリーバーも安定していますし、さらにジョニー・ベンタースもシーズン途中での復帰が予定されていて、ブルペンは信頼できますので、先発は5回まで試合をつくりさえすればにげきることができま。その面でも先発投手の主力が離脱する影響を軽減できそうです。

総括・まとめ

アービン・サンタナを獲得できたのは、不幸中の幸いでしたが、ローテ投手2人が抜けたことによる戦力低下は避けられません。

それでもマイク・マイナーが戻ってくれば、3人は計算できる先発投手がいることになりますし、ある程度試合をつくれるバックアップの先発投手がいて、最強クラスのブルペンが控えていますので、シーズンを通じての大崩れは考えられない層の厚さとなっています。

打撃陣は荒さがあるものの、若い伸びしろの大きい選手と実績のある選手が揃い、上位から下位まで得点力がありますので、年間を通じて安定した得点力が期待できます。

ナ・リーグ東地区ではナショナルズとの一騎打ちが必死ですが、ブレーブスは昨年と比較すると、やや投手力が低下することが予想されますので、ポテンシャルのある選手が揃っている打線で補いたいところです。

打線はリーグ屈指の破壊力を秘めていますので、うまく機能してくれれば、地区2連覇も見えてきそうです。

その面でも昨年は期待を裏切ったダン・アグラB.J.アップトンの復活が1つの重要なポイントとなりそうです。