最下位は濃厚も数年後の復活への兆しが!アストロズの2014シーズン前戦力分析

51勝116敗と記録的な負け越しを喫してしまった2013年のヒューストン・アストロズでした。

2014年もアスレチックス、レンジャーズ、エンゼルス、マリナーズの各球団が精力的に補強を行ったため、さらに激戦の度合いが増し、今シーズンの展望も厳しいアストロズです。

今シーズンに向けて効果的な補強は行ったものの、チームの大きな穴を埋めることはできたのでしょうか。そのヒューストン・アストロズの2014年に向けての戦力分析をしていきます。

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アストロズの2014年戦力分析・評価

まずはこのオフに獲得した戦力と、失った戦力をまとめておきます。
【補強した選手の一覧】

  • スコット・フェルドマン(SP)
  • ジェローム・ウィリアムズ(SP)
  • ジェシー・クレイン(RP)
  • マット・アルバース(RP)
  • チャド・クオルズ(RP)
  • デクスター・ファウラー(OF)

【失った戦力の一覧】

  • エリック・ベダード(SP)
  • フィリップ・ハンバー(SP)
  • ブランドン・バーンズ(OF)
  • ジョーダン・ライルズ(SP)
  • ウェズリー・ライト(RP)

このオフのFA投手ランキングでもトップ10に入ることが多かったスコット・フェルドマン、そしてブルペンにジェシー・クレイン、そしてトレードでセンターを守るデクスター・ファウラーを獲得しました。

そしてある程度の計算ができるジェローム・ウィリアムズやチャド・クオルズなどのブルペンの人員も確保するなど、地味ながらも良い補強をしています。

FAにより数人流出しましたが、大きな影響は感じられず、確実にチーム力がアップしています。が、元々の穴が大きすぎて、それを埋めるにはまだ至っていません。

アストロズの2014年の先発ラインナップとベンチメンバーの予想

予想される2014年のアストロズの先発オーダーとベンチは以下のとおりとなっています。

アストロズの2014年の先発ラインナップとベンチメンバーの予想

1番に、守備力もあり、出塁率も高くて、盗塁ができるデクスター・ファウラーを獲得でき、その後の2番を打ち、機動力があるホセ・アルトゥーベに、ジェイソン・カストロを並べることが出きますので、チームの得点力アップが期待できます。

またその後を、アスレチックスから移籍して1年目の2013年には打率は低いものの、29本塁打・82打点のクリス・カーターと21本塁打・77打点のマット・ドミンゲスの若い2人がさらに成績を伸ばせば、両リーグ26番目の低い得点力も改善できそうです。

ただ、それ以降はやはり打線の弱さは隠せない顔ぶれとなっていますので、なおさら上位打線の得点力に期待がかかります。

しかし、アストロズの希望は何と言ってもプロスペクトを数多く抱えていることです。MLB.comの2014年版のプロスペクト100に6人もの選出されています。

野手では以下の3人が選ばれています。

  • 21位:ジョージ・スプリンガー(OF) 2011ドラフト1巡目全体11番目
    3Aと2A合わせた成績で、打率.303/本塁打37/打点108/出塁率.411/盗塁45という驚異的な成績を残しています。また3Aだけでも打率.311/本塁打18/打点53/出塁率.425と2Aよりも良い成績を残し、高い評価を得ています。
  • 50位:ジョン・シングルトン(1B)
    2012年に2Aで21本塁打を放ち、2013年は薬物問題で出場停止も、22歳と若く、その長打力への評価は高いです。
  • 66位:デライノ・デシールズ(OF) 2010年ドラフト1巡目全体8番目
    1Aで111試合451打数で打率.317/本塁打5/打点54/盗塁51/出塁率.405、2012年は1A合計で101盗塁の典型的なリードオフマンタイプ

ややジョン・シングルトンに関しては怪しい面はありますが、ジョージ・スプリンガーは2014年中にはメジャー昇格してきそうです。

アストロズの外野は両翼の打撃が弱いので、ジョージ・スプリンガーは比較的早い時期に活躍をはじめるかもしれません。

アストロズの2014年の先発ローテとブルペンのメンバー予想

予想される2014年のアストロズの先発ローテーションとブルペンの顔ぶれは以下のとおりとなっています。

アストロズの2014年の先発ローテとブルペンのメンバー予想2

本来の理想をいえばジェシー・クレインが復活し、健康であれば抑えの不安が解消するので、このクレインの健康状態は、今シーズンのアストロズの行方を大きく左右しそうです。

ジェシー・クレインが早ければ4月には姿を見れそうですが、しばらくはチャド・クオルズが務めることになるようです。

クレインとクオルズがクローザーとセットアッパーとしておさまれば、ブルペンはかなり安定してきますので、昨シーズンの両リーグ最多となる29回のセーブ失敗も減らせることは間違いありません。

また先発投手陣はスコット・フェルドマンの加入で、2013年にMLBデビューし成長が期待されるジャレッド・コザートブレット・オーバーハルツァーの負担を減らせることは、大きなプラスです。また理想的ではありませんが、現状でローテを回すための4番手としてジェローム・ウィリアムズを確保できたのもプラスと言えます。

そして今シーズンのどこかしらで2014年のプロスペクトランキング17位のマーク・アペルが昇格してくる可能性があります。

2013年のドラフト1巡目全体1番目で指名されたマーク・アペルは、まだ1Aでしか投げていませんが、レベルの高い大学野球でもまれていますので、早々にステップアップしてくることが予想されています。

90マイル後半のファーストボールに、チェンジアップと鋭いスライダーを織り交ぜるそのピッチングへの評価は高いです。

総括・まとめ

スコット・フェルドマンと3年契約を結ぶことで投手陣の軸とし、その3年の間に若い先発投手を育てきってしまおうという意図が見えます。

投手のプロスペクトとしてランキング52位のランス・マッカーラーズ、54位のマイク・フォルティニュウィクズも控えていて、うまく育てばアストロズは2年後くらいには強力な投手陣を作ることも可能な状況です。

田中将大の獲得にも、1億ドルを用意するなどしてチームの柱を作ろうとしている意志が明白なアストロズでした。それに成功していれていれば、なお良かったのですが、それでも長期的な視野でチームを強化できる道筋は見えつつあります。

2014年にアストロズがブレイクできるかと言われると、まだ一歩足りませんが、2年後、3年後に向けて足場をつくる重要な1年となりそうです。

また、レンジャーズを常勝チームへと押し上げた立役者の一人であるノーラン・ライアン氏が、今シーズンからフロント入りをしていますので、アストロズは今後に注目したいチームの1つです。