スター揃いの打線を活かせなかった投手陣は大丈夫か?エンゼルスの2014シーズン前戦力分析

今やメジャー屈指のプレーヤーとなったマイク・トラウトに、アルバート・プホルス、ジョシュ・ハミルトン、そしてマーク・トランボと長距離砲を揃えながら、78勝84敗と負け越してしまった2013年のロサンゼルス・エンゼルスでした。

その原因は火を見るより明らかで、投手と打撃のチーム成績を見れば明白です。

  • チームの打撃成績
    得点733(両リーグ7位)・打率.264(同5位)・本塁打164(同12番目)・出塁率.329(同5位)・長打率(同6位)
  • チームの打撃成績
    防御率4.23(両リーグ24位)・WHIP1.38(同27位)・被打率.261(同26位)・出塁率.328(同26位)

というように投手陣が脆弱なため、点をとっても勝てないというチーム状況でした。

たた、クオリティスタート数は87回で14番目となっていて、先発投手はまだ良かったのですが、ブルペンは不安定な2013年のエンゼルスでした。

そのエンゼルスはこのオフを経て2014年に激戦のア・リーグ西地区を勝ち抜ける状態になっているのでしょうか?その戦力を分析していきます。

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エンゼルスの2014年戦力分析・評価

まずはこのオフに獲得した戦力と、失った戦力をまとめておきます。

【補強した選手の一覧】

  • ラウル・イバネス(OF/DH)
  • ジョー・スミス(RP)
  • タイラー・スカッグス(SP)
  • ヘクター・サンティアゴ(SP)
  • フェルナンド・サラス(RP)
  • デビッド・フリース(3B)

【失った戦力の一覧】

  • ジェローム・ウィリアムズ(SP)
  • トミー・ハンソン(SP)
  • ジェイソン・バルガス(SP)

防御率4点台ながらもともに9勝をあげたジェローム・ウィリアムズジェイソン・バルガスがFAで流出しました。その穴を埋めるべく、マーク・トランボを放出して、タイラー・スカッグスヘクター・サンティアゴをトレードで獲得しました。

またカージナルスのサードでほぼフル出場しながらも、マット・カーペンターをサードで使い、さらにプロスペクトがセカンドに昇格してくるというチームの事情で交換要員となったデビッド・フリースと42歳ながら29本塁打を放ったラウル・イバネスを獲得できたのはプラスと言えそうです。

エンゼルスの2014年の先発ラインナップとベンチメンバーの予想一覧

予想されるエンゼルスの2014年のスタメンオーダーとベンチメンバーの一覧は以下の表のとおりとなっています。

エンゼルスの2014年の先発ラインナップとベンチメンバーの予想一覧

アルバート・プホルスジョシュ・ハミルトンが今までのキャリアの成績と比較して大きく落ち込んでしまったのも、エンゼルスにとって大きな誤算でした。

マーク・トランボのトレードでの流出は34本塁打・100打点というチームの2冠王を失う結果ととなりました。その一方で打率.234で出塁率は3割を切る.294という不確実さで、打線の穴にもなっていましたので、埋めることができない穴ではありません。

プホルスとハミルトンが全盛期まではいかなくても、調子を取り戻せば、十分に穴を埋めることができます。また、トレードで獲得したデビッド・フリースが2012年のような打率.293/20本塁打/79打点/出塁率.372に近い成績を残せば、打線は2013年以上の上積みが期待できます。

あとは、WAR9.2と2013年で野手で最高の数字をたたきだしているマイク・トラウトがさらに数字を伸ばしてくる可能性もありますし、また年齢は高いものの、長打力は健在のラウル・イバネスを獲得していますので、攻撃力に関しての不安はなさそうです。

エンゼルスの2014年の先発ローテとブルペンのメンバー予想一覧

予想されるエンゼルスの2014年の先発ローテーションとブルペンのメンバーの一覧は以下の表のとおりとなっています。

エンゼルスの2014年の先発ローテとブルペンのメンバー予想一覧
ジェローム・ウィリアムズ、ジェイソン・バルガスの2人の安定感を欠く先発投手2人とブレーブス時代のような活躍ではできなかったトミー・ハンソンを失いました。

しかし、22歳と若くプロスペクトとして期待されてきたタイラー・スカッグスとホワイトソックス打線の援護不足で4勝7敗と負け越していますが、先発としての23試合では130.2回を投げて防御率3.51/WHIP1.39の成績を残しているヘクター・サンティアゴを獲得していますので、昨年よりは先発投手陣の見通しは良いエンゼルスです。

またブルペンではジョー・スミスの加入が大きなプラスとなっています。ジョー・スミスはレッズでの近年3年間で213試合197イニングを投げて、防御率2.42と安定した成績を残しています。

後は、クローザーのエルネスト・フリエリが防御率2点台の安定感を取り戻すことができれば、セットアップのデーン・デラロサもいますので、勝ち試合での継投パターンを確立でき、ゲームの終盤が安定することが見込めます。

総括・まとめ

近年2年間の大型補強からすると、やや肩透かしくらったような静かなオフでしたが、着実に弱点を埋める補強をしたエンゼルスです。

攻撃面ではプホルスとハミルトンの2013年は、ここ近年では最低の成績でしたので、基本的には上積みされることが期待できます。

マーク・トランボは失ったものの、長打力ではトランボより劣りますが、確実性と安定性が見込めるデビッド・フリース、そして長打力の面ではイバネスも獲得していますので、2014年のエンゼルス打線は昨年以上の数字を残しそうです。

また先発ではエースのジェレッド・ウィーバーがシーズン途中で離脱するという痛手もありましたが、普通にシーズンを通して投げくれさえすれば、C.J.ウィルソンと2人である程度の勝ち星は計算できます。

補強も的を得ていて、主力クラスが最低に近いシーズンだった2013年からは数字を戻してくることが予想されるので、基本的には上積みが多く期待できる2014年のエンゼルスです。

ただ、同地区のライバルがアスレチックスとレンジャーズですし、マリナーズも補強を行い、前ほど簡単には考えられなくなりました。

そしてエンゼルスがプレーオフに進出するためには、エース、主砲の2人、クローザーが“復活する”ことが条件になっていますので、よほどうまく噛み合わないと、プレーオフは見えてきません。

プホルス、ハミルトン、ウィーバー、フリエリらが、攻守の主力として復活して機能するかどうかが、プレーオフへのポイントとなりそうです。