ヤンキースの補強候補になりうる先発投手は?地元メディアがリストアップ

New York Yankees Top Catch

ヤンキースの32勝16敗、勝率.667という成績は、ア・リーグだけでなく両リーグ2位というもので、首位を独走するべき数字です。

しかし、ヤンキースの宿命のライバルであるレッドソックスが36勝16敗、勝率.692と、その上をいくペースで勝っているため、2ゲーム差の地区2位に甘んじています。

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ヤンキースの先発ローテ補強は待ったなし

ヤンキースが高い勝率を保ったとしてもレッドソックスを上回って地区優勝を果たせなければ、ワールドシリーズ制覇にたどり着くために、1試合だけのワイルドカードゲームに勝利する必要が生じます。

勝率6割を超えれば強いチームと言える野球というスポーツの性質から見て、1試合だけの結果は、必ずしもチームの実力どおりのものとなりません。

またワイルドカードゲームを勝ち抜いたとしても、ワールドシリーズにたどり着くためには、投打ともに充実しているアストロズとレッドソックスという壁を突破していく必要もあります。

そのような壁を突破していくヤンキースにとって、それらのチームとの大きな差が出ているのが先発投手陣です。

先発ローテはルイス・セベリーノ(防御率2.28)がサイヤング賞級の投球を続けているものの、田中将大も強力なNo.2スターターと呼べるような投球を継続できず、ソニー・グレイは好不調の波が大きく重要な試合を任せにくくなっています。

他には健康面に不安があるCC.サバシア、復帰のメドが明確には立たないジョーダン・モンゴメリーという先発ローテの顔ぶれとなります。

アストロズがジャスティン・バーランダー、ゲリット・コール、チャーリー・モートン、ダラス・カイケル、レッドソックスがクリス・セール、デビッド・プライス、リック・ポーセロとポストシーズンでも強いローテを組むことができるため、この部分にヤンキースが遅れを取る可能性が高い状態です。

さらにソニー・グレイが5月27日のエンゼルスで3回2/3で5失点と炎上した結果、今季の防御率は5.98と、赤信号が灯ったとも言える状態になったこともあり、ヤンキースの先発ローテ補強は待ったなしの状況になりつつあります。

そのようなヤンキースの現状もあり、地元メディアのニュージャージー・アドバンスメディアのジョー・ジグリオ氏が補強のターゲットとなりうる10名の先発投手をリストアップしています。


1. J.A.ハップ(ブルージェイズ)10試合:防御率 3.97 FIP 3.65 K/BB 4.44

今季終了後にFAとなる左腕投手。キャリアベストの奪三振率を記録し、ア・リーグ東地区と優勝争いの経験がある。ビッグネームよりも代償が小さく、年俸も手頃。

2. クリス・アーチャー(レイズ)11試合:防御率 4.68 FIP 4.07 K/BB 2.86

今季の年俸は640万ドル、オプションを行使した場合には2019年からの3シーズンで2760万ドルの契約。MLBで最もバーゲンな契約の一つで、ア・リーグ東地区で実績。レイズは最も価値の高いオファーを提示するだろう。7シーズンで奪三振率9.7。

3. マイケル・フルマー(タイガース)10試合:防御率 4.08 FIP 3.94 KBB 2.55

2019年から年俸調停、2021年シーズン終了後にFA。チームがコントロールできる年数が残り、年俸が安く若い投手で、ア・リーグでの経験もあるため、ヤンキースのニーズにフィットする。シーズンオフにハーパーもしくはマチャドに大金を費やすなら、フルマーは予算への圧迫が小さいことも魅力。

4. マディソン・バムガーナー(ジャイアンツ)故障のため今季登板なし

残る契約は2019年の1200万ドルのチームオプションのみ。もしヤンキースが本気でタイトルを狙うのであれば、バムガーナーがトップチョイスとなる。ジャイアンツが再建に踏み切る場合には、最も大きな見返りが期待できる投手。ポストシーズンで最も強い投手の一人(102回1/3、防御率2.11)。

5. コール・ハメルズ(レンジャーズ)10試合:防御率 3.38 FIP 4.95 K/BB 2.78

2019年が2000万ドルのチームオプションで、破棄する場合のバイアウトは600万ドル。ヤンキースはトレード拒否権の対象チーム。左腕でポストシーズン、ワールドシリーズでの経験と実績があり、NO.2スターターを任せることができる。レンジャーズの状態が悪いことが、トレード拒否権の放棄を後押しするだろう。

6. ジェームズ・パクストン(マリナーズ)10試合:防御率 3.20 FIP 3.04 K/BB 3.95

2020年シーズン終了後にFA。相手打線を制圧できる左腕投手で、今季はノーヒットノーランを達成している。現在のパフォーマンスと複数年チームがコントロールできるという点において、トレードで獲得できる可能性がある投手の中ではNO.1。

7. ケビン・ゴーズマン(オリオールズ)10試合:防御率 3.48 FIP 4.11 K/BB 3.87

2020年シーズン終了後にFA。まだ多くの伸びしろを残していて、ア・リーグ東地区での経験がある速球派。ゴロ比率が高いのも魅力。

8. ダニー・ダフィー(ロイヤルズ)11試合:防御率6.14 FIP 5.94 K/BB 1.85

2019年から2021年の3年4600万ドルが残る。年齢はまだ29歳の左腕で、今季は苦しんでいるものの実績がある投手(2013-2017年:防御率3.41)

9. ディラン・バンディ(オリオールズ)11試合:防御率 4.45 FIP 4.65 K/BB 3.85

2019年から年俸調停、2021年シーズン終了後にFA。奪三振率が高く、3年半チームがコントロールできるのが魅力。プロスペクトとして評価され続けてきた投手で、ルイス・セベリーノと数年に渡りNO.1-2を組めるポテンシャルがあり、今季でも貢献が期待できる。

10. タイソン・ロス(パドレス)10試合:防御率 3.13 FIP 3.36 K/BB 2.78

今季終了後にFA。かつてはスタープレイヤーになると目されていたが故障でつまずく。このリストの中では最も交換要員の質を抑えて獲得できるだろう。


ヤンキースやレッドソックスとの差などを考えると、同地区のライバルであるレイズとオリオールズも、先発投手のトレードに応じる可能性があります。

ただ、レイズはロースターの入れ替えに積極的ではあるものの、数年に渡るような再建ではなく、短いスパンで優勝を争えるチームに作り変えることを志向していますので、かなり質の高いオファーでないとアーチャーの放出には踏み切らないものと考えられます。

オリオールズは予算も上限に達していて、今季終了後にマニー・マチャド、アダム・ジョーンズ、ザック・ブリットン、ブラッド・ブラックといった投打の主力をFAで失います。チームは開幕からつまずき、ファームの選手層も薄いため、大規模なチーム再建にシフトするのが妥当な状況です。

ただ、オーナーのピーター・アンジェロスは簡単には解体に応じない人物で、ベテランはともかく、ゴーズマン、バンディなどの若い投手の放出にゴーサインを出すかどうかは不透明です。

実現性が高いのがJ.A.ハップ、コール・ハメルズの2人で、ジャイアンツがトレード期限前に沈んだ場合にはマディソン・バムガーナーも可能性が浮上しそうです。

ジャイアンツはジリジリと後退していて25勝27敗と負け越すところまできています。先発ローテの防御率は4点台から6点台の投手が並び、ジョニー・クエトは7月に復帰する見込みではありますが、右肘のため楽観もできません。

打線も補強の目玉だったエバン・ロンゴリアが打率.250/出塁率.279/長打率.448/OPS.727、アンドリュー・マカッチェンが打率.239/出塁率.346/長打率.378/OPS.724と大きな戦力アップとなるところまでの貢献はできていません。

ファームの選手層が薄く、ぜいたく税の回避を目標としているため補強予算にも余裕がなく、シーズン途中のテコ入れが難しいため、トレード期限前にはポストシーズン争いから脱落してしまう可能性もあります。

ただ、マディソン・バムガーナーがトレード市場に出た場合には、ヤンキースに限らず、多くの優勝を争うチームによる大争奪戦になるため、競り勝てるかどうかはわかりません。

数年に渡る戦力として期待したソニー・グレイがつまずいていることを考えると、必ずしも若く契約年数が残る選手が良いとも言い切れません。

ブライアン・キャッシュマンGMが、どのように先発ローテのテコ入れを実行するのか注目されます。

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