ドジャースは「同一シーズンで15勝1敗と1勝15敗」を記録した唯一のチームに

Los Angels Dodgers Top Catch

ロサンゼルス・ドジャースは8月25日の時点で91勝36敗で勝率.717という成績で、162試合制になってからの最多勝利数である2001年のマリナーズに並ぶ116勝のペースでした。

さらに加速するような気配すら漂わせていたドジャースで、「史上最高のチームではないか」との声も聞かれていたのですが、そこから1勝15敗と急激なペースダウンに瀕し、残り19試合で100勝に到達できるかどうかというところまで落ちました。

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この結果、ロサンゼルス・ドジャースはMLB史上初となる「同一シーズンで15勝1敗と1勝15敗」を記録したチームとなりました。

この1勝15敗という結果につながった10連敗に関しては、あまりうれしくはない前例にひっかかることになりました。

これまでワールドシリーズ制覇を成し遂げたチームが、そのシーズンに経験した最長の連敗記録は1953年にヤンキースが喫した9連敗となっています。

61試合で52勝したチームが16試合で1勝しかできないという急激な失速に直面していることになるのですが、それでも92勝51敗はMLBでベストの勝率で、残り19試合で9ゲーム差があるためポストシーズン進出の心配はありません。

それよりも懸念されるのはポストシーズンを目前に控えながら投打ともに調子の波が最低の状態になっていることで、これをどこまで立て直して10月を迎えることができるかが焦点となります。

投打の両面において低迷していることが、この1勝15敗という大失速の原因となっているのですが、その中心的な要因となっている投打の数字を、ESPNのデビッド・ショーンフィールド氏がまとめています。

この16試合のオフェンスはチーム全体で打率.200/出塁率.266/長打率.319と低迷し、1試合平均で2.4点しか奪えていません。

その大きな原因となっているのがコーリー・シーガー、コディ・ベリンジャー、クリス・テイラー、ヤスマニ・グランダル、ローガン・フォーサイス、カーティス・グランダーソンです。

シーガーは右肘に痛みがあるため代打での起用が中心となり25打席にしか立つことできていません。さらに成績も打率.231/出塁率.231/長打率.269と低迷しています。

ベリンジャーは故障者リストに入る前後くらいから調子が下降線で、この期間の成績は打率.213/出塁率.260/長打率.447と数字を大きく落としています。

今季の大きなサプライズの一つだったのがクリス・テイラーでした。しかし、BABIPが.400を越える幸運に恵まれていましたので、いずれは後退する時が訪れることが濃厚でした。この期間の成績は.217/.230/.350となっています。

ヤスマニ・グランダルは.143/.178/.214、ローガン・フォーサイスは.132/.250/.237と上記の3名よりもさらに悪い数字となっています。フォーサイスに至ってはシーズン全体でも打率.228で5本塁打にとどまるなど、トレード補強が失敗と言えるレベルになっています。

苦しんでいたジョク・ピーダーソンを3Aに落として調整させる余裕を作ることも目的として好調だったカーティス・グランダーソンを8月19日に獲得しましたが、移籍後は打率.114で、この16試合では.085/.204/.149とさらに数字を落としています。

ジャスティン・ターナーは安定して結果を残していますが、独走の起爆剤となっていたベリンジャーとテイラーの急落がポストシーズンに向けての不安材料となっています。

続いて投手陣です。

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先発ローテの防御率が両リーグトップで、ブルペンも安定していたのですが、ここにきて両面で不安定な状態となっています。

16試合の成績は防御率5.81、WHIP1.49と大きく数字を落としています。ただ、運に左右されやすいBABIPが、それまでの.275から.341に急激に跳ね上がっているため、運に恵まれていないことも失点が多くなっている原因とは考えられます。

そのことをショーンフィールド氏は指摘した上で、不安が多少残る投手陣のキーメンバーの名前を挙げています。

クレイトン・カーショーは腰痛からの復帰後、1試合目は良かったものの2試合目の登板はらしくない結果となりました。ただ、カーショーに関しては立ち直ってくるかもしれないとショーンフィールド氏は述べています。

アレックス・ウッドの最近の8試合の防御率は5.10と打ち込まれています。その原因としてショーンフィールド氏は投球イニング数による疲労を指摘しています。アレックス・ウッドは2015年に119イニング、2016年に60イニングしか投げていませんが、今季はすでに134イニングに達しています。

ダルビッシュ有は移籍後の6試合で防御率5.34と低迷しています。しかも、この防御率はドジャース移籍後初登板のメッツ戦での圧倒的な投球を含めてのもので、5試合の内容は良くありません。その原因としてショーンフィールド氏は「制球難」を指摘しています。最近の登板では90球で4回1/3、その前は88球で3回しか消化できていません。ショーンフィールド氏はプレッシャーも影響を与えているかもしれないと言及しています。

ペドロ・バエズはこの期間に6試合に登板し防御率12.27と炎上していますが、デーブ・ロバーツ監督はシーズン全体を通じた数字は防御率2.53と良いことを指摘して擁護しています。しかし、ショーンフィールド氏は表面上の数字は良かったが、被本塁打、与四球などの数字を見れば運に恵まれていた面があったと指摘していて、ある意味本来の姿である可能性に言及しています。

今のところシーズン中に補強したダルビッシュ有とカーティス・グランダーソンはうまく機能していない状態のドジャースです。トニー・ワトソンを獲得しておいたことで、ペドロ・バエズの失速はある程度カバーできますが、一時ほどの強力さはブルペン陣からは失われています。

シーズン全体の数字を見ると92勝51敗という成績に相応しいドジャースの各スタッツなのですが、ポストシーズンを間近にしながらの失速が気になるところです。

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