ホルヘ・ロンドン投手を数字で分析!中日ドラゴンズが獲得に動く新外国人をデータで評価

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1. プロフィール・経歴

中日ドラゴンズが獲得に向けて交渉中のホルヘ・ロンドンはベネズエラ出身で1998年2月16日生まれの28歳で、身長186センチ、体重97キロ、右投げ右打ちの投手です。

2006年にアマチュアフリーエージェントとしてセントルイス・カージナルスと契約してプロ入りします。その後、カージナルス傘下のマイナーでプレーし、26歳となった2014年6月29日にメジャーデビューを果たします。

しかし、2014年11月にはウェーバーにかけられ、獲得意思を示したコロラド・ロッキーズに移籍します。ロッキーズでもメジャーでチャンスが与えられるも結果を残せず、2015年5月にウェーバーにかけられますが、オリオールズが獲得意思を示したため移籍することになりました。

オリオールズ傘下のマイナーを中心に2015年の残りをプレーし、オリオールズでもメジャーでチャンスを与えられましたが結果を残せず、同年の10月20日にDFAとなりウェーバーにかけられました。

その後パイレーツが獲得意思を示したためパイレーツに移籍し、2016年シーズン中には再びメジャー昇格を果たしますが、2試合で炎上したため再びリリースされました。

そしてシーズンオフとなった2016年12月2日にシカゴ・ホワイトソックスと契約している状況となっています。

2. メジャーリーグ(MLB)とマイナーリーグ(2A・3A)の成績による分析

ホルヘ・ロンドン投手のメジャーリーグ(MLB)とマイナーリーグ(2A・3A)での年度別成績は以下の表のとおりとなっています。

Jorge Rondon_Stats_2016_2

日刊スポーツの2016年12月23日付けの報道では先発と中継ぎの両方をこなせるとのことでしたが、2010年の1Aで投げて以来先発登板したというデータは残っていません。

ウィンターリーグのデータでもリリーフ登板ばかりのため、基本的にはリリーフとして計算すべき投手と言えるホルヘ・ロンドンです。

2A通算では70試合71回1/3で防御率6.43/奪三振60/WHIP1.70、奪三振率7.6、与四球率6.2と褒められた数字ではありません。ただ、これは育成段階での数字が多く含まれているためで、3Aでの数字は悪くありません。

3A通算は193試合263イニングで防御率2.81/奪三振200/WHIP1.28、奪三振率6.8、与四球率3.7となっています。

ただ、ウェーバーにかけられることが多かったのはメジャーでは全く通用しなかったたためで、13試合19.0回で防御率13.26/奪三振13/WHIP2.53と全く結果を残せませんでした。

球速自体は速いのですが、奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)は3A通算でも6.8とリリーフ投手としては高くありません。特に2016年は3Aでも5.8にとどまっています。

さらに与四球率(9イニングあたりの与四球数)は通算で3.7、2016年は3.8とそれなりの数を出しています。

リリーフ投手としては奪三振率が低く、与四球もそれなりに出すということもあり、評価が高まらなかった理由と言えます。

それでも3Aでは通算で防御率2.81、2016年も3Aでは2.67という数字を残していますので、マイナーでは十分に結果を残せいています。

これは3Aレベルでは球速で押し切ることができるのですが、メジャーレベルで通用する変化球が乏しいため、メジャーでは被安打率が17.5と壊滅的な数字となり通用していません。

基本的には打たせてとるタイプの投手で、ゴロ比率の高い投手です。マイナー通算でのGO/AO(ゴロアウト÷フライアウト)は1.46とゴロアウトが多いことがわかる数字が残っています。

ただ、気になるのは近年はゴロ比率が悪くなっていて、フライアウトと同様の数字となっています。

3. ホルヘ・ロンドンの球種、球速などのデータによる分析

ホルヘ・ロンドン投手の球種・持ち球と、球速、球種別データは以下の表のとおりとなっています。

Jorge Rondon_Pitches_2016

ホルヘ・ロンドンの投球でメジャーリーグのPITCH FXでカウントされている投球数は320球あまりと多くはありません。

その中で計測されている球種はフォーシーム、スライダー、シンカー、チェンジアップの4種類となっています。

ただ、チェンジアップに関しては2015年には投げているものの、それ以外のシーズンでは投げていませんので、使える球種とは言い難い可能性が高そうです。

投球の大部分をフォーシームとスライダーが占めていて、それぞれ投球の54.27%、33.23%を占めています。それに続くのシンカー/ツーシームで8.23%となっています。

フォーシームは最速が160.4キロ、平均で157.1キロ、シンカーの最速が157.8キロ、平均が154.5キロといずれもメジャーでも高速と言える数字を叩き出しています。

2016年のデータでもフォーシームの最速は160キロを越えていますので、球速の大きな衰えなどはないようです。

問題は緩急をつける球種がないことで、スライダーは最速149.2キロ、平均143.8キロと高速なため打者には変化球にも対応しやすいタイプの投手とは言えます。

三振はフォーシームとスライダーで奪っていますが、いずれも高い空振り率はありません。

フォーシームの球質はナチュナルに沈む動きとシュート回転する動きがあり、スライダーは鋭い曲がりをもっていると考えられるデータが残っています。

この球速が最速で100マイル(161キロ)に到達する数字があるため、ウェーバーにかけられるためにメジャー各球団が興味を示しています。

そしてそのフォーシームとスライダーの2球種で3Aは封じ込めることがある程度できるものの、メジャーではスライダーが圧倒的な強さがないため、対応されてしまい結果を残せなかったと考えられるホルヘ・ロンドンです。

4. ホルヘ・ロンドンの投球動画

ホルヘ・ロンドンの投球動画です。

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2015年8月3日の登板の際の動画です。94マイル(151キロ)のファーストボールで空振りの三振を奪っています。

力投型の投球フォームで、制球面で安定感がやや欠くところがあるのがわかるバランスです。

2015年10月1日の登板の際の動画です。シュート回転して甘く入ったファーストボールをスタンドに運ばれています。

ロンドンのフォーシームのデータでこういう軌道の動きを見せることが残っています。93マイル(149.7キロ)と球速もイマイチで、コースも甘く入ったこの球は見事にとらえられています。

2015年3月11日の登板の際の動画です。外角のボールになるスライダーで空振り三振を奪っています。

こういった鋭い曲がりをしたときは空振りを奪えているようです。

2015年10月1日の登板の際の動画です。同じくスライダーなのですが、曲がりが中途半端で甘いコースに行きスタンドに運ばれています。

曲がりが中途半端で曲がりの早いカットボールのような軌道になってしまっています。

5. 総括・まとめ

球速が速いため多くの球団が興味を示したホルヘ・ロンドンですが、メジャーレベルで使える変化球はスライダーの1種類しかなく、しかも圧倒的なキレがあるわけではありませんので、なかなか通用しませんでした。

制球面は良いわけではありません。ですが、どうしようもなく酷い数字でもありません。ランナーを出しやすい傾向はありますが、球速でなんとか押し切って、マイナーではそこそこ抑えてきたのではないかと考えられます。

日本に来た場合にはマウンドが柔らかいため球速が落ちることが見込まれますが、それでも十分に高速な部類に入る数字を出せるのではないかと考えられるホルヘ・ロンドンです。

ただ、変化球に決め手を欠き、フォーム的にもボールにキレが出にくい力投型のため、この動画のような状態であればセットアッパーはやや厳しい印象で、ミドルリリーフには良いかなという印象です。

それ以上の活躍を期待するのであれば、良い曲がりをしている時のスライダーの割合を高めることができるか、もしくはチェンジアップがある程度使える球種になることが必要となりそうです。

同じく獲得に動いているとされる投手ではエルビス・アラウホの方が結果を残しそうな印象はあります。

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