ジミー・パラデスを数字で分析!千葉ロッテマリーンズの新外国人をデータで評価

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1. プロフィール・経歴

ジミー・パラデスはドミニカ共和国出身で1988年11月25日生まれの28歳で、右投両打ちの野手です。

2006年にアマチュアフリーエージェントとしてヤンキースと契約し、傘下のマイナーでプレーしたものの、2010年7月のトレード期限前にランス・バークマンを獲得するトレードの交換要員としてマーク・マランソンと共にアストロズに移籍します。

2011年8月1日のシンシナティ・レッズ戦でメジャーデビューを果たし、46試合に出場してシーズンを終えます。翌年はメジャーで期待されましたが結果を残しきれず、2013年も同様にイマイチだったため11月にウェーバーにかけられ、獲得意思を示したマーリンズに移籍します。

しかし、2014年2月にはマーリンズにウェーバにかけられ、オリオールズに移籍しますが、その2日後には再びウェーバーでロイヤルズに移籍します。

その後2014年シーズン途中まではロイヤルズ傘下でプレーしたものの7月にオリオールズに移籍しプレーを続けましたが、2016年5月にウェーバーにかけられブルージェイズに移籍し、その2週間後にはフィリーズに金銭トレードで移籍し、シーズン終了後にFAとなっりました。。

2015年の年俸が51万5000ドル、2016年が52万ドルといずれも6000万円程度の金額のため、千葉ロッテと結んだ1年120万ドル(約1億4000万円)は魅力的なオファーだったと考えられます。

ポジションはマイナーとメジャーの両方で、内野は二塁と三塁、外野は左翼と右翼を守った経験があり、マイナーでは遊撃も守っているユーティリティプレイヤーですが、どちらかと言えば内野での出場が多くなっています。

2. メジャーリーグ(MLB)とマイナーリーグ(2A・3A)の成績による分析

ジミー・パラデスのメジャーリーグ(MLB)とマイナーリーグ(2A・3A)の年度別成績は以下の表のとおりとなっています。

Jimmy Paredes_Stats_2016

2A通算では104試合452打席で打率.268/本塁打11/打点47/出塁率.301/長打率.420/OPS.722、30盗塁、四球率4.2%、三振率21.5%となっています。

2Aでは2016年に10試合出場していますが、2012年以降は3Aかメジャーでのプレーがメインとなっていますので、こちらの成績のほうがより参考になります。

3A通算では315試合1345打席で打率.301/本塁打30/打点158/出塁率.338/長打率.461/OPS.799、盗塁76、四球率5.1%、三振率21.2%で、これを143試合に換算すると本塁打は13.6、打点71.7となります。

MLBの通算では332試合1012打席で打率.251/本塁打20/打点100/出塁率.286/長打率.369/OPS.656、盗塁19、四球率4.8%、三振率28.4%で、143試合換算では本塁打は8.6、打点は43.1となります。

メジャーでのキャリアベストは2015年の104試合384打席で打率.275/本塁打10/打点42/出塁率.310/長打率.416/OPS.726となるため、数字を見る限り長距離打者とは言い難く、よくて中距離打者という印象です。

3Aでは打率3割をキープするなど、安定した打撃を見せていますが、MLBでは2割5分台にとどまるなど力不足だったことがうかがえます。

目につくのは三振の多さでメジャーでは28.4%、3Aでは21.2%となっています。2016年のパ・リーグの選手でこれに近い数字なのはメヒアの25.4%、松田宣浩の23.2%、レアードの23.1%、陽岱鋼の21.8%、ウィーラーの20.9%、T-岡田の20.5%、中田翔の20.2%となります。

それでも四球をある程度選べるなら良いのですが、バラデスの四球率はメジャーで4.8%、3Aで5.1%にとどまります。

パ・リーグでは藤田一也が一番低い数字で4.2%、それに続くのが浅村栄斗の6.2%、茂木栄五郎の6.2%、内川聖一の6.3%となっていますので、四球を選ばないタイプであると考えられるバラデスです。

3Aでの通算打率が.301に対し、出塁率は.338と差が0.037しかなく、メジャーでも打率.251に対して出塁率.286と、差は0.035しかありません。

これらを見ると長距離砲と言うほどの長打力はなく、四球を忍耐強く選ぶことを好まないフリースインガーで、三振はかなり多くなりそうなバラデスです。

守備面ではユーティリティプレイヤーなのですが、セカンドとサードのセイバーメトリクスのデータは良いものではありません。

アルティメット・ゾーン・レイティング(UZR)を150試合換算したUZR/150はメジャーの平均を大きく下回り、セカンドでは-24.4、サードでは-17.4となっています。

比較的良いのが外野の守備でライトでのUZR/150は-4.5と平均以下ですが、レフトに関しては+21.1となっています。ただ、この4つのポジションのうち、レフトでの出場が一番少ないため信頼できるかどうかは微妙なところです。

3. ジミー・パラデスの打撃データによる分析

ジミー・パラデスのメジャーでの打撃データではファーストボール、カーブ、スライダーなどのブレーキングボール、チェンジアップなどのオフスピードボールすべてに対して、メジャー平均を大きく上回る割合で打ちにいっています。

そのうちオフスピードボールにはメジャー平均レベルでパットに当てることができているのですが、ファーストボールはひどい数字で、ブレーキングボールはさらに悪い数字となっています。

フォーシームの打率が.228、スプリットとチェンジアップが打率.217、スライダーが打率.204となっていることも懸念材料と考えられます。

基本的には広角に打てる打者のようで、ヒットゾーンはレフト、センター、ライトと万遍なくなっていますが、これはスイッチヒッターであることの影響がありそうです。

本塁打の方向にに関してはレフト方向よりもライト方向が多くなっています。

スイッチヒッターなのですが右投手に対して左打席で打った際の成績が打率.266/出塁率.299/長打率.401/OPS.700となっているのに対して、左投手に対して右打席に立った時には打率.197/出塁率.241/長打率.247/OPS.488と壊滅的な数字となっています。

本塁打20本のうち左打席が19本、右打席が1本となっていますので、スイッチヒッターなのですが右打席にはあまり期待ができないかもしれません。

その左打席でもベルトの高さの真ん中と外角のボールを打てているのですが、内角となると打率.188となり、高め、低めは内外角を問わず打率0割から1割台にとどまっています。

期待される左打席ではあるのですがヒットゾーンはかなり小さく、穴も大きいと感じさせるデータが残っています。

4. ジミー・パラデスの動画

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ジミー・パラデスの動画です。

2016年9月17日にサヨナラ安打を打った時の動画です。

2016年9月6日にライトにタイムリーヒットを打った時の動画です。

2016年8月1日にライトに本塁打を打った時の動画です。

2016年8月15日に左中間に本塁打を打った時の動画です。

長打力がないわけではないのですが、かといってパワーヒッターというような印象も受けない打撃です。

思いっきりが良いスイングをしているのですが、豪快ともとれる一方で、ただ粗いだけとも感じる面があります。

5. 総括・まとめ

両打ちで内外野を守れるという使い勝手の良いユーティリティプレイヤーということもあり、多くの球団が保険として獲得するものの、より良い選手が見つかったらウェーバーにかけられてしまう程度のパフォーマンスしかメジャーではできませんでした。

ユーティリティプレイヤーとしては守備力がイマイチであること、打撃面では三振が多く、出塁率が低いフリースインガーで長打力も図抜けたものはないこと、走力も2Aまでは盗塁を多くしているものの失敗も多いこともあってか、上のレベルではかなり数が減っていること、などメジャーで完全に定着するにはすべてにおいてもう一歩レベルアップが必要なジミー・パラデスです。

デスパイネが抜けることが確実な状況となっているロッテにとって必要な長打力を十分にもたらしてくれるかは微妙で、仮にある程度の数の本塁打を打ってくれても打率は低く、三振が多く、淡白な打撃をすることも目立ちそうです。

林信平球団本部長は獲得を発表した際に「大きいのを期待して獲得した。もちろん、4番候補に考えている」と話していますので、デスパイネの後釜と期待しているのかもしれません。

データなどを見る限りとはなりますが、本塁打が出やすいとは言いにくい本拠地であるZOZOマリンスタジアムで主砲を務められるかは微妙なバラデスで、1シーズンでの最多本塁打は3Aで124試合プレーした2012年に13本塁打となっています。

大砲としてはやや長打力不足な印象を受ける打者のため、28歳と若い年齢であることによる日本での大化けに期待することになりそうです。

千葉ロッテマリーンズの2017年の新外国人の詳しい分析は以下のページにまとめています。

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