ステファン・ロメロ外野手を数字で分析!オリックス・バファローズの新外国人をデータで評価

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1. プロフィール

ステファン・ロメロは1988年10月17日生まれの28歳で、身長191センチの右投げ右打ちの外野手です。

2010年のMLBアマチュアドラフトでシアトル・マリナーズに12巡目全体372番目に指名されてプロ入りし、その後はマリナーズ傘下のマイナーでプレーし、2014年4月にメジャーデビューを果たしています。

プロ入り当初の1Aではどちらかと言えば内野がメインで二塁と三塁を守りながら、外野もたまに守るという選手でした。2Aまでは二塁や三塁も守っていたようですが、3Aからは外野もしくは一塁がポジションとなっています。

2012年には2Aで好成績を残し、マリナーズ傘下のマイナーリーグ・プレイヤー・オブ・ザ・イヤーにも輝いていますが、メジャーでは結果を残せず、定着しきれませんでした。

2016年11月18日付けで日本でプレーすることを求めて、マリナーズから退団しています。

2. メジャーリーグ(MLB)とマイナーリーグ(2A・3A)のシーズン別成績で分析

ステファン・ロメロのメジャーリーグ(MLB)とマイナーリーグのシーズン別成績は以下の表のとおりとなっています。

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2012年には1Aアドバンスドと2Aの計116試合で打率.352/出塁率.391/長打率.599/OPS.991、23本塁打、101打点で、マリナーズ傘下かのマイナーリーグ・プレイヤー・オブ・ザ・イヤーに選ばれています。

2013年はやや停滞したものの、2014年はスプリングトレーニングで活躍した結果、メジャーリーグの開幕ロースター入りをしましたが、打率.192と低迷し3Aに降格しました。

その年の3Aでは36試合の出場で打率.358/本塁打12/打点36/出塁率.387/長打率.669/OPS1.055と打ちまくりました。

2015年は3Aでは116試合で打率.292/本塁打17/打点79/出塁率.333/長打率.494/OPS.827と好成績もメジャーでは打率.190に終わり、2016年も3Aでは106試合で打率.304/本塁打21/打点85/出塁率.361/長打率.541/OPS.902と抜けた成績を残すも、やはりメジャーでは打率.235と結果を残せませんでした。

この落差が大きい一つの理由にマリナーズ傘下の3Aタコマは、ボールが飛びやすい高地や乾燥地域での試合が多く、リーグの防御率が4点台を越えるパシフィック・コーストリーグに所属していることが挙げられます。シアトル・マリナーズの本拠地であるセーフコ・フィールドは外野が広く投手が有利な球場です。

打撃の数字がかさ上げされてしまう環境から、投手が有利な球場で、しかも右打者には不利と言われるセーフコ・フィールドのため落差は大きいとは言えます。

3A通算では351試合で打率.299/出塁率.347/長打率.514、143試合換算では本塁打24.8本、打点111点となるなど素晴らしい成績です。

ただ、メジャーでの通算の打率が.195、出塁率が.242、長打率が.307という数字を見ても、メジャーでは全く通用しないレベルの打撃であったことは否定できません。

そのため3Aでの数字は能力以上のものだった可能性があり、その点は差し引く必要がありそうです。

3Aにずっと置いておくのはもったいないものの、メジャーでは通用しないレベルを脱しきれず来季は28歳となること。そしてマリナーズは運動能力の高い若い選手を重用する方針となっているため、リリースることに応じたと考えられます。

3A通算の四球率は6.5%、2016年は7.8%といずれも高い数字ではありません。2016年のパ・リーグでこれらの数字に近かったのは浅村栄斗の6.2%、内川聖一の6.3%、レアードの7.4%、陽岱鋼の7.6%となりますので、良く言えば積極的となる一方で、ややもすると淡白な打撃に映るところはありそうです。

三振率は3A通算で17.2%、2016年は14.5%となっています。近い数字を残しているパ・リーグの選手は浅村栄斗が17.7%、デスパイネが15.6%、秋山翔吾が15.4%となります。

長距離打者にありがちな三振の多さはないものの、アベレージヒッターほどには少なくはないという数字で、コンタクト技術に大きい難があるということはなさそうです。

3Aで21本塁打という数字に目がいってしまいますが、基本的には中距離打者タイプと考えられるステファン・ロメロです。

守備に関しては2014年はメジャーの平均レベルを大きく下回っていました。しかし、そこから改善されたようでレフトとライトの両翼の守備は2015年と2016年に良くなっています。

平均的な野手よりどれだけ優れているか、劣っているかを示すUZR(アルティメット・ゾーン・レイティング)を150試合に換算したUZR/150は、ここ2年は平均を大きく上回っていますので、守備面でも大きな不安はなさそうです。

3. 球種別の打撃データによる分析

ステファン・ロメロのメジャーでのデータによると、ファーストボールが好きなようで、積極的に打ちにいく傾向があります。好んで打ちにいくだけあって空振りも多くはなく、リーグの平均レベルにとどまっています。

苦手としているのがスライダーとチェンジアップのようで、スライダーの打率は.212、チェンジアップは.205となっています。

ファーストボールは広角に打ち分けることができるようですが、カーブ、スライダーのブレイキングボールはレフト方向が大半で、チェンジアップになるとライト方向が多くなる傾向が残っています。

ファーストボールには強いようですが、変化球の対応に柔軟性が欠ける面が見受けられます。マイナーでは変化球が今一歩の投手が多く、力で押すタイプが多くなりますので、ロメロにとっては対応しやすかったと言えます。

しかし、メジャーレベルでは変化球が良い投手が増えますので、対応しきれず、結果を残せなかったのではないかと考えられます。

変化球勝負が多いセ・リーグでは非常に不安なところがありますが、力勝負が比較的多いパ・リーグでは、その弱点は軽減されることにはなりそうです。

他に気になるところとしては、右投手に弱いことが挙げられます。対左投手の打率.211/出塁率.250/長打率.317も良くはないのですが、対右投手には打率.164/出塁率.228/長打率.288と極端に悪くなっています。

4. ステファン・ロメロの動画による分析

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2015年9月5日の試合で本塁打を打った際の動画です。

本塁打は基本的にはレフトから左中間方向が大半なのですが、右中間にもスタンドインさせるだけのパワーはあります。

続いて、2016年6月にセンターにヒットを打った際の動画です。

先ほどの本塁打もそうですが、ファーストボールにはスムーズにパットが出ています。ただ、変化球に関してはややぎこちない打撃になっているものもあります。

古いですが2014年の6月の動画です。

打ち取られていますので、基本的には良くないバッティングをしてしまっているの致し方ない面はあるのですが、ややスムーズさに欠けるスイングをしています。

2015年9月にレフトを守っていた際の守備の動画です。

走力がかなりあるというわけではないのですが、身長が191センチであることを考えれば、しっかりと動けていると言えるステファン・ロメロです。

後は、オリックス打線の中での位置づけが重要になりそうです。打線のクリーンナップを任せる大砲としては、少々物足りない長打力となるかもしれません。

ただ、日本ハムのレアードも3Aの時の数字はどちらかと言えば中距離打者でしたが、広い札幌ドームを本拠地としながら34本塁打、39本塁打を記録するなど、長打力が開花しています。

打率が多少落ちたとしても本塁打など長打を打ってくれれば良いと割り切って、下位打線で比較的自由に打たせていることが成功している理由の一つと考えられます。

ロメロもパワーがないわけではありませんので、思い切った打撃ができる環境を与えることで、長打力が引き出される可能性があります。

そのためにはT-岡田が復活する、吉田正尚がフルシーズンで活躍するなどが打線の編成上必要になりますが、あらかじめもう一人大砲候補の外国人選手を獲得しておくのも一つの手です。

クリーンナップを任せるにはやや穴が多い印象のロメロです。しかし、外野手としての守備はしっかりとしていて、一塁も守ることができますので、打率が多少低くても長打力を発揮してくれれば良いというような、割り切った下位打線での起用のほうが良いかもしれません。

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