ローマン・メンデス投手を数字で分析!阪神の新外国人をデータで評価

阪神タイガースは呉昇恒を失ったことによって生じたクローザーの穴を埋めきることができず、ブルペンが不安定な状態でシーズンを戦いました。

マテオ、ドリス、藤川球児らを試してはみたものの、期待に完全に応えてくれる投手は現れずクライマックスシリーズ進出cmんを逃す原因の一つとなりました。

そのブルペンの補強の第一弾としてローマン・メンデス投手の獲得に動き、基本合意に達したと複数のメディアが報じています。

そのローマン・メンデス投手をマイナーとメジャーでの成績、球種別データ、動画などをもとに分析していきます。

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1. プロフィール

ローマン・メンデスは身長191cmという長身の右腕投手で、1990年7月25日生まれの26歳で、ドミニカ共和国出身です。

ローマン・メンデスはドミニカ共和国出身のため、MLBドラフトではなく2007年にアマチュアフリーエージェントとしてレッドソックスと契約しています。

2010年7月31日にテキサス・レンジャーズにジャロッド・サルタラマッキアの交換要員としてトレード移籍しています。その後はレンジャーズ傘下でのマイナーでプレーし、2014年7月にメジャーデビューを果たしています。

2012年まではマイナーで先発投手として育成されていたのですが、1Aよりは上にステップアップできずに停滞していました。しかし、2013年からリリーフ専任になってからは順調にステップアップし、2014年にメジャーデビューまでこぎつけています。

2014年は好調だったのですが、2015年に成績を落とすとレンジャーズからウェーバーにかけられてしまい、そこを古巣のレッドソックスが獲得して、その後はレッドソックス傘下でプレーしています。

2. メジャー(MLB)とマイナー(3A・2A)の成績による分析

ローマン・メンデスのメジャーリーグ(MLB)とマイナー(3A・2A)での年度別成績は以下の表のとおりとなっています。

roman-mendez-stats-2016

2A通算では37.0回で防御率1.70/奪三振33/WHIP0.95という成績を残すなど抜けた存在だったため、基本的には3Aでのプレーが多くなっています。

3A通算では87試合131.0回で防御率3.37/10SV/奪三振122/WHIP1.28、メジャーでも通算では45試合46.2回で防御率3.09/奪三振32/WHIP1.26と悪くない成績を残しています。

メジャーデビューした2014年は好成績を残していて、30試合33.0回で防御率2.18/奪三振22/WHIP1.12と結果を残しました。

しかし、2015年はレンジャーズで11.2回を投げて防御率5.40/WHIP1.54と結果を残せず、移籍後のレッドソックスでは3試合で2イニングを投げたものの防御率4.50/WHIP2.00という結果に終わりました。

2016年に関してはレッドソックスがブルペンのやりくりに苦労していたのですが、64.0 回で防御率3.38/奪三振59/WHIP1.19という成績ながら昇格の声はかからず、3Aでシーズン全体を過ごしています。

2015年は3Aで奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)が8.3、与四球率(9イニングあたりの与四球数)が2.3と良い数字だったのですが、メジャーでは奪三振率が6.6と大幅に下落し、与四球率は5.3、ストライク率が58.1%と制球難で苦しみました。

2016年での3Aでの成績はまずまずと言える数字で、奪三振率8.3も合格点レベルですが、与四球率は3.8と制球難は解消されませんでした。

奪三振率は3Aではそこそこの数字となるものの圧倒的なものではなく、メジャーでは一気に落ちているため、変化球がやや決め手を欠く、投球が単調になりがちなどの問題を抱えている可能性があるローマン・メンデスです。

クローザーとしては固定されての起用というよりもスポットでの起用だったようで、経験が豊富とは言えません。

3. 持ち球と球種別データによる分析

ローマン・メンデスの持ち球とシーズン別の球速とデータは以下の表のとおりとなっています。

roman-mendez-pitches-data-2016roman-mendez-pitches-velocity-2016

ローマン・メンデスの持ち球はMLBのPITCH FXシステム上ではフォーシーム、スライダー、チェンジアップ、シンカー、カーブがカウントされています。

しかし、800球以上投げている中でカーブはわずかに1球、シンカーは16球にとどまるため、実際にはフォーシーム、スライダー、チェンジアップの3種類と考えて良さそうです。

フォーシームは最速で156.3キロ、平均で152.4キロとメジャー平均をやや上回る球速を記録しています。

スライダーはメジャーの平均的な数字よりは空振り率が高いものではなく、カットボールに近いような動きをすることが多いようです。ただ、縦に割れるようなスライダーにも見える動きもあるため、その点は実際に確認する必要がありそうです。

空振りを奪う上で効果的なのはチェンジアップで、空振り率は40.5%と高いのですが、ウィニングショットと言えるほどの信頼はおいていないのか、投球に占める割合は3つの中では一番低い12.91%で、三振に占める割合も23.1%にとどまります。

三振の多くはフォーシームによるもので41.0%、スライダーが35.9%となっています。

投球の63.15%をフォーシーム、21.92%をスライダー、12.91%がチェンジアップという構成になっています。

このフォーシームは平均より速い球速でありながら空振り率が16.4%と低い数字でやや決め手に欠くこと。

空振り率が40.5%と高いながらも投球に占める割合は12.91%にとどまったチェンジアップを完全には使いこなせず緩急をつけれなかったこと。

などがメジャーで通用しなかった理由と考えられるローマン・メンデスです。

4. ローマン・メンデスの動画

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最後にローマン・メンデスの動画で見ていきます。

2016年3月に縦のブレーキングボールで空振りを奪った動画です。

この縦のスライダーをコンスタントに投げることができるのであれば空振りを多く奪えるのですが、どちらかと言えばこの変化よりも横変化のほうが多いようです。

続いて横変化のスライダーで、2015年3月の動画です。

小さいカットボールのような動きで、どちらかと言えばこちらの動きの方が多くカウントされているようです。

最後は2014年の7月とメジャーデビュー当初に戻りますが、フォーシーム、チェンジアップなどが確認できる動画です。3球目まではフォーシーム、4球目がスライダー、5球目がチェンジアップと思われます。

投球フォームとしては、打者にボールの出どころが見えやすいタイプのようで、フォーシームも球速ほどには体感速度はないのではないかと考えられます。

フォーシームはキレがあったり、微妙な変化をするという動きもなく、手元での伸びもやや欠けている印象で、空振り率が低い原因になっている可能性がありそうです。

阪神が昨シーズンオフに獲得したドリス、マテオも球速表示の割には捉えられることが多い印象がありますが、同様の課題が露呈する可能性はありそうです。

また制球難があるようですが、立ち投げに近い投球フォームで、甲子園や地方球場などの柔らかマウンドにどこまで対応できるか、やや不安が残るところはあります。

クローザー候補のようですが、制球面とフォーシームの質、三振を奪う変化球の質など、やや不安を感じる面があります。ですが、長身で球威はあるようですし、年齢も若いため、日本プロ野球で才能が開花することを期待することになりそうです。

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