ゴンザレス・ヘルメン投手を数字で分析!オリックス・バファローズの新外国人をデータで評価

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1. プロフィール・経歴

ゴンザレス・ヘルメンは1987年9月23日生まれの29歳で、ドミニカ共和国出身の29歳の右投げ右打ちの投手です。

ヘルメンは2007年にアマチュアフリーエージェントとしてニューヨーク・メッツと契約してプロ入りします。

その後はメッツ傘下でのマイナーでプレーし、2013年7月12日にメジャー昇格を果たしています。

2013年はメジャーで一定の成績を残したものの、2014年は25試合で防御率4.75と結果を残せず、同年12月にDFA(メジャー40人枠から外されウェイバーにかけられる)されます。

その後が複雑な動きとなります。そのウェーバーにかけられたヘルメンをヤンキースが獲得しますが、一ヶ月後の2015年1月に金銭でレンジャーズにトレードに出されます。しかし、トレード成立の翌日にレンジャーズからDFAされてしまいます。

そのウェイバーにかけられたヘルメンをシカゴ・カブスが獲得するのですが、さらに12日後の2月4日に再びDFAされます。ここでは他球団が獲得意思を示すこともなかったため、カブスのマイナーリーグでプレーすることになりました。

しかし、シーズン中に一旦はメジャーリーグに昇格するのですが、6試合で防御率7.50と低迷したため、再びDFAされてウェイバーにかけられ、獲得意思を示したロッキーズに移籍しています。

2. メジャーリーグ(MLB) とマイナーリーグ(2A・3A)

のシーズン別成績で分析

ゴンザレス・ヘルメンのメジャーリーグ(MLB) とマイナーリーグのシーズン別成績は以下の表のとおりとなっています。

gonzalez-germen-2016_stats

2Aまでは先発をしていて、2012年の2Aでは20試合中19試合に先発して防御率4.59/8勝12敗/奪三振97/WHIP1.34と冴えない成績に終わっています。

2013年はからは完全にリリーフに転向し、奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)が10.4と高い三振奪取能力を発揮し、与四球率(9イニングあたりの与四球数)も2.2と安定した制球で、メジャーにも昇格しています。

その2013年はメジャーで34.1回を投げて防御率3.93/奪三振33/WHIP1.40という成績を残しますが、翌年は3Aでは22.2回で防御率2.38/奪三振21/WHIP1.32と良かったのですが、メジャーでは30.1回で防御率4.75/奪三振31/WHIP1.45に終わり、放浪生活が始まることになります。

メジャーと3Aを行き来するシーズンが続いたのですが、3A通算では124.0回で防御率3.85/奪三振122/WHIP1.32、奪三振率8.9、与四球率3.3と際立った成績ではありませんが、そこそこの数字を残しています。

メジャーでは144.0 回で防御率4.62/奪三振129/WHIP1.56、奪三振率8.1、与四球率5.1という成績に終わっていて、制球難が目立ちます。

2013年の3Aまでは制球に大きな難がなかったのですが、次第に悪化していき、与四球率は2015年に3Aで4.4、メジャーで6.1と酷い数字になります。

2016年の与四球率は3Aで3.3、メジャーで5.5と少し持ち直しましたが、引き続き制球面に不安を感じさせる数字となっています。

2012年くらいまではストライク率が64-65%程度あったのですが、2015年には58%まで落ちるなど、こちらにも制球難が顕著に現れています。

三振を奪う能力は高いものの、制球に難があるためランナーを抱えることが多くなっています。そのことはWHIP(与四球と被安打を投球回数で割った指標)に現れていて、大量失点につながりやすい数字になっています。

被安打率を見ても3Aで8.5、メジャーで9.0となっていますので、連打をあびて崩れるというよりは制球難で自滅ということのほうが多かったと考えて良さそうです。

明るい材料は2016年の3Aで制球難がやや改善されていて、10.5と高い奪三振率を記録していることです。

3. メジャーでの球種別データによる分析

ゴンザレス・ヘルメンがメジャーで登板した際にPITCH FXのシステムで計測された球種データは以下の表のとおりとなっています。

gonzalez-germen-2016_pitchesgonzalez-germen-2016_velocity

持ち球としてカウントされているのはフォーシーム、チェンジアップ、スライダーの3種類となっています。投球に占める割合はフォーシームが59.4%、チェンジアップが30.0%、スライダーが10.5%となっています。

基本的にはフォーシームとチェンジアップで投球を構成し、時折スライダーを織り交ぜる投球スタイルです。

フォーシームは2016年にも最速で156.3キロ、平均でも151.9キロを記録していますが、2013年の最速155.4キロ、平均151.2キロよりも若干速くなるなど、球速の低下などには直面していません。

フォーシーム自体はシュート気味に小さくスライドし、縦にも小さく沈む動きがあり、球速もメジャー平均をやや上回るなど、質は悪くありません。そのため三振に占める割合も30.9%と高くなっています。

チェンジアップは自体は空振り率が48.8%と高く、三振に占める割合も59.6%となるなど、重要な役割を果たしています。スライダーは基本的には縦に割れる動きですが、10球に1回しか投げていませんので、あまり信頼を強く置いている球種ではないようです。

問題と考えられるのはチェンジアップが最速で143キロ、平均で139.4キロ、スライダーが最速で144.6キロ、平均で140.7キロと同じような球速で、しかもフォーシームとの緩急をつけれる球種がないことです。

この球速差だとフォーシームを待ちながら変化球にも対応できてしまうため、フォーシームを狙い撃ちされやすくなってしまいます。また打者もストライク、ボールを見極めやすくなってしまいますので、メジャーレベルの打者には通用しなかったと考えられます。

パワーでは日本の打者はメジャーの打者に劣りますが、選球眼や打席での忍耐力は上回る選手が多くいますので、ストライクが取れないようだと同様に苦しむことになりそうです。

4. ゴンザレス・ヘルメンの動画による分析

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2016年5月21日の登板時の動画でフォーシームで三振を奪っています。

フォーシームの回転ではあるのですが、シュート気味の横にスライドする動きと、縦に少し沈む動きがありツーシームに似ている軌道です。ですが、PITCH FXではフォーシームとしてカウントされています。

2016年9月16日の登板時の動画です。チェンジアップで三振を奪っています。

このチェンジアップは非常にブレーキが効いていて、落差もしっかりと出ています。ただ、いつもこのような動きをするわけではなく、球速がやや落ちきらないときもあるようです。

2016年7月7日の登板時の動画で、スライダーを投げています。

この投手の懸念材料の一つが制球難からくるワイルドピッチです。四球を連発してランナーをためた後に、これをやられると味方の守備もどうしようもないまま試合が終わってしまうことも起きてしまいます。

この動画以外にもスライダーでワイルドピッチをしているものがあり、この点がゴンザレス・ヘルメン投手の一番怖いところです。

ストライクさえとれれば、高速でファーストボールとブレーキのあるチェンジアップが、ともに面白い動きをするだけに期待ができます。

しかし、メジャーでも通用しない原因となったと考えられる制球難が、やはり壁になります。

与四球が多くランナーを塁にためることが多かったことが、3Aでも防御率が良くならなかった原因となっていますので、ストライクをしっかりととれる制球力を日本で身につけることができるかが、一番のポイントとなりそうです。

エリック・コーディエの二の舞いにならないことを願いたいゴンザレス・ヘルメン投手です。

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