フランク・ハーマン投手を数字で分析!楽天イーグルスの新外国人をデータで評価

楽天イーグルスは最下位こそ脱出したものの62勝78敗と大きく負け越し、得失点差も-110でのリーグ5位と改善すべきところが多くある現状です。

投打ともに補強が必要なのですが、外国人野手は多くが残留するため、岸孝之の獲得など投手での動きが先行しています。

防御率4.11がリーグ5位、失点654がリーグ最下位のディフェンス面のテコ入れとして、フランク・ハーマン投手を獲得すると報じられています。

そのフランク・ハーマン投手をメジャーとマイナーでの成績、持ち球と球種別データ、動画などで分析していきます。

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1. プロフィール

フランク・ハーマンは1984年5月30日生まれの32歳で、身長は193センチと長身の右投げ左打ちの投手です。

高校時代には野球、アメリカンフットボール、バスケットボールの3つをこなす高い運動能力を持ち、バスケットボールでは高校の歴代記録の上位にランクされるほどです。

大学はハーバード大学に進学するなど文武両道で、大学在籍時もハーバードクリムゾンという学生新聞にコラムを持つほどです。2006年に秋に経済学の学位を取得しています。

ドラフト外でインディアンスと契約したのですが、その時点では大学を卒業していない状態でしたが、学位を取得した後に、マイナーリーグでプレーを始めています。

その後、長くインディアンス傘下でプレーを続け、2010年6月にはメジャーデビューを果たしますが、2013年にトミージョン手術を行い、2014年に復帰したものの8月にリリースされます。

その後2015年にはエンゼルスと契約したものの8月にリリースされ、直後にパイレーツと契約したもののシーズン終了後には再びリリースされます。2015年11月にはフィリーズと契約して、2016年は傘下のマイナーリーグでプレーしています。

年俸は2011年に41万9800ドル、2013年に49万5500ドル、2014年に56万ドルという推移となっています。

2. メジャーリーグ(MLB)とマイナーリーグ(3A・2A)での成績による分析

フランク・ハーマンのメジャーリーグ(MLB)とマイナーリーグ(3A・2A)でのシーズン別の成績は以下の表のとおりとなっています。

frank-herrmann-2016_stats

2Aでは通算28試合162.1回で防御率3.88/13勝7敗/奪三振98/WHIP1.29と、悪くはないものの際立った数字ではありません。

先発投手としてはこの程度の数字でパッとしなかったこともあり、3Aからはリリーフ専任になったようです。

3Aでは215試合294.2回で防御率3.42/奪三振270/WHIP1.30、奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)が8.2、与四球率(9イニングあたりの与四球数)が2.5という数字で、リリーフ投手として合格ラインの三振奪取能力と制球力を持っていると考えられます。

メジャーでは109試合135.1回で防御率4.72/奪三振86/WHIP1.37、奪三振率5.7、与四球率2.3という成績で、ミドルリリーフというレベルの数字で、しかも勝っている展開では、あまり登板させてもらえないものとなっています。

3Aでは高い奪三振率がありながら、メジャーで数字が落ちているのは、投球が単調になりがちで、このレベルで通用するキレと動きの良い変化球がなかったことが原因と考えられます。

制球面に関しては、どのレベルでも安定した数字を残していますので、大きな不安はなさそうです。

明るい材料はトミージョン手術後は3Aでの成績も冴えなかったのですが、2016年は27試合31.1回で防御率1.72/奪三振31/WHIP0.96と好成績を残し、復活の兆しを見せているところです。

ただ、メジャーでは15イニングで防御率8.40と炎上し、さらに32歳という年齢も追い打ちをかけていたため、メジャー契約はほぼ難しい状態となっていたフランク・ハーマンです。

3. 持ち球、球速などの球種別データによる分析

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フランク・ハーマンのメジャーリーグ(MLB)のPITCH FXシステムで計測された持ち球、球速、球種別データは以下の2つの表のとおりとなっています。

frank-herrmann-2016_pitches-datafrank-herrmann-2016_pitches-velocity

フランク・ハーマンの球種としてカウントされているのはフォーシーム、スライダー、カーブ、チェンジアップの4種類となっています。

投球に占める割合はフォーシームが76.09%、スライダーが12.70%、カーブが8.21%、チェンジアップが2.99%となっています。

基本的にはフォーシームのファーストボールで押して、時折スライダー、カーブのブレイキングボールを織り交ぜるというスタイルです。

フォーシームは日本のメディアで最速157キロと報じられていますが、それは以前の数字で2016年には154.6キロと年齢も30歳を越えていることもあり、やや落ちてはいます。

それでもメジャー平均レベルの球速は維持しているため、日本の柔らかいマウンドでも150キロ前後は投げることができそうです。

フォーシームの質はスピンが多いことによるキレがあるようで、空振り率がこの球種としては高い15.5%で、三振に占める割合も72.4%
と高くなっています。

変化球に関してはスライダーがベストピッチとなり、動きは基本的には縦割れのようですが、この球種としては空振り率が24.5%と高い数字ではなく、三振に占める割合も16.1%にとどまります。

カーブはこの球種としてはかなり低い空振り率20.6%と、あまり有効とは言えない数字で、動きもスライダーと同じ縦割れとなるようです。

チェンジアップはかつては投げていたようですが、2016年は投げていませんので、すでに本人は持ち球と考えていないかもしれません。

基本的にはファーストボールのキレ、球威、力で押すタイプで、変化球は目先を変えるために使うという投球スタイルのようです。トミージョン手術を受ける前は球速もメジャーで平均以上あったため、通用していたようです。

しかし、術後は球速が落ちてしまい、取り立てて優れた変化球がなく、ただ単調になってしまったことが、メジャーに昇格できない原因の一つとなったと考えられます。

4. フランク・ハーマン投手の動画

最後にフランク・ハーマン投手の動画です。

多く動画がないのですが、2016年9月に登板した際の動画です。

この動画ではファーストボールが95マイル、153キロは出ています。メジャーでは年齢的に上積みが期待できず、決め手に欠くため、これ以上のキャリアは難しい印象です。

ですが、一番良かった時期よりは球速は遅くなっていますが、日本では十分に高速な部類に入る数字となっています。

変化球が弱いため圧倒的な力までは発揮できるかに疑問は残り、ファウルで粘られることも多くなるかもしれません。

ですが、制球面に大きな不安はなく、日本では高速になるファーストボールの球速とスピン量が多いことによるキレ、長身から投げ下ろすことによる角度などにより、フォーシーム主体の力で押す投球でもある程度の結果を残してくれる期待ができます。

上手く変化球を見せ球にするなどリードで上手く引き出していけば、勝ちゲームの終盤を任せることができる可能性を感じさせるフランク・ハーマンです。

松井裕樹、ミコライオとともに勝利パターンの一角を担えるようであれば、2017年の楽天は面白くなりそうです。

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