エリック・キャンベルを数字で分析!阪神タイガースの新外国人をデータで評価

スポンサードリンク

1. プロフィール

エリック・キャンベルは1987年4月9日生まれの29歳で、2017年開幕時は29歳ですが、すぐに30歳となる右投右打の選手です。

守備は一塁、三塁という内野の両コーナー、外野の両翼がメインとなりますが、遊撃と二塁もこなすことができるスーパーユーティリティプレイヤーです。

2008年のMLBアマチュアドラフトでニューヨーク・メッツから8巡目全体254番目に指名されてプロ入りしています。

その後、他球団に移籍することなくメッツ傘下のマイナーでプレーを続け、27歳となった2014年5月10日メジャーデビューを果たしています。プロ1年目が21歳だったことを考えると、遅咲きの選手と言えます。

2014年以降はメジャーでのプレーも増え、2015年は年俸51万1000ドル(約5660万円)、2016年は51万3000ドル(約5680万円)となっています。

2. メジャーリーグ(MLB)とマイナーリーグ(2A/3A)の成績で分析

エリック・キャンベルのメジャーリーグ(MLB)とマイナーリーグでのシーズン別成績は以下の表のとおりとなっています。

eric-campbell_2016_stats

2010年から2012年にかけて2Aでもたついたこともあり、2A通算では291試合で打率.273/本塁打19/打点126/出塁率.361/長打率.400/OPS.761という成績になっています。

しかし、2013年は3Aの120試合で打率.314/本塁打8/打点66/出塁率.435/長打率.475/OPS.910と才能が開花し始め、2014年以降は3Aかメジャーでシーズンを過ごしています。

メジャー通算では196試合で打率.221/本塁打7/打点44/出塁率.312/長打率.311/OPS.622と通用していません。

ですが、3Aでは完全に格の違う存在となっていて、269試合で打率.322/本塁打23/打点155/出塁率.429/長打率.488/OPS.917と図抜けた成績を残しています。

本塁打に関しては143試合換算で12.2本と物足りない数字ですが、二塁打の数が多いため長打率も悪くない数字になっています。

そして特筆すべきは出塁率の高さで、3A通算では打率.314に対して出塁率.435とかなり多くの四球を選んでいます。

その傾向はメジャーでも継続されていて打率.221と低いにもかかわらず出塁率は.322となっています。

メジャーではやや力負けするところがあり通用していませんが、3Aでの成績では打率と出塁率が高く、本塁打は少ないものの二塁打などの長打は期待できる選手で、打点も143試合換算で83打点としっかりと数字を残しています。

そのためボールを捉えるコンタクト技術と選球眼、打席での忍耐力を持ち合わせ、野手の間を抜く程度の長打力と勝負強さもあることがうかがえます。

メディアではマートンタイプとの評価がありました。マートンと似ているタイプではありますが、マートンは早打ちのフリースインガーの傾向がありました。しかし、キャンベルはもっと忍耐強い打者と考えて良さそうです。

守備に関しても基本的に良い数字が残っています。

三塁は2014年と2015年は良くありませんでしたが、2016年は平均的な野手よりどれだけ優れたかを示すアルティメット・ゾーン・レイティング(UZR)を150試合に換算したUZR/150で+22.6と、かなり優秀な数字を残しています。さらに一塁では2016年に+3.4、2015年は+18.8を記録しています。

メジャーでは2016年は外野を守っていないのですが、レフトで2015年に+20.4、ライトでは2014年に+20.3を素晴らしい数字を残し、セカンドとショートでも良い数字を残しています。

ユーティリティプレイヤーではあるのですが、どこのポジションも高いレベルの守備力でカバーできることが、大きくマートンと異なるところです。

レギュラーと呼べる選手が少ない阪神にとって、多くのポジションをカバーでき、日本向きの安定した打撃のキャンベルは貴重な存在となりそうです。

3. 球種別データによる分析

エリック・キャンベルは基本的に打席では忍耐強く待つことができていると考えられるデータが残っています。

またコンタクト技術にも優れるため、基本的には空振りが少ないのですが、やや苦手としているのがチェンジアップなどのオフスピードボールで空振りが多めになっています。

カーブ、スライダーなどはあまり積極的には打ちにいかないようで、空振りもメジャー平均よりも低い割合になっています。ただ、あまりうまく捉えることはできないのか、スライダーの打率は.163、カーブの打率が.162となっています。

カットボールも苦手としているようで打率が.148となっていますので、横変化にやや弱い面があるのかもしれません。

マイナーだと変化球の良い投手が少ないですが、メジャーでは一気にその数が増えますので、このあたりがメジャーで活躍できなかった原因の可能性がありそうです。

打球方向はアベレージヒッターらしく広角に打てるのですが、ファーストボールはやや引っ張る傾向があるものの、ブレイキングボール、オフスピードボールはともにフィールド全体に打ち分けています。

エリック・キャンベルの打撃と守備の動画

最後にエリック・キャンベルの打撃と守備の動画を見ていきます。

スポンサーリンク

2016年9月24日の試合でタイムリーヒットを打った時の動画です。

基本的にはコンタクトとライナーを打つことを重視している印象で、コンパクトで力みの少ないスイングです。

アベレージヒッターらしいスイングという印象です。

2015年7月9日の試合で本塁打を打った時の動画です。

本塁打を打っているのですが、パワーヒッターという印象は全くありません。

バットがボールに上手く入って角度がついたときに本塁打になるという感じで、ヒットの延長線上が本塁打になるタイプのようです。

中距離打者と呼ぶにはやや非力な感じもする打撃です。

2016年5月19日の一塁手としての守備の動画です。

グラブの使い方は軽やかで、目でボールをしっかりと追いかけながら捕球しています。高い守備力が数字に残っているのもうなずけます。

2016年5月21日の三塁手としての守備の動画です。

身のこなし、肩の強さなども申し分のないものです。

全体で見ると日本向きの良い選手を見つけてきたという印象を受けるエリック・キャンベルです。

やや変化球の対応に懸念が残りはしますが、安定した打撃とピンチヒッターとしても起用されてきた勝負強さ、さらに内外野を高いレベルでカバーできる守備力など、期待できる要素がある選手と考えられます。

問題は阪神の打線の中軸が福留孝介、糸井嘉男、エリック・キャンベル、原口文仁という顔ぶれになり、周りを固めるのが高山俊、鳥谷敬と似たような中距離打者タイプばかりになってしまうことです。

エリック・キャンベルのような打者はDeNAの筒香嘉智、ロペスといった長距離砲と一緒に並べられると、非常に嫌なタイプなのですが、阪神のように大砲がいないと上手く能力を活かしきれない可能性があります。

様々な数字やデータを見る限り、エリック・キャンベルそのものは良い選手で、一定の数字を残してくれる期待ができそうです。

ただ、阪神の打線全体として見た場合には、キャンベルが急激に長打力を開花させないかぎりは、打線の迫力不足を解消する役割を期待されるのは荷が重そうです。

スポンサードリンク

よく読まれています

    

このページの先頭へ