ダリン・ラフ内野手を数字で分析!阪神タイガースが獲得調査中の新外国人をデータで評価

阪神タイガースは2017年シーズンでの巻き返しに向けて積極的なFA補強に動く姿勢を見せていますが、それは新外国人による補強においても同様なようです。

2016年10月27日付けのサンケイスポーツの記事では以下のように内容が報道されました。

狙いはホットコーナーだ。阪神が新外国人野手として、三塁を守れる選手を探していることが26日、分かった。ドラフト1位で白鴎大・大山悠輔内野手(21)を獲得したが、即来年戦力になるかは未知数。戦力構成として、近年埋まっていない「三塁」を確実に補強すべく、メジャー35本塁打のダリン・ラフ内野手(30)=フィリーズ=らを候補に、11月中旬にはメドをつけたい構えだ。

引用元:阪神、新助っ人はサード! メジャー35発のフィリーズ・ラフを調査(サンスポ)

阪神は2016年にこのポジションとしてマット・ヘイグを起用する構想でしたが、期待はずれに終わった結果、このオフも補強のポイントとなっています。

現在、阪神が獲得調査中とされるダリン・ラフ内野手をデータで分析していきます。

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目次

1. プロフィール・経歴

ダリン・ラフ内野手は1986年7月28日生まれの30歳で、2009年のドラフトで20巡目全体617番目にフィリーズに指名されてプロ入りしています。

プロキャリアの全てはフィリーズ傘下で、メジャーデビューは2012年9月となっています。

右投げ右打ちの選手で主なポジションは一塁とレフトで、メジャー、マイナー、ウィンターリーグの通算で一塁が573試合、外野手としての出場が415試合となっています。

三塁手として期待するとの報道ですが、このポジションでの出場はプロキャリア全体で4試合20イニングにとどまり、2011年を最後に守っていません。

2012年以降は基本的にメジャーと3Aを行き来するシーズンばかりで、年俸は2014年50万ドル(約5120万円)、2015年が51万5000ドル(5350万円)、2016年が52万7000ドル(5480万円)となっています。

ダリン・ラフは来季から年俸調停権を獲得できるため、大幅にではありませんが年俸が上昇することが予想されます。

フィリーズはチームを立て直すために主力選手をトレードに出し、若い有望株の選手を多く獲得してチームを再建中です。

基本的にはそれらの若い選手にチャンスを与える方向性のため、ダリン・ラフが絶対に必要な選手というわけではありません。

また年俸調停により年俸が増えますので、フィリーズも放出することに大きなためらいはないのではないかと予想されます。

2. ダリン・ラフのメジャー(MLB)とマイナー(2A/3A)での成績で分析

ダリン・ラフのメジャーでの成績と、日本プロ野球の球団が新外国人選手をスカウティングする時に重視する2Aと3Aの成績で分析していきます。

2Aは1シーズンだけですが、打率.317/本塁打38/打点104/出塁率.408/長打率.620/OPS1.028と素晴らしい成績で、このクラスでは格の違いを見せています。

3A通算では208試合で打率.280/本塁打28/打点127/出塁率.345/長打率.457/OPS.801と圧倒的なパワーはないものの、比較的安定した打率とそこそこの長打力で、中距離ヒッターと考えられる成績を残しています。

MLBでは286試合で打率.240/本塁打35/打点96/出塁率.314/長打率.433/OPS.747という成績で、一塁と外野をメインとする選手としては、物足りない成績でメジャーに定着しきれない原因となっています。

基本的には長距離ヒッターではないタイプのようですが、2015年にメジャーで106試合に出場した際には12本塁打を記録するなど、そこそこのパワーは持ち合わせています。

2016年にメジャーでは打率.205/本塁打3/打点9/出塁率.236/長打率.337と結果を残せなかったものの、3Aの95試合では打率.294/本塁打20/打点65/出塁率.356/長打率.529/OPS.885と好成績なのは好材料と言えます。

打率は3Aでの通算で.280と悪くない数字なのですが、三振率は21.4%と少なくとも5打席に1回は三振をしています。マウロ・ゴメスの2016年の三振率は23.5%となっていて、三振の割合は近い数字となっています。

四球率はゴメスの8.7%よりは低い7.4%となっていて、四球を好まないフリースインガーではないものの、打席でかなり忍耐強いというタイプでもないようです。

守備面に関しては外野手としての出場がメインのデータとなるのですが、直近の3シーズンはメジャーの平均レベルの守備力となっていますので、外野守備は一定の期待ができる選手です。

3. ダリン・ラフのメジャーでの打撃データで分析

ダリン・ラフは広角に打てると考えられるデータが残っていて、特にファーストボール系はグラウンドを広く使う打撃ができています。

変化球はカーブ、スライダーなどのブレーキングボール系は逆方向へ、チェンジアップなどのオフスピード系は引張って打つなど、こちらも柔軟に打ち分けています。

空振りの割合についてもファーストボール系は平均以上、ブレーキングボール系とオフスピード系はいずれも平均レベルとなっていて、コンタクト技術に大きな難はないようです。

打席でのアプローチはデータ上では極端に慎重でも、極端にアグレッシブでもない、安定したものとなっています。

全体的なデータを見るとアベレージヒッタータイプでありながら、長打力もそこそこ期待できるタイプと言えるダリン・ラフです。

4. ダリン・ラフの打撃と守備の動画

最後にダリン・ラフの打撃と守備の動画です。

2016年4月にセンター前にタイムリーヒットを放った際の動画です。

コンパクトなムダの少なくスイングでセンター前に弾き返しています。足の使い方も柔らかく、柔軟な打撃ができるというデータが残っているのもうなずけます。

続いて2016年4月にレフトスタンドでホームランを放った際の動画です。

ホームランという長打なのですが、大振りをするのではなくコンパクトなスイングで内角を上手くさばいていて、力任せなパワーヒッタータイプとは異なるスイングです。

最後に2016年5月にレフトで見せた守備の動画です。

盗塁はメジャー通算で1個、マイナーの675試合でも9個と走力があるタイプではないのですが、比較的堅実な守備力を持っている選手のようで、肩もメジャーの平均よりもやや弱い程度と悪くありません。

サードというよりもレフトを守らせたほうがよいと考えられる選手で、打撃のタイプ的にもマートンに似ていますが、マートンの守備よりははるかに期待できると考えられるダリン・ラフです。

プロになってから5試合20イニングしか経験がなく、2011年を最後に守っていないサードを任せるのはやや疑問が残りますが、打撃には安定性があり、外野守備も悪くないため、そちらでの起用がフィットする印象です。

まだ、獲得調査中のため今後の動向を注視したいとダリン・ラフです。

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