【新外国人分析】DeNAが大筋合意したザック・ペトリック投手を数字で分析

2016年も残留することが決定しているロペス、モスコーソ、エレラの3人に加えて、新たにロマック内野手を獲得しているDeNAベイスターズです。

外国人枠は4人となるのですが、DeNAはさらに新外国人投手の獲得に動いているようで、大筋で合意したと報じられています。

その近日中に契約が正式発表されると報じられたザック・ペトリック投手を分析していきます。

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目次

このページの目次です。

1. ザック・ペトリックのプロフィール・略歴

ザック・ペトリックはイリノイ州で1989年7月29日生まれた26歳で、オハイオ州のノースウェスタンオハイオ大学を卒業しています。

ドラフトでは指名されず、ドラフト外で1000ドル(約12万3000円)で契約し、セントルイス・カージナルス傘下のマイナーに入った選手です。

注目をされていた選手ではないのですが、運動能力の高さをカージナルスが評価し、マイナーで育成され、2013年シーズンにはカージナルスの3Aからルーキーリーグまでのマイナー全体で、「マイナーリーグ・ピッチャー・オブ・ザ・イヤー」を獲得しています。

そのため2014年シーズン時にはMLB公式サイトのプロスペクト(若手有望株)ランキングでは、カージナルスの全マイナーリーガーの中で14位にランクされていました。

2014年には3Aに昇格していたので、メジャー目前となっていたのですが、2014年と2015年の2年間は結果を残せなかったため、昇格はまだできていません。

2. ザック・ペトリックのマイナーでの成績による分析

ザック・ペトリックのマイナーでの成績は以下の表のとおりとなっています。

Zach Petrick Stats_2015

2A通算では12試合65.2回で防御率3.02/奪三振59/WHIP1.11で奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)は8.09、与四球率(9イニングあたりの与四球数)は2.7、被安打率(9イニングあたりの安打数)は7.3、被本塁打率(9イニングあたりの被本塁打数)は0.4といずれも安定しています。

ところが3Aでは52試合(先発48試合)で272回1/3を投げて、防御率4.56/奪三振195/WHIP1.34、奪三振率は6.44、与四球率は 2.1、被安打率は9.9、被本塁打率は1.0と良い成績を残せていません。

ただ、ザック・ペトリックが3Aでプレーしていたメンフィス・レッドバーズは、極端に打者有利なパシフィックコーストリーグに所属していて、そこでプレーしていたことを考慮する必要があります。

メジャー傘下の3Aにはパシフィックコーストリーグとインターナショナルリーグの2つのリーグがあります。

インターナショナルリーグは2015年シーズンでのリーグ全体の防御率が3.61なのですが、パシフィックコーストリーグは4.37となっています。

パシフィックコーストリーグはボールが飛びやすい乾燥した地域、高度が高い地域でのプレーが多くなり、本塁打などの長打が出やすく、打者有利、投手不利のリーグとなっています。

ザック・ペトリックは2014年の3Aでは115.0回で防御率4.62/WHIP1.35、2015年の3Aで157.1回で防御率4.52/WHIP1.34という成績を残していますが、リーグ平均よりはやや悪い程度にとどまっています。

2015年の防御率はパシフィックコーストリーグの平均から3.4%悪いだけで、インターナショナルリーグに換算し直すと防御率は3.73となりますので、良いとは言えませんが、まずまずと言える数字になります。

奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)は3Aで2014年に6.42、2015年に6.46、与四球率(9イニングあたりの与四球数)は2014年に2.8、2015年に1.7となっています。

2015年のセ・リーグでのこの数字に近い投手は以下のとおりとなっています。

奪三振率大野雄大(6.68) 岩崎優(6.66) マイコラス(6.64) 久保康友(6.47) 菅野智之(6.34) 石山泰稚(6.31) バルデス(6.29) 岩田稔(6.29) ポレダ(6.18) 井納翔一(6.15)
与四球率メッセンジャー(2.79) 井納翔一(2.67) 岩田稔(2.59) 高木勇人(2.58) 小川泰弘(2.57) バルデス(2.44) 野村祐輔(2.37) 三浦大輔(2.30) 能見篤史(2.14) 菅野智之(2.06) 大野雄大(2.04) 久保康友(1.99) 前田健太(1.79) 石川雅規(1.72)

打者をねじ伏せることができるような圧倒的な感覚はないものの先発投手としては合格点レベルの奪三振率です。

また与四球に関しても2014年の2.8でもメッセンジャー、井納翔一らと同じレベルで、2015年の1.7であれば前田健太、石川雅規といった制球の良い先発投手レベルとなります。

先発投手としてバランスの良いタイプと考えられるザック・ペトリックです。

3. ザック・ペトリックの持ち球・球種と動画

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ザック・ペトリックはメジャーのオープン戦(スプリングトレーニング)での登板はあるのですが、レギュラーシーズンでの登板がないため、詳しい球種のデータはありません。

ただ、プロスペクトとして紹介されているデータでは沈む動きの良いファーストボール(ツーシーム?)、信頼できるチェンジアップとカーブという3つの球種が優れていると評価され、その中でもチェンジアップがカーブよりも高い評価を得ていたようです。

球速に関しては大学時代は80マイル台(130-140キロ)だったようですが、マイナーでトレーニングを積んだ結果90-94マイル(144-151キロ)まで伸びたとされています。

メジャーの先発投手としては物足りない球速となりますが、日本の先発投手としては十分な球速です。

最後に動画です。2014年3月のオープン戦でリリーフ登板した時の動画です。

投球フォームは運動神経の良さが伝わってくるバランスのとれた無駄の少ないもので、制球が良いのもうなずけるものとなっています。

続いて、同じ2014年3月に2イニングのリリーフ登板をした際の動画です。最初にカーブで三振を奪っています。

この動画で多くの三振はツーシームで奪っているようですが、1つ目の三振に関してはチェンジアップのようにも見えます。

上の2つの動画でフライアウトになっている際の球種で多いのはチェンジアップではないかと見受けられます。

現時点での順番は第5の外国人となるのかもしれませんが、2015年のようにモスコーソがパッとしなかったりするようであれば、ザック・ペトリックを先発ローテに入れた方が面白いかもしれません。

またゴロアウトの比率(GO/AO)がフライアウトを上回るなどゴロを打たせることができるのは、本拠地の横浜スタジアム、神宮球場、東京ドームなど狭く本塁打が出やすい球場が多いセ・リーグでは特に有効となります。

ドラフト外で入団するなど、ハングリー精神もあるタイプではないかと考えられますので、意外な掘り出し物となる可能性を感じさせるザック・ペトリックです。

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