【新外国人分析】阪神が獲得交渉中のラファエル・ドリスを数字で分析

呉昇恒がチームを去ることになり、リリーフ陣が40歳を目の前に控えるベテラン投手に頼る布陣となっている阪神が積極的な新外国人補強に動いているようです。

シカゴ・カブスなどでメジャー経験があるラファエル・ドリス投手の獲得を目指しているとスポニチが報じています。

そのラファエル・ドリス投手のメジャーとマイナーでの成績、球種別データ、動画などを元に分析していきます。

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目次

このページの目次です。

1. ラファエル・ドリス投手のプロフィール・略歴

ラファエル・ドリスは1988年1月10日生まれの27歳で2016年シーズン開幕時には28歳となり、ドミニカ共和国出身の右投右打の投手で、身長は193cmと長身で体重は97.5キロです。

2004年にアマチュアフリーエージェントとしてシカゴ・カブスと契約してプロ入りし、2011年9月26日のかブス在籍時にメジャーデビューを果たしています。

2013年11月シカゴ・カブスからFAとなり、その後サンフランシスコ・ジャイアンツと契約するも2014年5月にはリリースされ、2014年11月にスプリングトレーニングへ招待選手として参加できるマイナー契約をデトロイト・タイガースと結びました。

2015年はデトロイト・タイガース傘下の3Aでフルシーズンを過ごしたものの、メジャー昇格を果たすことはできていません。

年俸は2012年に48万500ドル(約5800万円)、2013年に49万ドル(約5900万円)となった以外はマイナー契約となっています。

2. ラファエル・ドリス投手のメジャーとマイナーでの成績による分析

ラファエル・ドリス投手のメジャーとマイナー(2A/3A)での年度別成績は以下の表のとおりとなっています。

Rafael Dolis_Stats2015

2A通算では65試合中16試合に先発して130.0回を投げて防御率3.53/13勝9敗17SV/奪三振95/WHIP1.46、3A通算では72試合すべてリリーフとしての登板で96.1回を投げて、防御率4.95/8勝6敗5SV/奪三振85/WHIP1.61となっています。

メジャーでは2011年から2013年の3年間となりますが、通算では40試合44.1回で防御率5.48/2勝4敗4SV/奪三振25/WHIP1.56と良い成績ではないもののセーブを記録しています。

投手のタイプとしては奪三振率は特別に多い方ではなく、与四球はかなり多い投手です。

3A通算での奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)は7.94で与四球率(9イニングあたりの与四球数)は5.4、2015年シーズンの3Aでは奪三振率が7.33、与四球率が5.7となっています。

2015年のセ・リーグの投手で近い数字を残している投手は以下のとおりとなっています。

与四球率館山昌平(5.20) 一岡竜司(5.11) 杉浦稔大(5.11) 小杉陽太(5.09)
奪三振率大瀬良大地(7.98) オンドルセク(7.93) 澤村拓一(7.90) 前田健太(7.63) 今村猛(7.62) 松岡健一(7.61) 中﨑翔太(7.52) 田島慎二(7.44) 若松駿太(7.26)

与四球率に関しては5.4を超えている投手が継続的に起用されることは稀なため、5.21よりも悪い与四球率で20イニング以上を投げているのは薮田和樹(25.0回・与四球率7.20)、歳内宏明(35.1回・与四球率7.08)の2人だけです。

与四球と被安打を投球回数で割ることで算出され、投手が自分の責任で許したイニングあたりのランナー数を示すWHIPが悪いのも、この制球難によるものです。

WHIPが悪い投手は傾向として失点が多くなりますので、防御率は悪くならざるを得ず、リリーフ投手でありながら防御率が良くない原因となっています。

奪三振率に関しては圧倒的ではないものの、クローザーもしくはセットアッパーが務めることができるレベルの数字は期待できそうです。

3. ラファエル・ドリス投手のメジャーでの球種別データによる分析

ラファエル・ドリス投手のメジャーでの球種別データは以下の表のとおりとなっています。

Rafael Dolis_Pitches

MLB.comのPitch FXシステム上ではシンカー(ツーシーム)、フォーシーム、スライダー、チェンジアップ、カットボールの5種類がカウントされています。

ただメジャーで投げた788球のうち、チェンジアップは6球、カットボールは2球となっていますので、スライダーの曲がり損ない、スッポ抜けがカウントされている可能性もあり、基本的には使えない球種と考えたほうが良さそうです。

そのため投球の62.86%を占めるシンカー、21.17%を占めるフォーシーム、14.83%のスライダーの3種類で投球を組み立てていたと考えられます。

ツーシーム/シンカーはあまり沈む動きがないようで、ゴロ比率はこの球種にしては高くない49.55%にとどまっていますが、最速は159キロ、平均で154キロと高速で動くためか効果的なようで、被打率は.248、三振に占める割合は40.74%となっています。

フォーシームは最速158キロ、平均で155キロとMLBで平均よりやや上程度の数字なのですが、ややシュート回転するためか打ち込まれていて、三振に占める割合は7.41%、被打率は.370となっています。

スライダーは決め球として有効なようで打者がスイングした時の空振り率が46.51%、三振に占める割合が48.15%、被打率は.160となっています。

フォーシームに関してはメジャーでは珍しくないスピードであること変化球が実質スライダーだけで緩急がつけれないことも、メジャーで通用しなかった理由と考えられます。

また一番の問題はストライクをとるのに苦労することで、2015年の3Aでもストライク率は58.5%を6割を切っていますので、シンカーとスライダーが有効でも十分には活かしきれていないようです。

4. ラファエル・ドリス投手の動画・投球スタイル

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最後にラファエル・ドリス投手の動画です。

少し古いのですが2012年のカブス在籍時の登板です。動画では3球確認できるのですが、1つ目がツーシーム/シンカー、3つ目がスライダーです。2つ目に関してはチェンジアップはにも見えますし、ツーシームが抜けたように見えます。

スライダーとシンカーが武器であることがわかる動画だったのではないかと思います。

そして一番最近の動画となるのが2015年3月のオープン戦(スプリングトレーニング)での登板時のものです。

投げ方はアーム式のため球速はあってもボールのキレという点では疑問が残る投球フォームです。投げ終えた後の身体の崩れ方やリリースの際の力の入れ方を見ても、典型的なパワーピッチャーで、細かい制球は期待できないタイプです。

阪神は外国人枠はマウロ・ゴメスとランディ・メッセンジャーの2人は投打の軸として外せませんので、実質的に残っているのは2枠となります。

残りの2枠を新しく加入が決まったマット・ヘイグ、残留が決定しているペレスの野手2人、基本合意したとされるマルコス・マテオ、そしてこのラファエル・ドリスで争うことになると予想されます。

ただ、このうちペレスとこのドリスはどちらかと言えば期待されているヘイグとマテオがダメだった時、もしくはゴメス、メッセンジャーが故障などをした場合などの有事に備えた選手となりそうな印象です。

特にラファエル・ドリスは球速が速い一方で制球難を抱えていますので、ある程度時間をかけてオープン戦、二軍で育成を兼ねて調整させることになるのではないかと思います。

いきなり大事なところを任せるには不安があるタイプですが、年齢も若いため大化けするのを期待しながら育成し、なおかつバックアップ要員とするのであれば、悪くない補強ではないかと考えられるラファエル・ドリスです。

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