【NPB2016新外国人分析】楽天イーグルスが契約合意したラダメス・リズ投手を数字で分析

防御率3.82がセパ両リーグ12球団で最下位となり投手陣のテコ入れが必要な東北楽天ゴールデンイーグルスが新外国人投手の獲得に動いています。

2015年はピッツバーグ・パイレーツでプレーし、11月5日チームからリリースされてFAとなっているラダメス・リズ投手と交渉を行い、合意間近であると報じられていましたが、11月26日に正式に合意か球団から発表されました。

そのラダメス・リズ投手のメジャーとマイナーでの成績、球種・球速データ、動画をベースに分析していきます。

スポンサードリンク

目次

1. ラダメス・リズのプロフィール

ラダメス・リズは1983年10月6日生まれで、ドミニカ共和国出身です。身長は188cm、体重は91kgの右投右打の投手です。

2003年にアマチュアFA選手としてオリオールズと契約をしてプロ入りして2007年にメジャーデビューを果たします。

しかし、オリオールズで目立った成績を残すことができず2009年にウェーバにかけられところをパドレスに拾われます。

しかし、そのパドレスでも結果を残すことができなかったのですが、韓国プロ野球(KBO)のLGツインズから声をかけられ、2011年1月にパドレスからリリースされます。

その後2011年から2013年の3シーズンをLGツインズでプレーし、2014年3月にブルージェイズとFA選手として契約してアメリカに戻り、2015年はパイレーツでプレーしています。

2. ラダメス・リズのメジャー、マイナー、韓国プロ野球の成績での分析

ラダメス・リズのメジャー、マイナー、韓国プロ野球での成績をまとめた表は以下のとおりとなっています。

Radhames Liz Stats 2015

2Aでは51試合(先発51)277.1回で防御率3.31/20勝8敗/奪三振287/WHIP1.30、3Aでは77試合(先発57)337.2回で防御率4.00/16勝23敗/奪三振316/WHIP1.32となっています。

2008年までは完全に先発投手として起用されていましたが、2008年のメジャー17試合に先発して防御率6.72と結果を残せず、2009年あたりからは先発とリリーフの両方をこなすようになります。

2011年からの韓国プロ野球の3年間では時折リリーフとして登板するものの基本的には先発投手として防御率3.51/26勝38敗/WHIP1.31という成績を残しました。

2014年のマイナーでも先発投手として起用されましたが、2015年からは再び先発とリリーフをこなし、メジャーではリリーフとして起用されるなどしています。

メジャー通算では133.2回で防御率6.94/WHIP1.84と通用せず、2015年は3Aでは64.1回で防御率1.40/WHIP1.06と素晴らしい成績でしたが、やはりメジャーでは防御率4.24/WHIP1.63とイマイチの成績に終わっています。

奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)は韓国で7.88、2Aで9.31、3Aで8.42、MLBで7.34と飛び抜けて多いわけではありませんが、ある程度の数の三振を奪っています。

一方で課題は制球面にあると考えられる数字となっています。

与四球率(9イニングあたりの与四球数)は韓国で4.16、2Aで4.09、3Aで3.17、MLBで5.93と非常に多い数となっています。

与四球が多い投手は大量失点につながる傾向が強くなるのですが、そのとおりに防御率もマイナーでは今一歩、メジャーでは通用しない数字にとどまています。

3. ラダメス・リズの持ち球・球速のデータでの分析

ラダメス・リズの持ち球(球種)、球速、被打率などのデータは以下の表のとおりとなっています。

Radhames Liz Pitches 2015

持ち球はフォーシーム、ツーシーム(シンカー)、チェンジアップ、スライダーの4種類で、投球に占める割合はそれぞれ56.23%、9.67%、10.69%、20.10%となっていて、フォーシームとスライダーが投球の76%超を占めています。

投球の主体となるフォーシームは動きが少ないものの球速が速く、2015年のデータでも最高球速が162.7キロ、平均球速が154.6キロで、フォーシームとしては高い空振り率(28.2%)となっています。

変化球では曲がりの大きいスライダーが効果的で空振り率が44.8%と三振を奪うのに大きな力を発揮しています。

ツーシームも平均球速が150キロを超えるなど効果的でゴロ比率57.1%で被打率も.250となっています。

ただ、投球の10%を占めるチェンジアップは最速152.6キロ、平均142.6キロと球速をコントロールしきれないようで、十分なオフスピードにならないこともあるためか、被打率.385・被長打率.615と打ち込まれています。

このようにチェンジアップがあまり効果的ではないため、実質的にはファーストボールの2種類と変化球はスライダーとなり、メジャーで打ち込まれる原因となったと言えそうです。

制球難、球種の少なさ、そして緩急をつけれる球種がないことなどがメジャーで通用しない理由だったと考えられるラダメス・リズです。

メジャーでは155-160キロの球速があっても、良い変化球とのコンビネーションがないと対応されてしまいますが、日本で150キロ後半のストレートは効果的なものとなります。

楽天は適性を見極めながら先発として起用するか、リリーフとして起用するかを決定する方針と報じられていましたが、韓国での先発投手としての実績も圧倒的ではなく、球種も少ないためリリーフのほうが適正がありそうではあります。

ただ、巨人のポレダのようにとにかく球速で押して、球威が持つところまで行ってくれればOKというのであれば、先発で起用しても良いかもしれません。

4. ラダメス・リズの動画

最後にラダメス・リズの動画です。

この動画は2015年9月の試合のものですが、フォーシームで98マイル(158キロ)が出ています。

続いてツーシームです。

この動画でのツーシーム/シンカーは93マイル(150キロ)で、なかなか良い動きをしています。

日本ではこの球速で動くボールを投げる投手はなかなか目にできませんので、日本の公式球に合えば武器になるかもしれません。

武器と考えられるスライダーの動画がMLBではなかっため、2年前とはなりますが韓国プロ野球のでの動画で見ることができます。1分すぎたたりでチェンジアップも確認できます。

ハマれば圧倒的な投球を見せる一方で、悪いと四球を連発して自滅というような面を感じさせる投球フォームではあります。

ポレダのようにストライクさえとれれば何とかなるほどの球速とスライダーがありますので、当たり外れは大きそうですが、面白そうではあるラダメス・リズです。

スポンサードリンク

よく読まれています

    

このページの先頭へ