【新外国人分析】阪神タイガースが獲得したマット・ヘイグ内野手を数字で分析

長らく阪神タイガースの中軸を担ってきたマット・マートン外野手の退団が確実と見られる状況下で、新たな中軸打者の補強に関する情報がメディアでは流れています。

阪神タイガースが2015年にブルージェイズとブルージェイズ傘下の3Aバッファロー・バイソンズでプレーしたマット・ヘイグ(30歳)内野手の身分照会を済ませ、本格的な交渉にのぞむと報じられています。

ジョーイ・テルドスラビッチなど5人ほどの選手をリストアップしたものの、このマット・ヘイグに一本化して交渉を行うと報道されてきました。

そして2015年11月21日にサンケイスポーツが移籍金の調整を残して基本合意したと報じています。

そのマット・ヘイグ内野手のメジャーとマイナー、そして動画を元に分析していきます。

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マット・ヘイグ内野手のマイナーとメジャーでの成績による分析

マット・ヘイグ内野手のマイナーとメジャーでの年度別打撃成績は以下の表のとおりとなっています。なお、日本の球団が獲得する際に、重要視する2A、3A、MLBの成績のみ記載しています。

Matt Hague Minor and Major Stats 2015

メジャーでは43試合84打数で打率.226/本塁打0/打点7/出塁率.286/長打率.262/OPS.548で三振率は20.9%、四球率は5.5%となっています。

打撃面で目立った成績はないのですが、メジャーでは力量不足の選手のため、より参考になるのは2011年以降にプレーをし続けている3Aのものとなります。

3Aでの通算成績は616試合2343打数で打率.302/本塁打50/打点366/出塁率.377/長打率.433/OPS.810となっています。

3Aでは打率が3割を越えていますし、出塁率も.377と高く、OPSは.810と.800を超えています。

さらに2015年は打率.338/本塁打11/打点92/出塁率.416/長打率.468/OPS.885と素晴らしい成績で、3Aでは目立つ存在だったと考えられます。

3A通算での三振率は13.4%、四球率は9.6%となっているのですが、2015年のセ・リーグの規定打席に到達した選手でこれに近い数字の選手は以下のとおりとなっています。

  • 三振率:マートン(13.21%)、福留孝介(13.18%)、ルナ(13.65%)
  • 四球率:梶谷隆幸(9.34%)、上本 博紀(9.73%)、新井貴浩(10.00%)、ルナ(10.11%)

さらに2015年のだけの成績で見れば三振率は10.9%、四球率は10.2%といずれも良い数字で、コンタクト技術、選球眼とも優れていると考えられる数字となっています。

3Aでの成績を見る限り、同じ外国人選手としてはマートンやルナに近い数字となっています。

しかし、マートンは四球率が5.32%と低く、打率と出塁率の差が0.04しかないなどややフリースインガーの傾向がありました。

そのため同じ中距離打者ではあるものの、マートンというよりもルナにイメージが近い印象です。

2015年の成績が良かったのですが、なかなかメジャーでプレーの場が与えられなかったのは、ブルージェイズ打線が強力でポジションが無かったということも影響しています。

一塁には主砲のエドウィン・エンカーナシオン(率.277/本39/点111/OPS.929)、控えにジャスティン・スモーク(率.226/本18/点59/OPS.768)、クリス・コラベロ(率.321/本15/点54/OPS.886)と打撃の良い選手が揃っていました。

またもう一つのポジションである三塁も主砲のジョシュ・ドナルドソン(率.297/本41/点123/OPS.939)といましたので、チャンスがあるような状況ではありませんでした。

そして守備面では一塁では良いもののメジャーの一塁手にしては長打力が乏しく、三塁守備には不安があることもメジャー昇格できない原因となっていたと言えそうです。

3Aでの通算成績では一塁での守備率が.992と合格点となる数字ですが、三塁の守備率は.929とお世辞にも良いとは言えない数字です。

ちなみにセ・リーグで2015年に三塁で規定に到達して選手の守備率はバルディリスが.985、川端慎吾が.970、村田修一が.947となっていますので、三塁守備には不安を感じさせます。

またメディアの報道では外野も守れると報じられていましたが、実際にはメジャー、マイナー、ドミニカのウィンターリーグなどの全てのプロキャリア全体でライトを1試合3イニングしか守ったことがありません。

そのため外野守備に関しては完全に未知数と言えそうです。

最後にまとめるとルナやマートンのようなコンタクトに優れるためアベレージが期待でき、ツボにはまれば本塁打も打てる中距離打者で、一塁守備に関してはある程度信頼できるものの、三塁には不安があり、外野守備に関しては未知数と考えられるマット・ヘイグです。

マット・ヘイグ内野手の打撃と守備の動画

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最後にマット・ヘイグ内野手の打撃の動画です。

2015年8月14日の3Aの試合で右中間にホームランを打った際の動画です。

右中間に本塁打を放っていますが、パワーだけで持っていくというような力強さはないものの、右方向へ打てる技術的なものが加わって、スタンドに運んでいるという印象のスイングです。

続いて2015年9月15日の3Aの試合でレフトへタイムリーヒットを放った際の動画です。

上記の動画の打った後のフォロースルーはマートンを思わせるようなところがあります。

最後に一塁の守備の動画です。

2015年9月30日のブルージェイズとオリオールズの試合でのものです。

この動画で見る限り、191センチ、102キロという体格ながら、動きは悪くなさそうです。実際に一塁での守備率は悪くありませんので、一塁ではそれなりの守備力が期待できる可能性がありそうです。

ただ、先の紹介したように三塁の守備には不安があり、マートンが抜けたレフトを任せるには、あまりにも外野守備経験が乏しいため、その点では不安が残ります。

どちらかと言えば一塁に固定した方が無難ではありますが、ゴメスとポジションがかぶりますし、マートンのような安定した打撃が期待できる一方で、一塁の外国人選手としては、やや長打力が物足りない印象があります。

契約が決まった場合には、三塁守備がどれくらいこなせるか、さらには外野転向に挑戦するのか、なども焦点となってきそうです。

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