【新外国人分析】阪神タイガースが基本合意したマルコス・マテオ投手を数字で分析

この2年間で80セーブを挙げた呉昇恒との交渉を打ち切らざらずを得なくなった阪神タイガースが、その空白となったクローザー候補としてメジャーリーガーの獲得にこぎつけたようです。

2015年はサンディエゴ・パドレスでプレーしたマルコス・マテオ投手と基本合意に達したとサンケイスポーツが12月15日付けの記事で報じています。

2016年の阪神タイガースの新守護神となることが有力なマルコス・マテオ投手をメジャーとマイナーでの成績、球種データ、動画などで分析していきます。

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目次

マルコス・マテオ投手に分析ページの目次です。

1. マルコス・マテオのプロフィール・略歴

マルコス・マテオは1984年4月18日生まれの31歳で、2016年シーズン開幕直後の32歳となるドミニカ共和国出身の右投右打の投手です。

身長は185cmで体重は100キロという巨漢で2004年にシンシナティ・レッズとアマチュアフリーエージェントとして契約しプロ入りしています。

2007年9月にレッズからカブスにトレード移籍し、そのカブスで2010年8月9日にメジャーデビューを果たしています。

2011夏に右肘を故障し、2012年にはその肘のトミー・ジョン手術を受け2013年には復帰しています。

2014年シーズン終了後に自由契約となりFAとなった後、サンディエゴ・パドレスと契約し、2015年は3Aとメジャーでプレーをしています。

2. マルコス・マテオのメジャーとマイナーでの成績による分析

マルコス・マテオのメジャーとマイナー(3A/2A)での年度別成績は以下の表のとおりとなっています。

Marcos Mateo 2015_Stats

2A通算では57試合(先発15)126.2回で防御率3.55/奪三振106/WHIP1.41、3Aでは完全にリリーフとなり95試合116.2回で防御率3.70/奪三振131/WHIP1.27、メジャーでは70試合71.2回で防御率4.65/奪三振84/WHIP1.31となっています。

2015年の成績は3Aでは25試合32.0回で防御率1.69/9SV/奪三振40/WHIP1.00と圧倒的だったものの、メジャーでは今一歩で26試合27.0回で防御率4.00/奪三振33/WHIP1.15となっています。

目を引くのは奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)の高さで、2015年の3Aでの奪三振率は11.25、メジャーでも11.00を記録しています。

このようにメジャーでも三振を多く奪える力がありながらも今一歩だったのは与四球が多かったためで、与四球率(9イニングあたりの与四球数)は3Aで3.4、メジャーで3.0となっています。

2015年のセ・リーグの投手で近い奪三振率と与四球率だったのは以下のとおりとなっています。

与四球率三嶋一輝(3.48)、ヒース(3.44)、八木智哉(3.32)、山口俊(3.31)、秋吉亮(3.30)、マシソン(3.24)、若松駿太(3.21)、山井大介(3.21)、ジョンソン(3.10)、石山泰稚(3.07)、福原忍(3.02)
奪三振率ヒース(10.69)、山﨑康晃(10.54)、又吉克樹(10.20)、藤浪晋太郎(9.99)、浅尾拓也(9.87)、秋吉亮(9.55)

セ・リーグのクローザーでは山崎康晃が一番高い奪三振率だったのですが、それを上回る奪三振率を記録し、パ・リーグのクローザーはサファテが14.20、西野勇士が11.83、平野佳寿が11.32、増井浩俊が10.65となっていますので、それらの数字と比較しても遜色ない数字です。

そのためクローザーとして必要な三振を奪う力は十二分にあると考えられますが、その一方、極端に多いわけではないものの四球でランナーを背負うことを、ある程度は覚悟する必要がありそうです。

3. マルコス・マテオのメジャーでの球種別データによる分析

マルコス・マテオのメジャーでの球種別データは以下の表のとおりとなっています。トミー・ジョン手術を受けていますので、より参考となる2015年のデータで作成しています。

Marcos Mateo 2015_Pitches

MLB.comのPitch FXのデータによるとマルコス・マテオの持ち球はフォーシーム、シンカー(ツーシーム)、スライダー、チェンジアップの4種類となっています。

フォーシームは最速が157.5キロ、平均が153.0キロで投球の30.34%を占め、ツーシーム/シンカーが最速155.9キロ、平均152.4キロで投球の15.60%となっています。

ツーシーム/シンカーはゴロを打たせるのに有効で、ファアゾーンに飛んでも85.71%がゴロになり、被打率も.182と良い数字になっています。

投球に占める割合が一番高いのがスライダーで53.42%で、三振を奪う際にも一番有効な球種で三振に占める割合は75.76%となっています。その一方で、スライダーは長打も浴びやすいようで、被長打率は.484と高めとなっています。

チェンジアップに関しては今季投げた468球のうちわずか3球しか投げていませんので、実際には使えない球種の可能性もありそうです。

基本的にはフォーシーム、ツーシーム、スライダーの3つの球種で投球が構成されている投手と考えられるマルコス・マテオ投手です。

4. マルコス・マテオの動画・投球スタイル

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最後にマルコス・マテオ投手の動画です。

スライダーのようですが、動きはカットボールに近いものがあります。球種のデータとしても一般的な投手のスライダーよりも打者に近いところで変化するとされているのですが、そのとおりの動きとなっています。

95マイル(153キロ)のファーストボールで三振を奪っています。この動画からもわかるとおり、動きが大きいタイプで細かい制球力ではなく、ボールの力で抑えるタイプだと考えられるマルコス・マテオ投手です。

メジャーで1シーズンに26試合を投げて防御率4.00という数字は良くはありませんが、それなりに力がないと残せない数字でもあります。

また奪三振率がメジャーでも落ちていないことは魅力の1つで、ツーシームを日本の公式球でしっかりと動かせることができれば、かなり有効となります。

阪神の2016年シーズンのクローザーとして面白い存在になりそうなマルコス・マテオ投手です。

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