【新外国人分析】ヤクルトが獲得交渉中のルイス・ペレス投手を数字で分析

外国人野手に関してはバレンティンとミレッジが残留する上に、課題は投手力の整備にあるため新外国人の補強も投手での動きが活発になっています。

先に分析したカイル・デービーズ、ジョシュ・ルークとともに東京ヤクルトスワローズが獲得に向けて動いていると報じられているのルイス・ペレス投手です。

そのルイス・ペレス投手をメジャーとマイナーでの成績、球種別データ、動画などで分析していきます。

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目次

このページの目次です。

1. ルイス・ペレス投手のプロフィール・略歴

ルイス・ペレスはドミニカ共和国出身、1985年1月20日に生まれの30歳で、2016年シーズン開幕時は31歳となります。

身長は182.8cm程度とあまり大きい方ではなく、体重は97.5キロという体格で、左投左打の先発とリリーフの両方の経験がある投手です。

2003年にアマチュアフリーエージェントとしてトロント・ブルージェイズと契約し、2011年4月16日にメジャーデビューを果たしています。

しかし、2012年7月8日の登板中に左肘に痛みを訴え降板し、検査の結果、左肘の靭帯損傷が発見され、トミー・ジョン手術を受け、その後のシーズンを棒に振っています。

トミー・ジョン手術を受けた投手は通常12ヶ月から15ヶ月は復帰までかかるのですが、2013年5月には練習に復帰し、6月にはマイナーで実戦登板をして9月にはメジャー復帰を果たしています。

ところが2014年1月に左肘のクリーニングをする出術を受けることになりブルージェイズからリリースされ、その後アトランタ・ブレーブスとマイナー契約を結んだものの、2014年は一度も登板できませんでした。

そして2015年はブルージェイズとマイナー契約を結んでプレーしたものの、メジャーでの登板機会はなく、11月にフリーエージェントとなっています。

2015年11月に開催されたWBSCプレミア12では、メジャーの40人枠には入っていなかったため、ドミニカ共和国代表選手として参加しています。

年俸は2012年に48万5700ドル(約5900万円)、2013年に50万ドル(約6000万円)となった以外はマイナー契約となっています。

2. ルイス・ペレス投手のメジャーとマイナーでの成績による分析

ルイス・ペレス投手のメジャーとマイナーでの年度別投球成績は以下の表のとおりとなっています。

Louis Perez Stats_2015

2A通算では69試合(先発42)288.0回で防御率3.84/奪三振199/WHIP1.35、3A通算では34試合(先発23)149.0回で防御率5.56/奪三振116/WHIP1.62、メジャーでは78試合(先発4)112.0回で防御率4.50/奪三振99/WHIP1.44と、いずれも目を引くような成績ではありません。

ただ、2012年と2014年にそれぞれ肘にメスを入れているため、実際に参考になるのは2015年のデータとなります。

2015年は2Aで開幕を迎え6試合連続無失点と好投したため3Aに昇格しましたが2試合目に1回2/3で6失点と大炎上してしまい2Aに逆戻りします。

その後2回3Aに昇格したものの、いずれも2Aに逆戻りとなり、シーズンを2Aで終えています。

このような動きだった2015年は2Aで28試合(先発3)52.1回で防御率3.78/奪三振38/WHIP1.41、3Aで9試合13.2回で防御率5.93/奪三振16/WHIP1.68という成績に終わっています。

こうした2015年の低調な成績に加えて、来季は31歳となることもありマイナー契約を手にできるかどうかも怪しい状況で、メキシカンリーグへ移動する可能性が高いと言えるルイス・ペレスです。

2015年は3Aで奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)が10.54と高いもののイニング数が少なすぎるため参考程度にしかなりません。

2Aでの奪三振率は6.54と高い方ではなく、キャリア通算での奪三振率は2Aで6.20、3Aで7.00となっていますので、基本的には打たせてアウトをとるタイプの投手です。

与四球率(9イニングあたりの与四球数)は5.0と非常に多くの四球を出していて、キャリア通算での与四球率は2Aで4.2、3Aで4.7となっていますので、基本的に制球はアバウトな投手と言えそうです。

2015年のセ・リーグの投手でこれらの数字に近いのは以下の投手となります。

与四球率杉浦稔大(5.11) 浅尾拓也(4.94) 今村猛(4.50) 福谷浩司(4.50) 戸田隆矢(4.21) 榎田大樹(4.15) 小山雄輝(4.02) モスコーソ(4.01) ロマン(4.00)
奪三振率小川泰弘(6.86) 福井優也(6.78) 大野雄大(6.68) 岩崎優(6.66) マイコラス(6.64) ロマン(6.64) 久保康友(6.47) 菅野智之(6.34)

三振は全く奪えないというわけではないものの、ほどほどのレベルにとどまり、四球に関してはそれなりに出すタイプの投手といえるルイス・ペレスです。

3. ルイス・ペレス投手のメジャーでの球種別データによる分析

ルイス・ペレス投手のメジャーでの球種別データは以下の表のとおりとなっています。なお、2013年を最後にメジャーでは投げていませんので、2013年までのデータによるものです。

Louis Perez Pitches_2015

MLBのPitch FXによる判定では球種はシンカー/ツーシーム(62.55%)、スライダー(19.16%)、チェンジアップ(12.57%)、フォーシーム(5.72%)の4つです。

綺麗な回転のフォーシームは全投球の6%以下ということで、ボールを動かし続けてタイミングを外して打ち取っていることがわかります。

球速はシンカー/ツーシーム、フォーシームともに平均で150.6キロとなっています。

ただ、左肘の手術を2度受けていますので、球速はこのデータよりも落ちている可能性がありそうです。

得意な球種はスライダーのようで、基本的な変化は縦変化(時計の12→6方向への変化)で三振の51.02%を占め、被打率.179、被長打率.339とメジャーでも通用していたようです。

投球の6割強を占めるシンカーはゴロを打たせることができ、ゴロ比率は61.08%となっていますが、メジャーの投手が投げるシンカーの平均よりはフライボールが多くなっています。

4. ルイス・ペレス投手の動画・投球スタイル

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最後にルイス・ペレス投手の動画です。

一番最近のものは画像が良くないのですが、2015年9月に2Aで登板した時のものです。

チェンジアップで三振を奪っています。

この動画ではわかりにくいので、参考程度になってしまいますが、2011年の登板時の動画で、先発で5回2失点の好投をした際のものです。

最速は94マイル(150キロ)出ていますが、トミー・ジョン手術と2回目の手術前のものなので、ここまでの球速が出せるかは実戦で確認する必要がありそうです。

ただ、クイックモーションをしっかりとやれていたのは好材料を言えます。

動画中では三振が4つありましたが、そのうち3つスライダーによるもので、三振を奪える球種だったことが良くわかります。、

最後に2012年4月のリリーフ投手としての登板の際の動画です。

この動画でも球速は93-94マイル(148-150キロ)を記録しています。

現在もこれに近い球速を出すことができていれば、一定の期待ができそうですが、もしスピートが落ちていた場合には、制球難が目立つだけになってしまうという懸念はあります。

ただ、150キロ近い球速を2015年もマイナーで出せていたとするならば、巨人のアーロン・ポレダのようになる可能性もあります。

ポレダは3A通算の与四球率(9イニングあたりの与四球数)は8.45という壊滅的な悪さだったのですが、日本に来る直前の2014年は3Aで3.86、メジャーで2.95と改善の兆しがあったこともありましたが、日本での1年目は2.82となりました。

未だに制球が良いわけではありませんが、日本では力任せにストライクゾーンに投げておけば何とかなるというところもあったため、与四球は減ったと考えられます。

広島のクリス・ジョンソンもアメリカ時代は制球力が課題でしたが、日本に来てから改善され活躍しています。

残っているデータでは、中日のバルデス(奪三振率6.29/与四球率2.44)の制球力を悪くした、もしくはロマン(奪三振率6.64/与四球率4.00)に近い印象を受けるルイス・ペレスです。

日本では球速が3-4キロ落ちる可能性があるため、2015年にマイナーもしくはプレミア12で150キロ近い球速が出せていたという条件付きとはなりますが、左腕投手で、なおかつボールを高速で動かせるという日本では少ないタイプのため、先発ローテの一角を担う期待ができそうです。

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