【新外国人分析】中日ドラゴンズが獲得したジョーダン・ノルベルト投手を数字で分析

2007年から2012年まで6年連続でクライマックスシリーズ進出を果たしながら、2013年から2015年の3年連続でクライマックスシリーズに進むことができなかった中日ドラゴンズです。

投打ともに整備すべき内容が多い中日ドラゴンズですが、岩瀬仁紀が来季にどれくらいできるかは不透明で、高橋聡文がFAで阪神に移籍した結果、計算できる左腕リリーフが岡田俊哉だけになりましたので、こちらも補強すぺきポイントとなっています。

その左腕リリーフ投手の補強としてジョーダン・ノルベルト投手との契約合意が間近と日本メディアによって報じられています。

そこでジョーダン・ノルベルト投手をメジャーとマイナーでの成績、球種・球速などのデータを元に分析していきます。

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目次

このページの目次です。

1. ジョーダン・ノルベルト投手のプロフィール・略歴

ジョーダン・ノルベルトは1986年12月8日生まれの28歳でドミニカ共和国出身の左投左打の投手です。身長は180cmと特別大きい選手ではありません。

2004年にアマチュアフリーエージェント選手としてアリゾナ・ダイヤモンドバックスと契約してプロ入りし、その後6年かけて2010年4月6日のサンディエゴ・パドレス戦でメジャーデビューを果たしています。

そして2011年7月31日にオークランド・アスレチックスにトレード移籍し、その後はメジャーでの登板も増えたのですが、2013年5月8日にアスレチックスからリリースされます。

その後2013年8月5日にA・ロッド(アレックス・ロドリゲス)が出場停止処分を受けたマイアミのバイオジェネシス薬物問題に関わったことにより50試合の出場停止処分を課されました。

その影響のため2014年シーズンはメジャー傘下の球団でのプレーは全くなく、2014年11月にタンパベイ・レイズとマイナー契約を結びました。

2015年はマイナーでプレーしたものの結果を残すことができず、8月9日にレイズからリリースされ、フリーエージェントとなっていました。

2. ジョーダン・ノルベルト投手のメジャーとマイナーでの成績による分析

ジョーダン・ノルベルト投手のメジャーとマイナーでの年度別成績は以下の表のとおりとなっています。

Jordan Norberto Stats_2015

2Aは1シーズンだけでその後は3Aが中心となりながらメジャーと行き来しているキャリアです。

3A通算では105試合134.0回で防御率4.37/奪三振148/WHIP1.59で奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)が9.90と高い一方で、与四球率(9イニングあたりの与四球数)が5.8と制球難を感じさせる数字となっています。

メジャー通算では78試合78.2回で防御率4.00/奪三振65/WHIP1.42で奪三振率が7.44とメジャーでは落ちる一方で、与四球率は5.8とマイナーと変わらない悪い数字となっています。

これだけ四球が多いとランナーを多く背負うことになり、WHIP(与四球と被安打を投球回数で割ったものの)も悪くなっています。

中日の投手で同様のWHIPの数字となっているのは武藤祐太(1.57)、岩田慎司(1.56)、浅尾拓也(1.55)、福谷浩司(1.45)、八木智哉(1.42)です。

なかなかスッキリとはイニングを終えることができないという懸念があるため、走者が溜まった場面で使うのはリスクが高いのはもちろんのことですが、走者を溜めてしまい次の投手にかける負担が大きくなる懸念があるジョーダン・ノルベルトです。

そして気になるのが禁止薬物使用の問題が発覚した2013年以降のパフォーマンスが悪いことです。

2015年は3Aの33試合45.1回で防御率4.96/奪三振40/WHIP1.65という成績で、奪三振率は7.94とマイナーのキャリアでも最低と言える数字となり、与四球率は6.0と酷い数字でした。

2013年の高い奪三振率が禁止薬物によるものであった場合には、制球難だけが残るということが不安な点となります。

3. ジョーダン・ノルベルトのメジャーでの球種別データによる分析

Jordan Norberto Pitches_2015

ジョーダン・ノルベルトの球種・持ち球はMLB.comのPitch FXの判定によるとフォーシーム、シンカー(ツーシーム)、チェンジアップ、スライダー、カーブの5種類で、アメリカのリリーフ投手としてはかなり多彩な変化球を投げています。

球速はフォーシームの平均が150.9キロ、ツーシーム(シンカー)が150.1キロとメジャーや3Aでは取り立てて速いほうではありません。

ただ、これは禁止薬物使用時代のデータが大部分を占めての平均値のため、実際にはこの数字より球速が落ちていると考えられます。

禁止薬物の問題が騒がしくなる前の2012年までは最速で97マイル(156キロ)が出ていたようですが、2013年には最速が149キロまで落ちています。

そのため球速の低下が禁止薬物が使用できなくなった影響であった場合には、現在は140キロ台半ばが平均球速になっている可能性がありそうです。

メジャーで投げていた頃はフォーシームが投球の54.58%、シンカーが14.45%、チェンジアップが10.84%、スライダーが15.23%となっています。

フォーシームが最速で156-157キロ出ていたこともあり武器だったようで奪三振に占める割合は51.43%で被打率.185でした。

変化球ではスライダーが効果的だったようで空振り率は41.41%と高く、ファアゾーンに飛んでも52.94%がゴロになり、被打率も.220となっています。

三振に占める割合もスライダーがフォーシームに次ぐ27.14%のため、ジョーダン・ノルベルトの変化球でのベストピッチだったようです。

それに次ぐのがチェンジアップで、空振り率40.26%、ゴロ比率56.67%で、被打率は.263という数字になっています。

4. ジョーダン・ノルベルトの動画・投球スタイル

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2012年8月5日の登板時の動画です。この2012年より後はメジャーのレギュラーシーズンでの登板はありません。

この動画ではファーストボールが94-93マイル(151-150キロ)出ているのですが、先に述べたように2013年には急速にスピードが落ちています。

禁止薬物使用の影響を感じさせる2013年の球速低下のため、参考程度にしかならないことは否定できません。

2015年3月20日ののスプリングトレーニング(オープン戦)登板時の動画で、ファーストボールで三振を奪っています。

2015年3月27日のスプリングトレーニング(オープン戦)登板時の動画で、スライダーで三振を奪っています。

気になるのは球速が戻っているのか、それとも落ちたままなのかというところです。

2015年の3Aでの成績を見る限りでは、良かった時のような球速はないのではないかと予想されます。

それでも140キロ後半が出ればよいのですが、日本のマウンドは柔らかく球速が落ちるのが一般的なため140キロ前半になる可能性もありそうです。

変化球が多い投手ではあるため、ある程度はカバーできそうですが、制球難が日本のマウンドでも続くようであれば、日本の打者はボールをよく見てきますので、自滅のリスクが高まります。

日本の実戦で少なくとも140キロ台半ばの球速が維持できているようであれば、左腕投手ということもあり期待できそうです。

しかし、球速が落ちてしまっていた場合には、やや不安のほうが強い印象の残るジョーダン・ノルベルトです。

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