【新外国人分析】広島カープが獲得したジェイ・ジャクソンを数字で分析

2015年に在籍した外国人ではクリス・ジョンソンとエルドレッドが残留した以外はチームを去ることになった広島カープでした。

打線の得点力不足の解消や前田健太らが抜けることによる投手陣の層の薄さを補うためには、新外国人の補強が不可欠とも言える状態でしたが、投手ではブレイディン・ヘーゲンズに続いて、ジェイ・ジャクソンを獲得しています。

そのジェイ・ジャクソン投手のメジャーとマイナーでの成績、球種データ、動画などを元に分析していきます。

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目次

このページの目次です。

1. ジェイ・ジャクソンのプロフィール・略歴

ジェイ・ジャクソンは1987年10月27日生まれの28歳で身長は185cm、体重は88キロと際立って大きい体格というわけではない、右投右打の投手です。

2008年のMLBアマチュアドラフトでシカゴ・カブスに9巡目全体281番目に指名されてプロ入りします。

しかし、カブスではメジャー昇格を果たせず2013年11月にリリースされ、その後マーリンズ、パイレーツと渡り歩くもメジャー昇格を果たせず、27歳となった2015年9月にパドレスでメジャーデビューをしています。

マイナーでは主に先発投手として育成されてきたのですが、2015年からは完全にリリーフに専念し、3Aでクローザーを務めています。

このような経歴のため、状況に応じて先発にまわすことや、ロングリリーフなども期待できる選手といえるジェイ・ジャクソンです。

2. ジェイ・ジャクソンのメジャーとマイナーでの成績による分析

ジェイ・ジャクソンのメジャーとマイナー(2A/3A)での成績は以下の表のとおりとなっています。

Jay Jackson Stats_2015

2A通算では36試合(先発30)で173.0回を投げて防御率3.33/奪三振166/HWIP1.16と圧倒的ではないものの、合格点の数字を残しています。

3Aでは182試合中83試合が先発としての登板で596.1界で防御率4.89/奪三振501/WHIP1.46と結果をあまり残せていません。

このように結果を残せない時期が長かったためマイナー暮らしが続いたわけですが、2015年は2Aで10.2回で防御率1.69、3Aでは63.2回で防御率2.54/14SV/奪三振70/WHIP1.15と好成績を残したため、メジャーに昇格を果たすことができました。

ただ、昇格したメジャーでは6試合4.1回で防御率6.23と打ち込まれています。

2015年に好成績を残せたのは奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)を維持しながら、与四球を減らせたことが要因の1つです。

与四球率(9イニングあたりの与四球数)は2Aで通算で3.2、3Aで3.3、シーズンによっては4.0-4.5と与四球が多かったのですが、2015年は2Aで0.8、3Aで2.4、MLBで2.1とシーズンを通じてキャリアベストの数字となっています。

リリーフに専念した2015年は奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)が向上し、2Aで13.50、3Aで9.90、メジャーで8.31となっていますので、やはり適性は先発ではなく、リリーフにあったと考えられるジェイ・ジャクソンです。

ジェイ・ジャクソンの2015年は3Aがメインとなりますが、その3Aでのジャクソンの奪三振率、与四球率と同様の数字を残した2015年のセ・リーグの投手は以下のとおりとなっています。

奪三振率 山﨑康晃(10.54)、又吉克樹(10.20)、藤浪晋太郎(9.99)、浅尾拓也(9.87)、ザガースキー(9.60)、秋吉亮(9.55)、高木京介(9.44)、山口俊(9.37)、エレラ(9.23)
与四球率エレラ(2.61)、岩田稔(2.59)、高木勇人(2.58)、小川泰弘(2.57)、山口鉄也(2.56)、大瀬良大地(2.55)、バルデス(2.44)、野村祐輔(2.37)、岡田俊哉(2.35)

奪三振率は十分に高い数字で、与四球率も安心して見ていられるレベルのため、2015年のようなパフォーマンスが発揮できるのであれば、クローザー、セットアッパーとして期待できるのではないかと考えられます。

では、メジャーではなぜ通用しなかったのか?となるのですが、球種が少なく、ファーストボールの球速が圧倒的と言えるほど速くはなく、動きも素直だったためと考えられます。

3. ジェイ・ジャクソンのメジャーでの球種別データによる分析

ジェイ・ジャクソン投手は2012年のスプリングトレーニング(日本のオープン戦)で登板した際には、先発投手としてキャリアを積んでいた時期ということもありフォーシーム、チェンジアップ、スライダー、カーブの4種類を投げています。

しかし、リリーフに専念した2015年はフォーシームとスライダーの2種類のみとなっています。

2015年の球種別データと球速は以下の表のとおりとなっています。

Jay Jackson Pitches_2015

フォーシームが投球の68.06%を占め、最速が155.2キロ、平均が152.9キロ、スライダーが31.94%で最速140.7キロ、平均で138.2キロとなっています。

スライダーは被打率.200、被長打率.300と通用しているのですが、投球の大半を占めているフォーシームは被打率.556、被長打率.667とかなり打ち込まれています。

ジェイ・ジャクソンの球速は、メジャーリーグでは平均をやや上回るというレベルにとどまります。

しかも変化球がチェンジアップのようなオフスピードのものがなく、球速差が大きくないスライダーのみためファーストボールに的を絞りやすくなります。

スライダーの空振り率44.44%はこの球種としてはメジャー平均を上回る数字で、ゴロ比率も42.86%となっていますので、メジャーでも十分に通用する球種だったようですが、ファーストボールが圧倒的ではないこと、緩急をつける球種が使えなかったことがメジャーで通用しなかった理由と言えます。

日本ではマウンドが柔らかいため球速が3-4キロは落ちることを覚悟する必要がありますが、それでも十分に高速と言えるカテゴリーとはなりますので、この問題は軽減されることになりそうです。

4. ジェイ・ジャクソンの動画・投球スタイル

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2015年3月17日のスプリングトレーニング(オープン戦)での動画です。フォーシームでゴロアウトをとっています。

ジェイ・ジャクソンのフォーシームはこの球種としては高いゴロ率となっています。

続いて、2015年3月17日のスプリングトレーニング(オープン戦)での動画です。高めに抜けた少し危ないボールですが、横変化のスライダーで三振を奪っています。

最後に、2015年9月15日にメジャー公式戦で初めて三振を奪った時の動画です。縦変化のスライダーで三振を奪っています。

この縦変化のスライダーがジェイ・ジャクソンの生命線と言える球種と考えられそうです。

緩急をつけれるカーブやチェンジアップを2015年に投げていませんが、日本で磨きをかけてどちらかでも使えるようになれば、クローザーとして期待できそうです。

そうでなくも一定の制球力と球速、空振りを奪える変化球があるため、勝ちゲームの終盤を占める投手として、一定の期待できるのではないかと考えられるジェイ・ジャクソンです。

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