【新外国人分析】オリックスが基本合意したエリク・コーディエを数字で分析

オリックス・バファローズの2014年と2015年の大きな違いの1つはブルペン陣でした。

ブルペン陣の防御率は3.85とパ・リーグで最下位に沈み、ブルペンを支え続けてきた平野佳寿、佐藤達也、比嘉幹貴、岸田護らには、故障や勤続疲労によるパフォーマンスの低下も目につき、馬原は引退することとなりました。

そのブルペン陣のテコ入れとして新外国人投手の獲得に動き、エリク・コーディエ投手として基本合意したと報じられています。

そのエリク・コーディエ投手のメジャーとマイナーでの成績、球種別データ、動画などで分析していきます。

スポンサードリンク

目次

このページの目次です。

1. エリク・コーディエのプロフィール・略歴

エリク・コーディエは1986年2月25日生まれの29歳で身長193センチ、体重98キロという長身の右投げ右打ちの投手です。

2016年シーズン開幕は30歳と迎えることになります。

2004年のMLBアマチュアドラフトで2巡目全体63番目という上位でカンザスシティ・ロイヤルズに指名されてプロ入りしています。

2007年3月にトレードでアトランタ・ブレーブスに移籍したものの、2012年には自由契約でFAとなり、その後パイレーツと契約しますが、1年でまたも自由契約となった後、サンフランシスコ・ジャイアンツと契約を結びます。

メジャーデビューまでには多くの時間を要していて、2014年9月のサンフランシスコ・ジャイアンツ在籍時となっています。

2015年8月にはジャイアンツからリリースされ、その直後にマーリンズと契約を結びましたが、11月に再び自由契約となっています。

2012年の途中までは先発投手して育成されていたものの、その後はリリーフに完全に転向しています。

2. エリク・コーディエのメジャーとマイナーでの成績による分析

エリク・コーディエのメジャーとマイナー(2A/3A)での年度別成績は以下の表のとおりとなっています。

S%:ストライク率 GO/AO:ゴロアウト/フライアウト WHIP:与四球と被安打で許した1イニング平均の走者数Erik Cordier Stats_2015

2A通算では31試合(先発22)144.2回で防御率4.23/奪三振123/WHIP1.41、3Aでは155試合(先発25)264.1回で防御率4.09/奪三振263/WHIP1.53、メジャーでは15試合18.1回で防御率4.42/奪三振16/WHIP1.42となっています。

WHIPが高いと失点が多くなる傾向があるのですが、コーディエの防御率がイマイチなのは、WHIPの悪さが原因と考えられます。

WHIPは被安打と与四球が多くなると悪化する数字ですが、コーディエの場合は被安打によってではなく、四球が多いことが原因です。

被安打率は8.1と8.2にとどまり、極端に打ち込まれているというわけではないのですが、与四球率(9イニングあたりの与四球数)は2A通算で4.6、3A通算では5.6と非常に不安を感じさせる数字となっています。

奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)は、通算成績では2Aで7.65、3Aで8.95とそこそこの数字にとどまりますが、2013年以降だけで見ると、かなり高い奪三振率を記録しています。

2013年から2015年の3Aでの3年間では奪三振率が11.31と非常に高い数字を叩きだしています。

ただ、制球難は改善されず与四球率が5.3となっています。

能力は買われて契約は手にするものの、リリースされることも多くなっていたのは、この制球難が理由と考えられるエリク・コーディエです。

2015年はメジャーでは結果を残せませんでしたが、3Aではジャイアンツとマーリンズの2チームの傘下3Aでプレーし、35試合40.0回で防御率1.35/9セーブ/奪三振50/WHIP1.33、奪三振率は11.25、被安打率6.1と良い成績を残しています。

ただ、ここでも制球難の課題は克服できず、与四球率(9イニングあたりの与四球数)は5.9と不安定さを感じさせるものではあったようです。

奪三振率11.25、与四球率5.9に近い数字を残した2015年のパ・リーグの投手は以下のとおりとなっています。

与四球率中村勝(5.98) クロッタ(5.97) クルーズ(5.33) 山﨑福也(5.31) 松葉貴大(5.29)
奪三振率西野勇士(11.83) 佐藤達也(11.81) バンデンハーク(11.61) 平野佳寿(11.32) 大谷翔平(10.98) 増井浩俊(10.65)

奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)に関してはクローザー、セットアッパーとしても優秀なレベルと言える数字ですが、与四球の多さを懸念せざるを得ないものとなっています。

3. エリク・コーディエのメジャーでの球種別データによる分析

エリク・コーディエ投手の球種と球速、そして球種別のデータは以下の表のとおりとなっています。

Erik Cordier Pitches_2015

MLBのPitch FXのシステム上ではフォーシーム、スライダー、チェンジアップの3つがカウントされています。

ただ、このチェンジアップに関しては2011年のオープン戦で投げた際の6球だけで、2014年と2015年のメジャー登板時には1球も投げていません。

そのため実際にはフォーシームとスライダーの2種類だけとなります。

ただ、スライダーに関しては縦に大きく割れる変化と、カットボールのように横に小さく変化すする2種類を操っているため、それを別の球種として、3種類と考えても良いかもしれません。

投球の69.23%がフォーシームで占められていて、最速では161.5キロ、平均で158.6キロと、メジャーでも高速と言える数字となっています。

日本にやってくる外国人投手で最速160キロとの触れ込みでも、「数年前の球速だった」ということが少なくないのですが、このコーディエはそうではありません。

2015年シーズンでもフォーシームは最速161.4キロ、平均158.5キロを記録していますので、フレ込み通りの”最速160キロ”のリリーフ投手として考えて良さそうです。

唯一の変化球となるスライダーは投球の29.23%を占めていて、特に縦変化が空振りを奪う上で効果的なようです。

フォーシームはこの球種としては悪くない被打率.283、スライダーはかなり良いと言える.107のため、ストライクさえ入れば、簡単には打たれない投手です。

ただ、再三再四述べているように制球難が、台無しにしてしまうためメジャーに定着できていません。

4. エリク・コーディエの動画・投球スタイル

スポンサーリンク

まずは2014年9月のメジャー初登板で三振を奪った際の動画で、100マイル(約161キロ)を出しています。

投げ方が上半身の力に頼ったもので、腕のシナリではなく力でリリースしていますのでキレという点は不足しているように見受けられ、球速表示よりは体感スピードが落ちそうな印象です。

続いて、2015年8月19日にリリーフ登板した際の動画です。1球目と2球目は98マイル(158キロ)のフォーシーム、3球目は横変化のスライダー、4球目は縦変化のスライダー、5球目は97マイル(157キロ)のフォーシームです。

2球目の98マイルは121.9メートルのセンターへもう少しでホームランという当たりにされてしまっています。

球速的にはメジャーでも速い部類とはなるのですが、キレが欠けていたり、緩急を使えないようであればメジャーの打者は弾きかえしてきます。

そのためコーディエがメジャーで結果を残せなかったのは致し方無いと言えます。

日本ではマウンドが柔らかいため球速が3-4キロ程度落ちる可能性がありますが、それでも193センチと角度がつくため、フォーシームは有効となりそうです。

ただ、フォーシームもスライダーもメジャーで通用するだけのレベルにありながらも、四球を連発してしまうことが課題となっていますので、それは日本でも懸念材料となります。

四球連発による一人相撲、四球でランナーを溜めた後に何とか三振を奪ってイニングを締めくくるというような自作自演のような登板が多くなる可能性がありそうなエリク・コーディエです。

しかし、広島のクリス・ジョンソン、巨人のアーロン・ポレダのように日本に来てから制球難が改善されるケースもあるため、コーディエもそのパターンにがなるようであれば、ブルペンで重要な役割を果たしてくれそうです。

スポンサードリンク

よく読まれています

    

このページの先頭へ