【新外国人分析】中日ドラゴンズが獲得したダヤン・ビシエドを数字で分析

チーム総得点473がセ・リーグ5位、両リーグ11位となり1試合平均の得点は3.3にとどまり、本塁打数71本は両リーグ最下位となるなど打線の迫力不足が否定出来ない2015年の中日ドラゴンズでした。

シーズンオフの外国人補強でも大砲ではなくアベレージヒッタータイプのナニータを獲得しましたが、打線の中軸を打つような長距離砲が不在の打線は機能しませんでした。

長距離砲不在の問題を解決すべく中日ドラゴンズが中軸を打てる長距離ヒッターとしてダヤン・ビシエドの獲得に向けて交渉中であると、複数のメディアが報じています。

そのダヤン・ビシエドをマイナーとメジャーでの成績、打撃データ、動画などで分析していきます。

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目次

ダヤン・ビシエドの分析ページの目次です。

1. ダヤン・ビシエドのプロフィール

ダヤン・ビシエドは1989年3月10日生まれの26歳で右投右打の野手です。キューバからの亡命選手で、キューバでは16歳からナショナルリーグで三塁手としてプレーをしていました。

2008年5月にキューバから家族とともにメキシコに亡命し、さらにアメリカに移動しマイアミにたどり着きます。

その後2008年11月にアマチュアFAとしてMLBより承認され、2008年12月にシカゴ・ホワイトソックスと4年1000万ドル(12億円)で契約してプロ入りしました。

ダヤン・ビシエドはマイナーとメジャーで一塁、三塁、外野はレフトとライトの両翼を守っていた選手で、これまでの最高年俸は2013年と2014年の280万ドル(3億3600万円)で、2015年の年俸は72万ドル(8640万円)でした。

2. マイナーとメジャーでの打撃成績による分析

ダヤン・ビシエドのマイナー(2A/3A)とメジャーでの年度別打撃成績は以下の表のとおりとなっています。

Dayan Viciedo Stats 2015

2Aでは130試合504打数で打率.280/本塁打12/打点78/出塁率.317/長打率.391/OPS.708、3Aでは275試合1061打数で打率.286/本塁打48/打点153/出塁率.342/長打率.478/OPS.820という成績です。

2015年はメジャーでプレーできませんでしたが、2011年以降はメジャーでのプレーが中心となり、483試合1675打数で打率.254/本塁打66/打点211/出塁率.298/長打率.424/OPS.722という成績を残しています。

2012年には打率.255/本塁打25/打点78、2013年は打率.265/本塁打14/打点56と長打力を発揮し、2014年は打率.231/本塁打21/打点58と打率は低いものの20本塁打を記録しました。

2014年シーズンオフは右打ちの外野を守れる強打者が少なくトレード市場で名前が上がることも少なくなかったのですが、獲得の乗り出すチームはなく所属していたホワイトソックスからリリースされてしまいました。

その後はブルージェイズ、アスレチックスなどの球団に拾われたものの、いずれの球団からもリリースされ、2015年8月に出戻りるかたちでホワイトソックスと再契約しましたが、11月にFAとなりました。

メジャーでは右打ちの長打力のある外野手というのは貴重な存在とされている中で20本塁打が打てる選手は魅力なはずなのですが、多くの球団が敬遠したのは早打ちの傾向が強くて打率と出塁率が低いこと、そして守備に難があるためでした。

2013年は打率.265、出塁率.304とその差はわずかに.039しかありませんでした。そのことからもわかるように四球を選ぶことができず、四球率は5.1%となっています。

また2014年は打率.231とさらに率が低くなり、出塁率は.281と3割を切ってしまい、21本塁打を打ちながらOPSは.686という酷い数字になってしまいました。

2013年と2014年の三振率がそれぞれ20.7%、21.7%、四球率それぞれ5.1%と5.7%となったのですが、2015年のセ・リーグの野手でこの数字に近いのは以下の選手です。

  • 四球率
    シアーホルツ(5.65%)、ナニータ(5.33%)、野間峻祥(5.32%)、マートン(5.32%)
  • 三振率
    藤井淳志(21.90%)、阿部慎之助(20.05%)、野間峻祥(19.68%)、エルナンデス(19.34%)

どちらかと言えば早打ちでややもすると淡白にも映るフリースインガータイプですが、シアーホルツ(27.02%)、バレンティン(26.92%)、エルドレッド(30.33%)ほど三振は極端に多いわけではないものの、それなりの数にはなるというダヤン・ビシエドです。

続いてメジャーでの球種別の打撃データです。

Dayan Viciedo Data 2015

ファーストボール(フォーシーム/ツーシーム/カットボール)、ブレイキングボール(スライダー/カーブ)、オフスピード(チェンジアップなど)の球種を問わず積極的に振りにいくというデータが残っています。

どちらかと言えばファーストボールを苦手としているようでファーストボールをスイングした時の空振り率はメジャー平均よりもかなり悪い数字です。

その一方でブレイキングボール(カーブ/スライダー)はメジャー全体の平均前後、オフスピード(チェンジアップ/スプリット)はメジャー平均よりも良い数字となっていますので、変化球に対する対応力はあると考えられるデータが残っています。

変化球で勝負が多くなる傾向がある日本プロ野球、特にセ・リーグにおいては変化球の対応が重要になりますが、期待ができそうなデータとなっています。

またファーストボールに関してはメジャーでは田中将大の球速が速い部類ではなく、平均的なカテゴリーに分類されることからもわかるように、日本とメジャーでは大きな違いがあります。

日本では球速が遅くなる分、メジャーで目立った弱点がより隠れるのではないかという期待はできそうです。

3. ダヤン・ビシエドの守備に関するデータでの分析

ダヤン・ビシエドのメジャーとマイナーでのポジション別の守備率は以下のとおりとなっています。

  • 一塁:メジャー15試合.993/マイナー114試合.991
  • 三塁:メジャー23試合.956/マイナー140試合.909
  • レフト:メジャー295試合.986/マイナー5試合.909
  • ライト:メジャー105試合.983/マイナー98試合.975

三塁に関してはメジャーとマイナーともに期待できない数字で、外野に関しては大きな期待ができない数字となっています。

ちなみに2015年の主な中日の外野手の守備率は大島洋平が.993、ナニータが.965、平田良介が.996、藤井淳志が.970、松井佑介が.952、和田一浩が.987です。

セイバーメトリクスの守備の指標では、守備防御点(DRS)は-20、UZR(アルティメット・ゾーン・レイティング)は-20.1とリーグ平均の外野手よりもかなり悪い数字で、失点につながりやすい守備範囲や肩であったと考えられます。

ただ、メジャーで守備の良い外野手の身体能力はかなり高いため守備範囲も広く肩も強いため、平均値が高くなっています。

その点は割り引いても良さそうです。

比較的安心して見れそうなのが一塁の守備となりそうで、そこでの起用を検討しているというのは妥当なところではないでしょうか。2015年の中日では福田永将 が43試合で.991、森野将彦が67試合で.998、ルナが54試合で.988となっています。

4. ダヤン・ビシエドの打撃と守備の動画

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最後にダヤン・ビシエドの打撃と守備の動画です。

最後に2015年3月の時の動画です。

外野の守備力に不安があり、一塁のポジションを任せられるほどの長打力や打撃面での安定性がないことなどがネックとなり、メジャーからは敬遠されつつあります。

ですがパワーに関してはメジャーでも評価される折り紙つきのもので、広いナゴヤドームを苦にしないものがあります。打率には大きな期待せずに本塁打を打ってくれれば良いというのであれば、面白いタイプのダヤン・ビシエドです。

後はキューバ出身の選手はその選手の性格によってチームの規律に従えない選手などもいますので、性格面も成績に大きな影響を与えることになりそうです。

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