【新外国人分析】広島カープが獲得したブレイディン・ヘーゲンズを数字で分析

黒田博樹の広島カープでの現役続行が確定はしたものの、前田健太がポスティングとなりアメリカ移籍が濃厚となった今、チームの支えだった先発ローテが手薄になりました。

そして元々、課題だったリリーフ陣は大きな戦力アップが見込める補強が行われていなかった広島カープですが、先発とリリーフの両方での可能性が期待できる投手と大筋合意に達したようです。

2015年はタンパベイ・レイズ傘下の3Aであるダーラムでプレーをしていたブレイディン・ヘーゲンズ投手を獲得したことが2015年12月15日に球団から正式に発表されました。

そのブレイディン・ヘーゲンズ投手をメジャーとマイナーでの成績、球種データ、動画などを元に分析していきます。

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目次

このページの目次です。

1. ブレイディン・ヘーゲンズのプロフィール・略歴

ブレイディン・ヘーゲンズはカリフォルニア州出身で1989年5月12日生まれの26歳で、2016年シーズン中に27歳となる選手です。

身長は190cmと長身の右投げ右打ちの投手で2008年にMLBアマチュアドラフトでカンザスシティ・ロイヤルズから36巡目で指名されるも、契約はせずにプロ入りを回避しました。

その翌年の2009年ドラフトでは6巡目全体189番目でアリゾナ・ダイヤモンドバックスに指名されてプロ入りしています。

メジャーデビューは25歳となった2014年8月14日ですが、2試合2回2/3を投げたものの結果を残せず、8月18日にはマイナーに降格となり、その2試合がメジャーで通算キャリアとなっています。

2015年4月4日にはアリゾナ・ダイヤモンドバックスの傘下からリリースされたところ、タンパベイ・レイズとマイナー契約を結び、2015年シーズンはレイズ傘下の2Aと3Aでプレーをしています。

マイナーとメジャー通算のキャリア全体では88試合中70試合が先発ですが、ルーキーリーグと1A時代にはクローザーとして起用されていた時期もあります。

ただ、そのマイナー時代にクローザーとして8セーブを挙げたものの、セーブ失敗も7回と多かったため、マイナーでは先発投手として育成されています。

2. ブレイディン・ヘーゲンズのメジャーとマイナーでの成績による分析

ブレイディン・ヘーゲンズのメジャーとマイナーでの年度別成績は以下の表のとおりとなっています。

Bradin Hagens Stats 2015

2Aでは68試合(先発54)333.0回で防御率3.78/23勝19敗/奪三振204/WHIP1.42、3Aでは18試合(先発16)95.1回で防御率2.67/6勝6敗/奪三振59/WHIP1.14となっています。

メジャーでは2試合だけの登板で2回2/3を投げて防御率は3.38を悪くないのですが、与四球率(9イニングあたりの与四球数)は10.1と四球を連発したため、WHIPは2.63と酷い数字となったため即座にマイナー降格となっています。

メジャーでは全く通用しなかった上に、データ数が少なすぎますので、2Aと3Aの成績を中心に見ていきます。

3A通算での奪三振率は5.57、与四球率は3.3、2A通算では奪三振率が5.51、与四球率が3.9となっています。

2015年に関しては与四球率が2Aで3.6、3Aで3.3と大きな変化はないのですが、奪三振率は2Aで6.67、3Aで6.37と上昇しています。

奪三振率を見てもわかるとおり奪三振が多い方ではなく打たせてとるタイプの投手で、GO/AO(ゴロアウト÷フライアウト)が2A通算で1.42、3Aで1.61とゴロを打たせてアウトをとるグラウンドボールピッチャーです。

ゴロを打たせることには長けていると本塁打を浴びにくくなるのですが、被本塁打率(9イニングあたりの被本塁打数)も低いことから、そのタイプであることが伺えます。

課題となりそうなのは制球力で2015年のセ・リーグで同様の奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)と与四球率(9イニングあたりの与四球数)の投手は以下のとおりとな

与四球率ロマン(4.00)、戸根千明(3.98)、九里亜蓮(3.94)、新垣渚(3.89)、藤浪晋太郎(3.71)、福井優也(3.63)、ヒース(3.44)、山口俊(3.31)
奪三振率黒田 博樹(5.62)、福谷浩司(5.63)、九里亜蓮(5.63)、大竹寛(5.63)、ポレダ(6.18)、バルデス(6.29)、菅野智之(6.34)、安藤優也(6.45)、久保康友(6.47)

奪三振をあまり奪えないわけではないものの多いとは言えず、与四球に関してはそれなりの数となり、結果として抑えてもあまりリズムが良いタイプとは言えないブレイディン・ヘーゲンズです。

3. ブレイディン・ヘーゲンズのメジャーでの球種別データと動画

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ブレイディン・ヘーゲンズの動画は少なく、マイナーでの登板のものです。

パワーピッチャーというような力投派ではなく、投球フォームはオーソドックスでクセの少ないタイプに見受けられます。

MLBでのデータによるブレイディ・ヘーゲンズの球種はフォーシーム、シンカー(ツーシーム)、チェンジアップ、スライダー、カーブの5種類となっています。

フォーシームは投球の22.45%を占めて最速は148.2キロ、平均で145.4キロ、シンカーは投球の6.12%で最速145.2キロ、平均で143.7キロとなっています。

投球の軸となっているのがカットボールで投球の51.02%を占めていて、最速は144.6キロ、平均では142.1キロとなっています。

カットボールがゴロを打たせることに力を発揮しているようで、メジャーでもフェアゾーンに飛んだ打球は全てゴロになっていますので、この球種がブレイディン・ヘーゲンズに生命線と考えられます。

変化球で割合が高いのスライダーで16.33%、チェンジアップは4.08%と一番少ない割合となっています。

綺麗な回転のフォーシームは少なく、基本的にはボールを動かして打たせてとるタイプであることは、球種別のデータからも伺えます。

ルーキーリーグ時代にセーブ失敗が多いことや、メジャーでの成績が極端に悪いところからの推測となりますが、メンタル面でやや課題を抱えている懸念はありそうで、そのことがメジャーでの四球連発につながった可能性があります。

ファーストボールの最速140キロ後半、平均140キロ台半ばという数字は、メジャーでは完全に物足りないレベルです。

日本のマウンドは柔らかいため球速がさらに3-4キロ程度は落ちますが、それでも日本であれば合格点が出せる球速ですし、変化球も多彩なため先発を任せることもできるタイプです。

2015年に3Aで14試合(先発12)70.2回で防御率2.67/5勝5敗/奪三振50/WHIP1.12で被打率.206と良い成績を残していますし、2016年の途中で27歳となる年齢の若さがあり、全体的に伸び代がのこっている印象です。

クリス・ジョンソンもアメリカ時代には制球力が課題となっていましたが、日本移籍後は完全に克服はできていませんが、改善されたことで活躍しています。

それと同様にうまく修正・アジャストさせてあげることができれば、ジョンソンと同様にゴロを打たせることができるタイプで、面白くなりそうなブレイディ・ヘーゲンズです。

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