【NPB2016新外国人分析】埼玉西武ライオンズが獲得したアンディ・バンヘッケン投手を数字で分析

ソフトバンクと遜色ない攻撃力のある打線を持ちながら規定投球回数に到達した先発投手は十亀剣だけとなるなど、先発ローテの編成に苦しんだ2015年の埼玉西武ライオンズでした。

岸孝之らの長期離脱などがあったためではあるのですが、どちらにしても先発左腕は菊池雄星だけとなっていましたので、先発左腕は補強ポイントとなっていました。

そのポイントを埋めるために韓国ネクセンに所属していたアンディ・バンヘッケンの獲得に動いた埼玉西武ライオンズでした。

先発ローテと一角を担うことが期待されるアンディ・バンヘッケンですが、そのメジャー、マイナー、韓国プロ野球(KBO)の成績、動画などをもとに分析していきます。

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目次

1. アンディ・バンヘッケン投手のプロフィールと経歴

アンディ・バンヘッケン投手はアメリカ・マイアミ州出身の1979年7月31日生まれで36歳、2016年シーズン途中に37歳となります。

193cmの長身左腕で1998年のMLBアマチュアドラフトでシアトル・マリナーズに3巡目に指名されてプロ入りしています。

メジャーデビューは比較的早く、デトロイト・タイガース在籍時の23歳だった2002年9月3日のクリーブランド・インディアンス戦で、いきなり完封勝利を挙げています。

ですが、残りシーズンの4試合の登板では勝ち星を挙げることができず、現時点ではこの2002年の登板5試合だけが唯一のメジャーキャリアとなっています。

その後はブレーブス、レッズ、マーリンズ、ロイヤルズ、アストロズ傘下でプレーしたもののメジャー昇格できず、2012年から2015年の4年間は韓国プロ野球のネクソンヒーローズでプレーしています。

2. アンディ・バンヘッケンのメジャー・マイナー・韓国での成績による分析

アンディ・バンヘッケンのメジャー・マイナー・韓国での年度別成績は以下の表のとおりとなっています。

2Aでは86試合(先発69試合)460.2回で防御率3.95/29勝21敗/奪三振291/WHIP1.35、3Aでは158試合(先発109試合)715.2回で防御率4.38/40勝36敗/奪三振454/WHIP1.43となっています。

メジャーでは2002年のみで5試合30.0回で防御率3.00/1勝3敗/奪三振5/WHIP1.47となっています。

アメリカでは与四球率(9イニングあたりの与四球数)が2Aで2.05、3Aで2.78と先発投手として安定した数字ですが、その一方で奪三振率は低く2Aで5.69、3Aで5.71となっています。

アメリカでは打たせてとる投球スタイルだったようですが、メジャー昇格できるような成績は残すことができていませんが、2011年に35試合(先発19試合)129.2回で防御率3.40/9勝6敗/奪三振 111/WHIP1.54という成績を残した後、韓国に行くことになります。

韓国に移籍後は1年目に28試合170.0回で防御率3.28/11勝8敗/奪三振132/WHIP1.33、2年目に29試合161.2回で防御率3.73/12勝10敗/奪三振137/WHIP1.46でした。

韓国移籍後はアメリカ時代とは打って変わって、与四球率(9イニングあたりの与四球数)が悪くなった一方で、奪三振率が良くなっていきます。

1年目は奪三振率が6.99で与四球率が3.18、2年目は7.63と3.23となった後に、3年目となった2014年に最多勝を獲得する活躍を見せます。

2014年は31試合187.0回で防御率3.51/20勝6敗/奪三振178/WHIP1.32で、奪三振率が8.57、与四球率が2.55と大活躍し、2015年も32試合196.2回で防御率3.62/15勝8敗/奪三振193/WHIP1.31で、キャリアハイとなる奪三振率8.83を記録しました。

アメリカでは打たせてとる技巧派でしたが、32歳での韓国移籍後は三振を奪う本格派に変貌をしているのは興味深いところです。

韓国プロ野球での防御率は3点台半ばと図抜けていませんが、ストライクゾーンがやや狭いとされていて、打者有利のリーグのため悪くない数字と考えて良さそうです。

与四球率が悪くなっていますが、2015年のパ・リーグでは十亀剣(3.14)、大嶺祐太(3.11)、野上亮磨(3.08)、ディクソン(3.03)、攝津正(3.02)と同様の数字で、褒められるものではありませんが、許容範囲内と言えます。

奪三振率8.83や8.57は先発投手としては良い数字で、2015年の規定投球回数に到達したパ・リーグの投手で、これより良い数字は大谷翔平(10.98)、則本昂大(9.94)、武田翔太(8.91)の3人しかいません。

韓国プロ野球との違いがあるため単純に、日本のプロ野球に当てはめることはできませんが、三振を奪う力が優れていると考えて良さそうな数字です。

3. アンディ・バンヘッケンの動画と球種・球速

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アンディ・バンヘッケン投手はメジャーでの登板が2002年が最後のため、詳しい球種、球速のデータがありません。

そのため韓国プロ野球での動画を見ながら、球種・球速を見ていきます。

球速に関してはファーストボールが146キロから142キロくらいで、球種はスプリット(フォークボール)、スライダー、カーブなどを持っているようです。

球速を落としたカーブは一度浮いてから曲がって落ちるような動きを見せる時があり、今の日本で投げる投手は少ないため、こちらも武器になる可能性がありそうです。

日本メディアで武器として紹介されているのがスプリット(フォークボール)ですが、以下の動画で詳しく見ることができます。

年齢が来季途中に37歳となることが気にはなりますが、2015年のパフォーマンスはキャリアベストと言えるもので、2016年も期待されます。

後は懸念される点があるとすれば、2年前の巨人・セドンと同様に投球フォームのクセや、ランナーを背負ってからの相手チームへの揺さぶりへの対応力などが気になるところです。

ただ、ゆったりとした投球フォームから140キロ台半ばが出せ、変化球も少なくとも2種類のボールの質は良さそうなので、早く実戦登板を見たいアンディ・バンヘッケン投手です。

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