【NPB新外国人】楽天が獲得したザック・ラッツ内野手を数字で分析

ケーシー・マギーが抜けた穴を埋めるべく獲得したケビン・ユーキリスが期待はずれとなり、さらに補強したボウカーももう一歩で、打線の得点力低下に苦しむ東北楽天ゴールデンイーグルスが、打線の補強のため新外国人の野手を獲得しました。

今回、楽天が獲得したのはニューヨーク・メッツ傘下の3Aラスベカスに所属するザック・ラッツ内野手です。

ザック・ラッツは右投げ右打ちで、主に三塁を守り、内野では他に一塁を守ることができます。また試合数は多くありませんが、マイナーではレフトとライトの両翼の守備にもついた経験があります。

そのザック・ラッツ内野手のマイナーなどの成績を見ながら分析していきます。

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出塁率の高い中距離打者であるザック・ラッツ

ザック・ラッツは2007年のドラフト5巡目(全体183番目)にメッツに指名されてプロ入りし、2012年にメジャーデビューをしています。そのザック・ラッツのメジャーとマイナーでの年度別成績は以下のとおりとなっています。

ザック・ラッツのマイナーとメジャーでの年度別打撃成績一覧

メジャー通算では22試合31打数で打率.226/本塁打0/打点2と目立った成績は残せていません。

マイナーの成績は、2A通算で69試合254打数で打率.280/本塁打17/打点44/出塁率.382/OPS.921、3A通算では308試合1110打数で打率.295/本塁打42/打点192/出塁率.387/OPS.870となっています。

打率が高いというわけではないのですが、出塁率は4割近くになるという四球を選べる選手です。そして3Aでの本塁打数も144試合換算では年間19.6本とまずまずで、OPS(出塁率+長打率)が高く、楽天の補強方針に合致した選手です。

先ほどの数字からもわかるように、本塁打数は決して多い方ではなく、どちらかと言えば中距離打者という部類に入る選手ですが、二塁打が比較的多いため、長打率も高くなり、OPSは高くなっています。OPS.900を超えると一流と言われますので、マイナーとは言え評価できるもので、特に3Aで.900近くとなる.870は良い数字です。

長打力と背中わせの面はあるのですが、課題となりそうなのは三振の多さで、試合数と同じ数は三振しています。2Aでは69試合で70三振、3Aでは308試合で300三振となっています。

出塁率が高いため選球眼は悪くないと考えられますが、ややバットコントロールに難があるのではと感じさせられる数字です。

スピード面では、盗塁が期待できるようなものはありません。また守備では1塁のマイナーでの守備率は.992、3塁でも.950とものすごく良いわけではありませんが、悪くもなく、並のレベルと言えそうです。

またこの数字もマイナーの芝のグラウンドでの数字のため、人工芝であれば、守備面が大きな不安になることはないと予想されます。

驚くほどの長打力はないものの広角に打てる柔らかさがあるザック・ラッツ

続いて、ザック・ラッツの打撃に関する動画・映像です。

2013年に本塁打を打った時の映像です。

2014年3月のオープン戦で右方向にヒットを打った映像です。

この映像はスロー再生もあり、一番打撃フォームが確認しやすいのではないかと思います。

驚くほどのパワーがあるわけではありませんが、非力ではなく、そこそこの本塁打数は期待できる打者であることがうかがえます。また引っ張り専門ではなく、ある程度広角に打てる技術と柔らかさがあるのは、日本向きと言えそうです。

ただ、気になるのはボールを捉える前に身体の上下動があり、体の軸と顔の位置がぶれてしまうことと、膝の使い方にやや硬さがあるため、低めの落ちる球への対応にやや不安を感じさせることです。

ケーシー・マギーは、テークバックしてからミートするまでに軸がぶれず、低めの球にもバランスを崩さずにバットを出していたのと比較すると、映像を見る限りでは、やや物足りない面があるのは事実です。

マギーは来日前の時点で、3Aでの出場試合数よりMLBでの試合数が多く、そのMLBで年間23本塁打を打ったこともありますので、そのマギーと比較してしまうのは酷な面があります。ただ、楽天が浮上するためには、マギーほど活躍できなくても、それに近づくレベルが求められてしまいます。

好材料なのは今シーズンは59試合227打数で打率.291/本塁打7/打点37/OPS.836と安定した成績を残していることです。

出塁率や長打率が高く、打率も本塁打もそこそこ期待できる素材で、28歳と若い選手のため、あとは日本の野球に対応していこうとする謙虚さと這い上がろうとするハングリー精神次第となりそうです。

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