【NPB新外国人】楽天が獲得に動くライナー・クルーズ投手を数字で分析

昨年の日本一から一転して低迷している状態を脱しきれない東北楽天ゴールデンイーグルスが、新たに投手陣の補強のためにライナー・クルーズ(Rhiner Cruz)投手の獲得に動いていることを一部メディアが報じています。

ライナー・クルーズ投手は1986年11月生まれのドミニカ共和国出身の27歳の右腕です。そのライナー・クルーズ投手をアメリカのメジャーとマイナーの成績などをみながら分析していきます。

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キャリアでの先発は1回だけのライナー・クルーズ

ライナー・クルーズのマイナーリーグとメジャーリーグの年度別・通算成績は以下の表のとおりとなっています。

ライナー・クルーズ投手のマイナーとMLBでの年度別成績の一覧表

プロのキャリアで先発をしたことは1度しかありません。しかし、報道では先発で起用する方針とのことで、このあたりはやや疑問を感じさせられます。

3A通算では53試合63.1回で防御率3.98/奪三振60/WHIP1.48/被打率.233で、奪三振率も8.33とまずまずですが、メジャーでは72試合76.1回で防御率5.31/WHIP1.70/被打率.299と通用しませんでした。

球速は早い部類に入る投手ですが、三振を多く奪えるほどではなかったようで、メジャー、3Aともに投球回数を上回る奪三振数とはっていません。あと気になるのは与四球がやや多いことで、制球にやや懸念される部分があると考えられます。

武器は158キロ超のファーストボール

ライナー・クルーズ投手の持ち球(球種)はファーストボール(4シーム・2シーム)スライダーチェンジアップカーブなどをもっています。

4シームは最速で98.5マイル(約158.5キロ)、2シームも最速98.6マイル(約158.7キロ)で2012年と2013年に記録していますので、このスピードは現在も維持されているものと予想されます。

メジャーでの記録を見ると、基本的には4シームが主体で53.2%、スライダーが24.1%、2シームが16.3%となっていて、ファーストボールとスライダーが基本的な投球構成となっています。

というのも、アメリカでのキャリアはマイナーで1試合に先発しただけで、後はすべて中継ぎ・リリーフとしての登板のため、あまり緩急を使うような配球はしていなかったためではないかと考えられます。

報道によると楽天は先発として期待しているとのことですが、もしそのとおりに起用する場合には、アメリカでは投球の5%程度だったチェンジアップやカーブの割合が増やすことが必要となりそうです。

投球フォームはサイド気味のスリークォーター

続いて、ライナー・クルーズの投球フォームですが、2012年にメジャーで登板した時の動画です。

最速で97マイル(156キロ)を記録し、この登板でのスライダーはかなりキレています。

続いて同じく2012年の動画です。この動画ではそのスライダーが良く確認できます。

このスライダーがもし日本のマウンドとボールでも投げることができ、150キロ超のストレートが維持できるなら、サイド気味のフォームというやや変則的なフォームも助けとなり、対戦する打者はかなり手こずりそうです。ただ、ストレートは球速は早いものの、引っかかたり、抜けているところが見受けられ、そのあたりで制球面に課題があることを感じさせます。

そのためストライクがしっかりととれるかどうかという点は、実際の登板で注目したいポイントです。

この動画やこれまでのキャリアを考えると、明らかに先発よりもセットアッパーなどで使った方が、活きるタイプではないかと思われます。短いイニングであのファーストボールとスライダーがサイド気味からくると、かなり打ちづらいです。

そのため、一部メディアが報じたような先発として起用する方針にはやや疑問を感じますが、ミドルリリーフやセットアッパーならかなり面白い投手だと考えられます。まだ正式契約でもありませんので、起用方法も含めて注目していきたいと考えています。

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