【新外国人分析】楽天のゼラス・ウィーラー内野手を数字で分析

東北楽天ゴールデンイーグルスが新外国人選手としてヤンキースに所属していたゼラス・ウィーラー内野手から保有権を譲り受けたことが、ESPNニューヨークなどで報じられています。

ゼラス・ウィーラーは右投げ右打ちの27歳で、メジャーではサード、レフト、ライトを守っていますが、マイナーではさらにショートやセカンドなども守っているユーティリティプレーヤーです。

そのゼラス・ウィーラーを数字で分析していきます。

ゼラス・ウィーラーのメジャーとマイナーでの成績から特徴を分析

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ゼラス・ウィーラーは2007年MLBドラフトで、ミルウォーキー・ブルワーズから19巡目全体581番目で指名されてプロ入りしています。

その後2011年までブルワーズ傘下でプレーし、2012年から2013年はオリオールズ傘下で、2014年にヤンキース傘下のマイナーでプレーし、7月3日にメジャーでデビューを果たしています。

そのゼラス・ウィーラーのマイナー(2A/3A)とメジャーでの年度別成績と通算成績は以下の表のとおりとなっています。

Zelous Wheeler Stats 2014

2014年にメジャー昇格したものの、29試合で打率.193/本塁打2/打点5/OPS.528と残念ながら活躍することはできませんでした。

基本的には2Aと3Aを行き来することが多かった選手で、2Aでは321試合で打率.276/本塁打33/打点152/OPS.805、3Aでは202試合で打率.277/本塁打21/打点94/OPS.786という成績です。

タイプとしては、パワーが弱めの中距離打者という印象の数字が残っています。

三振は3A通算で6.2打席に1回、MLBでは5.2打席に1回は三振を喫していて、四球に関しては3Aでは11.4打席に1回、MLBでは31.0打席に1回という割合で選んでいます。

メジャーではレベル的に通用せず、出場試合数も少ないため、より参考となる3Aの数字で見ていきます。

3A通算での6.2打席に1回という三振の割合は、2014年のパ・リーグでは今宮健太、李大浩、栗山巧(それぞれ6.4打席)、松井稼頭央、ヘルマン(それぞれ6.3打席)と同様の数字です。

気になるのは2014年は三振が多くなり、四球を選ぶ回数が減っていることです。2014年は5.5打席に1回は三振し、四球を選ぶのは12.1打席に1回と、キャリアの中でも一番悪い数字となっています。

この2014年のゼラス・ウィーラーの数字は、三振においては長谷川勇也、秋山翔吾(ともに5.7打席)、四球では陽岱鋼(12.0打席)、銀次(11.8打席)と同等の数字となります。

本塁打に関しては、2014年は3Aでは33.8打数で1本、MLBでは28.5打数で1本となっています。この割合は柳田悠岐(34.9打席・本塁打15)、浅村栄斗(31.4打席・本塁打14)と同程度となります。

これらのことからまとめると、三振は極度に多くないものの、それなりの数にはなり、四球に関しては少なくはないものの、多く選ぶタイプではなく、本塁打は15本くらいの中距離打者と考えられるゼラス・ウィーラーです。

日本では、もう少し本塁打増える可能性はありますが、パワーヒッタータイプではないと考えて良さそうです。

一発も期待できる長打力と守備面で期待ができるウィーラー

打席でのデータでは、ファーストボール(フォーシーム・ツーシーム)、オフスピードボール(チェンジアップなど)への選球眼は平均的で、ブレーキングボール(カーブ・スライダー)の選球眼は良いというデータが残っています。

バットのコンタクトではファーストボールとブレーキングボールは、平均水準の数字ですが、チェンジアップなどを苦手としているようで空振りの割合いが多くなっています。

打撃に関しては、通算成績からもわかるように際立った数字は残念ながら残っていません。ただ、177.8cmで99.8kgとかなり巨漢なのですが、守備面では安定しているようです。

メジャーでの出場試合数が少ないため参考程度の数字にはなるのですが、守備範囲の指標であるアウト寄与率(レンジファクター)では三塁手の全141名中54番目となっています。

またその他の指標でも、2014年にサードを守っていた川崎宗則よりアウト寄与率(レンジファクター)では劣るものの、守備率では上回り、守備面全体では同程度の評価(dWAR0.1)を得ています。

川崎宗則の三塁の守備に関しては、メジャーでも”SOLID(堅い)”という評価を得ていますので、ゼラス・ウィーラーは守備面では安定していると考えて良さそうです。

打球への反応も良く、動きも悪くありません。続いて、ライン際のゴロの処理と肩の強さをみることができる動画です。

ジャンピングスローですが、肩が強く、送球もよくコントロールされています。これらの他にも守備に関する動画が多いのですが、ライナーへの反応やフライの追い方などもよく、守備面では安心できるものがあります。

ショートを守っていた松井稼頭央が外野に専念することで、ショートの層が薄くなりますし、三塁にゼラス・ウィーラーが座れば、銀次をファーストで固定することもできます。

また外野も両翼であれば守れるため、柔軟にオーダーを編成する上では、使い勝手の良い選手となりそうです。

最後に打撃の動画です。

メジャーでも本塁打を打てる力がありますし、3Aでも年間を通じてプレーすれば20本は打てる力があるため、日本でも同様の数の本塁打は十分に期待できます。

2014年の楽天打線はアンドリュー・ジョーンズが24本塁打を記録しましたが、それに続くのは松井稼頭央の8本、ボウカー、岡島豪郎、西田哲朗の7本となるなど長打力不足でした。

高い打率は期待しにくいのですが、守備面では計算ができ、長打力も期待できるゼラス・ウィーラーで、攻守での貢献が期待できそうです。

アンドリュー・ジョーンズの去就も定まっていませんが、こういうユーティリティプレーヤーを確保しておくと、今後の外国人補強でも様々なポジションの選手に当たれることもメリットとなりそうです。

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