【新外国人分析】DeNAが獲得のヨスラン・エレラ投手を数字で分析

クローザーの確立が、2015年シーズンに向けての課題の1つとされてきた横浜DeNAベイスターズでしたが、その候補としてヨスラン・エレラ投手の獲得に乗り出しているとスポーツ新聞が報じました。

そして1月19日に正式に合意したことをDeNAが発表しました。

ヨスラン・エレラはキューバ出身の33歳右腕で、2014年はロサンゼルス・エンゼルスに所属していました。

そのヨスラン・エレラ投手を数字で分析していきます。

先発としては成功せず、リリーフで光明を見出したヨスラン・エレラ

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ヨスラン・エレラは2007年にアマチュアフリーエージェントとしてピッツバーク・パイレーツと契約し、プロ入りしています。そして2008年の7月にメジャーデビューを果たしています。

そのヨスラン・エレラのマイナー(2A/3A)とメジャーでの成績となっています。

Yoslan Herrera Stats

ヨスラン・エレラはメジャーデビューまでは早かったもの、その後は、低迷してメジャー昇格できず、2Aと3Aでのプレーが続きました。2009年シーズン終了後にパイレーツからリリースされ、その後、ツインズに拾われた2010年は26.2回で防御率6.08と低迷したため、シーズン途中で解雇となってしまいました。

その後は、独立リーグやベネズエラリーグなどでのプレーを経て、2014年に再びエンゼルスとマイナー契約を結び、メジャー傘下の3Aでプレーしました。

このようにメジャー傘下でのプレーにブランクがあるため、通算成績よりも、より参考になるのは2014年の成績となります。

その2014年は3Aで、41試合50.0回を投げ、防御率2.52/奪三振47/WHIP1.34と良い成績で、メジャー昇格を果たすことができました。

メジャー昇格後は、16.2イニングを投げて防御率こそ2.70と良かったものの、被安打(11.9安打/9回)と与四球(4.9個/9回)が多かったため、WHIPは1.86
と高たいめ、走者を背負うことが多い不安定な投球だったことがうかがえる数字となっています。

メジャーレベルではやや不足する面があるため、どうしても被安打や与四球が多くなるのですが、各球団が新外国人獲得の際に重視する3Aの成績では被安打率(9.2安打/9回)、与四球率(2.9個/9回)となっています。

この3Aでの数字は、2014年のセ・リーグのリリーフ投手と比較すると、与四球率は祖父江大輔(2.91個)、岩瀬仁紀(2.93個)、安藤優也(3.04個)、久保裕也(3.05個)、被安打率は戸田隆矢(9.32安打)、福原忍(9.28安打)、中﨑翔太(9.27安打)、松岡健一(9.18安打)と同様のものとなります。

このことから被安打がやや多い傾向はあるものの、極度にコントロールが悪いということではないと考えられるヨスラン・エレラです。

クローザー候補として獲得に動いているようですが、その役割で重要なの要素が、「三振を奪うことができるかどうか」ということですが、奪三振率は際立った高さではないものの、2014年は、以前よりも高い数字を残していて、3Aで8.46、MLBで7.02となっています。

このように奪三振が増えた理由として考えられるのは、2010年までは先発投手として起用されていたのですが、リリーフに転向したことで球速が早くなったことです。

ヨスラン・エレラの球種・球速・動画

メジャーのデータを集計しているブルックスベースボールによると、ヨスラン・エレラの持ち球はフォーシーム、シンカー(ツーシーム)、チェンジアップ、スライダー、カーブの5種類となっています。

それらの球種の投球に占める割合は、2014年シーズンでは、フォーシームが28.5%、シンカーが24.5%、チェンジアップが26.5%、スライダーが0.3%、カーブが20.2%となっていて、スライダー以外の4球種を万遍なく使っています。

球速はフォーシームが最速155.0キロ(96.3マイル)、平均が151.6キロ(94.2マイル)、とメジャー平均よりもやや速い球速ですが、空振り率は高いほうではなく、シュート回転するのと、沈む動きがあるためか、ゴロが多くなる球種であるというデータが残っています。

シンカーは最速が154.3キロ(95.9マイル)、平均で151.3キロ(94.0マイル)とこちらもメジャー平均よりもやや速いのですが、空振り率は高くありません。シンカーではあるものの沈む動きは少なく、ゴロよりもフライが多くなるようです。

先発投手として起用されていた時は、フォーシームとシンカーも平均で142-3キロ、最速で148-9キロ程度しか出ていなかったというデータが残っています。そのためヨスラン・エレラはブルペン向きで、リリーフ転向でしっかりと腕が振れるようになって、球速が上昇し、そのことが奪三振率の向上につながったと考えられます。

エレラの持ち球の中で、三振を奪うのに効果的なのがチェンジアップで、奪三振の54%を占めています。ただ、諸刃の剣でもあるようで、被打率は.360、被長打率は.560と非常に高い割合で長打につながっています。

空振り率という点では鋭いブレーキがあるとされるカーブが一番高く、打者がスイングしても36%が空振りになっていてます。ただ、こちらも被打率が.400、被長打率が.400となっています。

そのため変化球のカーブとチェンジアップは、ボールの質にバラつきがあるようです。

続いて、ヨスラン・エレラの動画です。2014年に登板した際のものです。

投球フォームはあまりクセがなく、オーソドックスなものです。この動画ではファーストボールが96マイル(154.5キロ)を記録しています。

残念ながら動画が少なく、変化球の動きなどは確認できていません。

ただ、被打率はフォーシームが.290、シンカーが.254で、カーブやシンカーよりも良い数字になっています。

日本のプロ野球では150キロ超のフォーシームは多くの投手が投げるわけではありませんし、150キロ台のシンカーは目にすることは、ほぼありませんので、4つの球種を万遍なく使うのではなく、この2つの球種で押したほうが良いと考えられます。

もし日本に来ることになった場合には、チェンジアップとカーブがどのような動きをするのか、フォーシームとシンカーの球速を日本のマウンドとボールで維持できるのか、などをオープン戦で確認したいヨスラン・エレラです。

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