【新外国人分析】中日ドラゴンズが獲得したラウル・バルデスを数字で分析

中日ドラゴンズが、投手陣の補強として新外国人のラウル・バルデスを獲得したことが明らかになったと、複数のメディアが伝えています。

ラウル・バルデスは来季の開幕時は38歳で迎える、ベテラン左腕で、メジャーではメッツ、カージナルス、ヤンキース、フィリーズ、アストロズの5球団を渡り歩いています。

そのラウル・バルデスをメジャーとマイナーでの成績、球種や球速などのデータを元に分析していきます。

先発とリリーフの両方をこなすことができるラウル・バルデス

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ラウル・バルデスのマイナー(2Aと3A)での成績とメジャーでの成績は以下の表のとおりとなっています。

Raul Valdes Stats 2014

メジャーデビューは33歳になった2010年とかなり遅い時期に昇格を果たしています。

通算成績では3Aで防御率4.39/27勝25敗/WHIP1.36、メジャーでは防御率5.13/7勝7敗/WHIP1.33と目立った成績は残せていません。

ですがメジャーでは2011年に12.0イニングで防御率3.00/WHIP1.67とまずますの成績を残し、2012年には31.0イニングで防御率2.90/WHIP0.74と安定した数字を残しています。

しかし、2013年は3Aでは78.2回/防御率2.86/WHIP1.13と結果を残したものの、メジャーでは35.0回で防御率7.46/WHIP1.43と苦しみ、2014年は3Aでも成績が91.1回で防御率3.94/WHIP1.28と低下し、メジャーでは防御率12.27と全く通用しませんでした。

その後シーズン中にブルージェイズにトレードされたものの、メジャーで投げることはないままシーズンを終えていました。

3Aでは登板の半分が先発としてのものですが、メジャーでは103試合中で3試合だけが先発で、ほぼブルペンでの起用となっています。

先発とリリーフの両方を2014年までこなしつづけていますので、タフなタイプではありそうです。チームの状況に応じてローテにも、ブルペンにも使えることができそうなのは、チームにとって価値があるものとなりそうです。

高い奪三振率と低い与四球率を残しているラウル・バルデス

ラウル・バルデスは奪三振率が高く、メジャーでも2011年には11.25、2012年に10.16で、結果を残せなかった2014年でも9.82となっています。

メジャーでの成績はリリーフとしてのものとなりますので、リリーフとしての登板時には高い割合で三振を奪う力があると考えられるラウル・バルデスです。

三振を多く奪える投手にありがちなのが、与四球が多くなってしまうことですが、ラウル・バルデスは、その懸念も少ないようです。

与四球率は2014年のメジャーは登板数が少なかったため極端に悪い数字となっていますが、9イニングあたりの与四球は、3A通算では2.48個、メジャー通算でも3.14個と多くありません。

2014年の中日の投手陣では、9イニングあたりの与四球は、福谷浩司が3.13個、又吉克樹は3.10個、祖父江大輔が2.91個、大野雄大が2.56個、雄太が2.14個となっています。

セ・リーグの規定投球回数に到達している投手では、与四球の割合が少ないトップ5が、前田健太(1.97個)、菅野智之(2.04個)、内海哲也(2.24個)、杉内俊哉が(2.32個)となっています。

日本のマウンドとボールにアジャストする必要はあるものの、これらのセ・リーグや中日の投手の与四球率と比較してみると、ラウル・バルデスは制球面で大きな心配はなさそうな投手と考えられます。

このようにラウル・バルデスは、奪三振率が高く、与四球も多くないのですが、2013年と2014年は防御率が悪化しています。その原因はメジャーで被打率が3割を超えているためです。

では、なぜ被打率が高いのか?という疑問が湧いてくるわけですが、それは球種が少ないため、一旦、相手に手の内ばれてしまうと、打者が的を絞りやすく、集中打を浴びやすくなっているからだと考えられます。

ラウル・バルデスの球種・球速・投球スタイルについて

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メジャーリーグの詳細な成績を集計しているブルックスベースボールによると、ラウル・バルデスの持ち球はフォーシーム、チェンジアップ、スライダーの3種類となっています。

投球に占める割合はフォーシームが59.2%、スライダーが33.3%、チェンジアップが7.6%となっています。

チェンジアップは一番多く投げているシーズンでも10%程度にどとまっていますので、基本的にはフォーシームとスライダーの2種類で投球を構成しているようです。

フォーシームは最速が146キロ(91マイル)、平均が142キロ(88マイル)とアメリカだけでなく、日本でも速いとは言いがたい球速です。しかし、シュート気味に沈む動きがあるようで、打者がスイングしても44.16%がファウルになり、19.34%は空振りになるというデータが残っています。

スライダーは空振りを奪うのに有効なボールで打者のスイングの37.67%が空振りになっています。

このようにフォーシームとスライダーは、メジャーでの通算の被打率は2割5分前後と効果のあるボールとなっています。

しかし、球種が少ないため、打者はどちらかに的を絞ればよいため狙い打ちがしやすくなり、対戦を重ねてボールの球筋を見られてしまうと、余計に不利になっていかざるをえません。

そのため、先発として使うよりは、短いイニングに限定して、相手が慣れてしまう前に代えてしまうほうが、シーズンを通じての活躍を期待できそうです。

ラウル・バルデスの投球フォーム

ラウル・バルデスの投球フォームとボールの動きを確認できる動画です。2013年のフィリーズ在籍時に登板した際のものです。

ランナーを背負っている時の投球フォームは、無駄な動きの少ないモーションで投げていますので、自由に盗塁されるという危険性は低そうです。

福谷浩司、又吉克樹、祖父江大輔ら若いリリーフ投手がいる中日ですが、いずれも右投手です。岡田俊哉が先発からブルペンに戻ることが濃厚のようですが、高橋聡文が故障がちで計算しにく状況の中日にとって、左腕のリリーフは貴重です。

スライダーの動きが良く、制球難で苦しむタイプではないため、日本のマウンドとボールに馴染むことができれば、リリーフとしてある程度の結果を残せそうです。

球速が速いわけではありませんので、ブルペンでの見栄えは良くないかもしれませんが、実戦で活きるタイプと見受けれられますので、オープン戦などの実戦での登板が楽しみなラウル・バルデスです。

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