【新外国人分析】ヤクルトが合意したローガン・オンドルセクを数字で分析

2015年に向けて積極的な補強を続けているヤクルトスワローズが補強のポイントの1つであったクローザーの候補として、シンシナティ・レッズからFAとなっているローガン・オンドルセクと基本合意し、近日中に正式発表されると報じられています。

ローガン・オンドルセクは2メートル超の長身右腕で、2015年の開幕時は30歳となるリリーフ投手です。2005年ドラフトの13巡目392番めでレッズに指名されてプロ入りし、2010年にメジャーデビューを果たしています。

そのローガン・オンドルセクを数字で分析していきます。

メジャー通算281試合で防御率3.89のリリーフ投手

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ローガン・オンドルセクは2010年以降のシーズンではメジャーに完全に定着し、3Aではわずかに投げている程度となっています。

そのローガン・オンドルセクのマイナー(3A)とメジャーでの年度別成績と通算成績は以下の表のとおりとなっています。

Logan Ondrusek Stats 2014

3A通算では44試合54.2回/防御率2.80/奪三振37/WHIP1.19という成績で、クローザーを務めた経験は3Aでのみで、2009年に20.2回で防御率 1.74/WHIP0.87を記録しています。

メジャー通算の成績では281試合270.2回で防御率3.89/奪三振214/WHIP1.36というもので、まずまずの結果を残しています。

2010年には60試合で防御率3.68/WHIP1.18、2011年に66試合で防御率3.23/WHIP1.35、2012年に63試合防御率3.46/WHIP1.50と、リリーフとして一定の仕事を続けていたのですが、2013年は52試合で防御率4.09/WHIP1.26、2014年は防御率5.49/WHIP1.61と下降してしまいました。

3Aでの通算の与四球率は9イニングあたり2.14個と少ないのですが、メジャーでは通算3.69個と増えている上に、被安打率も高くなっているため、失点が増えてしまったようです。

3Aでの与四球率2.14個は、2014年のセ・リーグのリリーフ投手では永川勝浩(2.10個)、青木高広(2.18個)、福原忍(2.19個)で、これより少ないのは呉昇桓(1.76個)、加賀繁(1.88個)、一岡竜司(2.03個)の3人のため、良い数字と考えられます。

その一方で、メジャーでの与四球率は3.69個だとヤクルトの久古健太郎(3.48個)、松岡健一(3.53個)、山本哲哉(3.55個)と同程度で、あまり安定した数字ではありません。

ただ、レベルの高いメジャーでの与四球率3.69でも、ロマン(3.94個)、岩橋慶侍(4.50個)、カーペンター(6.68個)よりは良いため、安定感をやや欠く嫌いはあるものの、極端に制球力がないということではないようです。

奪三振は通算ではメジャーで9イニングあたり7.12個と高くありません。ただ、2013年は8.67個、2014年は9.22個と高い割合で三振を奪えています。その要因としては、2013年シーズン以降に、投球に占める割合が高くなったスプリットが効果的だったためと考えられます。

ローガン・オンドルセクの球種・球速・投球スタイルなどの特徴について

メジャーでのデータ集計をしているブルックスベースボールによると、ローガン・オンドルセクはフォーシーム、シンカー、スライダー、カーブ、カッター、スプリットの6つの球種を投げていたデータが残っています。

その6球種の投球に占める割合、球速の最速と平均に関する、シーズン別のデータは以下の表のとおりとなっています。

Logan Ondrusek Pitches Stats 2014

フォーシームは2012年に最速で160キロを記録していますが、2014年は最速157キロ、平均で152キロとなっていて、シンカーもほぼ同じ球速になっています。

2014年シーズンにおける投球に占める割合では、フォーシームが23.5%、シンカーが36.0%、スライダーが0.3%、カーブが13.0%、カットボールが16.9%、スプリットが10.4%となっています。

2013年以降にシンカーを投げ始め、その結果、カットボールの割合を減らしているのですが、これが逆効果になっている可能性があります。

2013年と2014年は被打率は.336、長打率は.517と非常に悪い数字で失点に結びついているシンカーの割合を増やし、逆に被打率.249と低いカットボールを減らしていることが、防御率の悪化につながった理由の1つと考えられます。

そして奪三振率が直近の2年間で高くなっているのは、被打率.152/長打率.258と有効で、打者がスイングしても54.35%が空振りになるスプリットの割合が、以前の3-4%から、2013年に5.6%、2014年に10.4%と増えていることが要因と考えられます。

そのため今後は、明らかに被打率の高いシンカーをあきらめて、高速のフォーシームに、スプリット、カットボールの3つを主体とする投球にすれば、短いイニングあれば十分に期待できるのではないかと予想されます。

フォーシームは、スピンが効いたきれいな回転のメジャー平均よりやや速い球速で、カットボールは浮き上がる動きと鋭い曲がりがあり、スプリットはスピンが効いていると評価されています。

スプリットやフォークボールはナックルほどではありませんが回転数が少なくなり、そのことが原因で球種を見破られてしまうのですが、スピンが比較的多いスプリットを投げるということなので、その点でも期待できそうです。

最後に動画です。2014年の登板で、スプリットで三振を奪っているところが確認できます。

80マイル(129キロ)と82マイル(132キロ)のスプリットで2つの三振を奪っています。続いての動画ではフォーシームとカーブを確認できます。

153キロのフォーシームで三振を奪っています。メジャーと日本のボールとマウンドの違いもあるため、球速は落ちる可能性があるのですが、それでも150キロ近い球速は期待できそうです。

メジャー公式球よりも、日本の公式球は2シーム/シンカーの動きが悪くなりますので、それをキッパリとあきらめて、フォーシーム、カットボール、スプリット、カーブで勝負すれば、面白い存在となりそうなローガン・オンドルセクです。

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