【新外国人分析】巨人が獲得したホアン・フランシスコを数字で分析

12試合を終えた時点で1試合平均3.3点と得点力不足に悩み、外国人打者はセペダが不振で結果を残せず、アンダーソンの復帰のメドがたたないジャイアンツが打線の強化に動きました。

タンパベイ・レイズからフリーエージェントとなったホアン・フランシスコ内野手の獲得しました。

ホアン・フランシスコは右投左打ちの内野手で、ポジションは一塁と三塁を主に守ってきたドミニカ共和国出身の27歳です。

そのホアン・フランシスコ内野手をメジャーリーグでのデータを元に分析していきます。

メジャー通算48本塁打のパワーヒッターであるホアン・フランシスコ

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ホアン・フランシスコは2014年シーズンはトロント・ブルージェイズに所属していたのですが、11月にチームによってウェーバーにかけられたところを、レッドソックスが獲得しました。

そのレッドソックスはフランシスコ獲得後に、同じ三塁を守るパブロ・サンドバルと大型契約を結んだため、契約更新期限までに契約を提示せず、フランシスコは自由契約となりフリーエージェントになりました。

そのフリーエージェントとなった後に、タンパベイ・レイズとマイナー契約で合意してスプリング・トレーニングに参加したのですが、このマイナー契約には開幕時にメジャー昇格できなかった場合には、契約を破棄できる権利が与えられていました。

フランシスコはスプリング・トレーニング(日本のオープン戦)の18試合40打数で2本の本塁打を打ったものの、18個の三振を喫し、打率.150/出塁率.227と低迷したため、開幕時のメジャー25人枠から外れてしまいます。その決定を受けて、フランシスコは契約破棄を選択して、再びフリーエージェントとなっている状態でした。

そのホアン・フランシスコのメジャーとマイナー(3A)の成績は以下の表のとおりとなっています。

Juan Francisco Stats 2014

2Aでは109試合437打数で打率.281/本塁打22/打点74/出塁率.317/長打率.501/OPS.818、3A通算では185試合744打数で、打率.306/本塁打40/打点139/出塁率.342/長打率.559/OPS.901となっています。

3Aの成績は162試合換算では本塁打は年間35本塁打・121打点となる素晴らしい数字で、OPSも.900を超えていますので、マイナーレベルでは頭1つ抜けた打撃です。

そしてそのパワーはメジャーでも発揮されていて、2013年は124試合348打数で打率.227/本塁打18/打点48/出塁率.296/長打率.422、2014年は106試合287打数で打率.220/本塁打16/打点43/出塁率.291/長打率.456という成績を残しています。

日本人メジャーリーガーで年間15本塁打以上を記録しているのは松井秀喜(31本)、城島健司(18本)、井口資仁(18本)、イチロー(15本)の4人しかいません。そのことを考えれば、パワーに関しては優れたものがあることがわかるフランシスコです。

この長打力に関してはメジャーの各球団から一定の評価を受けているため、チームからリリースされても他チームが興味を示すことが多いフランシスコです。

では、なぜリリースされることが多いのか?ということになるのですが、パワーがある一方でバットコントロールに難があるためコンタクトが悪く、守備にも難があるためです。

バットコントロールと選球眼にやや不安を感じさせるデータが残るフランシスコ

三振率が2013年に35.8%、2014年に36.3%、メジャー通算では34.4%と非常に高い割合で三振しています。ほぼ3打席に1回は三振するという計算になります。

2014年シーズンのセ・リーグで三振率が一番高かったのが広島のエルドレッドで37.2%、それに続くのがゴメスの30.9%、堂林翔太の30.6%、キラの29.5%でした。

これらの数字と比較した時に、フランシスコはかなり三振が多いタイプの打者であることがわかるのではないでしょうか。さらに今年の春のオープン戦では三振率が40.9%に達していましたので、メジャー契約とはならなかったフランシスコです。

新外国人を獲得する際に、日本の各球団が重要視する3Aの成績でも三振が多いには多いのですが、2014年が三振率18.0%で、3A通算でも22.6%とメジャーの時よりは改善されます。

それでも2014年のセ・リーグではルナの21.0%、石川雄洋の20.3%と近い数字になりますので、やはり三振は多いタイプではあるようです。

四球を選ぶことができる忍耐力と選球眼があるのかについては、四球率がメジャーでは2013年に8.3%、2014年に8.4%、3Aでは2014年に12.0%となっています。

メジャーの成績では坂本勇人(8.9%)、バルディリス(8.4%)、荒木雅博(8.3%)、エルドレッド(8.1%)と同程度で、3Aの成績ではキラ(12.2%)、上本博紀(11.7%)、森野将彦(11.7%)と同程度となります。

マイナーの数字であれば、そこそこの選球眼があることになるのですが、メジャーの数字であれば選球眼が良いとは言えないことになります。

では、なぜマイナーとメジャーで極端に違いが出るのか?ということになるのですが、投手のレベルや質が違うのはもちろんなのですが、ファン・フランシスコがファーストボールには強い一方で、カーブやスライダーなどのブレーキングボールに極端に弱いことが原因の1つと考えられます。

ファーストボールはストライクゾーンの72%をスイングするのに対して、ボールゾーンは29%しかスイングしないのですが、ブレーキングボールとなるとストライクゾーンの52%しかスイングせず、逆にボールゾーンを38%もスイングしてしまっています。

マイナーでは力勝負が多く、変化球の球種が少ないためメジャーに上がれない投手が多いので、フランシスコが圧倒するものの、メジャーでは変化球の良い投手が一気に増えるため、三振が飛躍的に増え、四球が少なくなると考えられます。

さらにコンタクト技術に非常に難があり、2014年のメジャーリーグでのデータでは、ファーストボールはスイングの30%が空振り、ブレーキングボール(カーブ・スライダー)は49%が空振り、オフスピード(チェンジアップ)が28%と空振りといずれも高い数字です。

まとめるとファーストボールには選球眼があるものの、変化球に対する選球眼に難があります。そしてスイングをしてもなかなか当たらないものの、当たった場合には長打になるというフランシスコで、日本でプレーした場合には変化球に苦労することが懸念されるデータが残っています。

また左打ちのフランシスコですが左投手に弱い数字が残っています。右投手には打率.238/出塁率.306/長打率.504とOPSが.800を超えるのですが、左投手には打率.116/出塁率.204/長打率.186と目も当てられない数字となりますので、対右投手をメインにして起用したほうが無難と言えそうです。

また守備面ではセイバーメトリクスのデータでは、一塁の守備はメジャー平均をやや下回る程度ですが、三塁に関しては平均以下という数字で、守備率も通算で.934と高くありませんので、あまり期待はできなさそうです。

一塁であれば大きな穴にはならないと考えられますが、三塁はやや不安を感じさせるデータとなっています。

ファン・フランシスコの打撃と守備の動画

最後にファン・フランシスコの打撃と守備の動画です。

まずは2014年7月のヤンキース戦で打った本塁打の動画です。

ヤンキーススタジアムの2階席に叩きこむパワーがあります。いかにもパワーヒッターというボールの捉え方です。この動画では引っ張っての本塁打で、ライト方向の長打が多いには多いのですが、レフトやセンターにも本塁打を打っていますので、パワーに関してはピカイチと言えるフランシスコです。

続いて、2014年8月のレイズ戦でのサードでの守備です。

肩は非常に良いのですが、グラブさばきがやや雑に感じられるところがあるため、良いプレーがあっても、凡ミスも多くなりそうな印象ではあります。ただ、打球のスピードが速いメジャーで平均以下というだけではありますので、大きな期待はできなくても、並のパフォーマンスを見せる可能性もありそうです。

メジャー通算48本塁打のパワーが光る一方で、粗さが目立つため、変化球とボール球で勝負する日本の野球での対応に不安が残ります。

日本の野球を柔軟に学ぶことができれば、パワーが図抜けているため、結果を大きく残す可能性があるものの、アジャストできなければ三振の山を築きそうな印象で、当たり外れが激しいタイプと考えられるホアン・フランシスコです。

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