【新外国人分析】西武に入団のエスメリング・バスケス投手を数字で分析

2014年は台湾でプレーし、西武ライオンズの秋季キャンプに入団テストとして参加していたエスメリング・バスケス投手が、そのパフォーマンスを評価され、入団が内定したと報じられています。

そのエスメリング・バスケスは、ドミニカ共和国出身の2014年11月17日で31歳となる右投げ右打ちの投手で、2003年にアマチュアフリーエージェントとして2003年にアリゾナ・ダイヤモンドバックスと契約しています。

2009年4月26日にダイヤモンドバックスでメジャーデビューを果たし、2011年9月にアリゾナ・ダイヤモンドバックスからウェーバー公示され、ミネソタ・ツインズに移籍しました。

そのエスメリング・バスケス投手を数字で分析していきます。

アメリカ時代は制球力に課題があったエスメリング・バスケス

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エスメリング・バスケスは2004年から2012年までメジャー傘下の組織に所属していましたが、2013年はアメリカの独立リーグでプレーした後、2014年に台湾でプレーしています。

そのエスメリング・バスケスのメジャーとマイナー(2A/3A)での年度別と通算成績は以下のとおりとなっています。

Esmerling Vasquez Career Stats in USA

通算成績は2Aでは防御率2.99/10勝6敗/奪三振151/WHIP1.12、3Aでは防御率4.59/14勝14敗/奪三振191/WHIP1.46、メジャーでは防御率4.86/5勝12敗/奪三振134/WHIP1.52となっています。

2009年には53試合、2010年には57試合に登板するなど、一旦はメジャーに定着しかかったのですが、2011年には3Aとメジャーの両方で不振で、戦力外となってしまいました。

そこをツインズに拾われて移籍し、3Aでは100.1回で防御率2.78/9勝6敗/奪三振98/WHIP1.13と安定した成績を残して、メジャー昇格し6試合に先発しています。しかし、その後結果を残せずにツインズからも解雇されてしまいました。

エスメリング・バスケスの通算での防御率は3Aで4.59、MLBで4.86と良くないのですが、被打率は3Aで.233、MLBで.250と低く、連打を浴びて失点していたわけではありません。

その失点が多くなっている原因は明らかで、与四球が多いためです。

WHIPは3Aで1.46、MLBで1.52と高目の数字になっています。与四球は9イニング換算にすると3Aで5.52個、MLBで5.28個となっていますので、1試合完投すると5個以上の四球を与えてしまうことになります。

*WHIPとは与四球と被安打を足して投球イニングで割った数字。1イニングにどれだけ出塁を許しているのかを知ることができます。

奪三振率は3Aでも7.75、MLBでも7.15となっていますし、被打率も低いため、相手を封じ込める力がある一方で、制球面に課題があり、それが原因でメジャーでは通用しなかったと考えられるエスメリング・バスケスです。

台湾へ移籍後に制球難がやや改善?

台湾では、義大ライノズに所属して先発とリリーフの両方で起用されていたようです。そのエスメリング・バスケスの台湾プロ野球での成績は以下のとおりとなっています。

Esmerling Vasquez Taiwan Stats

26試合(先発5試合)で50.2回を投げて、防御率2.84/1勝1敗4セーブ/奪三振35/WHIP1.32という数字になっています。

奪三振率は6.22とアメリカ時代よりも落ちていますが、制球面はだいぶ落ち着いたのか、与四球も9イニングあたりで2.84個と、メジャーとマイナー当時よりも半分近くになっています。

まだ良い数字とは言えないのですが、アメリカのときよりは制球面で安定感が増した可能性があります。ただ、台湾野球の打者が振ってくれることで助かった可能性もありますので、打席で忍耐強くボールを待つ日本の打者に、どこまで通用するかは未知数と言えそうです。

エスメリング・バスケスの投球フォーム・球種・球速・投球スタイル

持ち球はMLB時代のデータによるとフォーシーム、シンカー(ツーシーム)、チェンジアップ、スライダー、カーブの4種類となっています。

メジャーでの投球の割合はフォーシームが41.4%、シンカーが20.5%、チェンジアップが23.93%。スライダーが9.72%、カーブが4.45%となっています。

この割合は先発とリリーフの両方を含んだ数字ですが、先発の時はシンカーとスライダーの割合が入れ替わる構成となっています。

球速はフォーシームが最速で96マイル(155キロ)、平均で92マイル(148キロ)程度を記録していて、メジャーでは平均的な球速だったというデータが残っています。

西武の秋季キャンプでも151キロをマークしていますので、大きく球速が落ちているということはなさそうです。

メジャー時代のデータでは、一番空振りを奪うのに効果的だったのが、沈む動きがあるチェンジアップで、打者のスイングの41.78%が空振りで、被打率も.215と低いため、バスケスの一番の決め球と考えて良さそうです。

三振を奪っている球種は、フォーシームとチェンジアップがそれぞれ40%で、シンカーが12%程度となっています。

最後にエスメリング・バスケスの動画ですが、2012年のツインズ時代にヤンキースを相手に登板したい際の動画です。イチローやジーターが出てきます。

投球フォームはサイド気味のスリークオーターで、動画の中でも決め球と考えれるチェンジアップはよく沈んでいて、三振を奪うのに効果を発揮しています。

メジャーでも被打率が低いため、単調になって連打を食らうというよりも、四球を連発してランナーをためて大量失点をすることが問題となりそうです。

一人相撲の自滅を避けるためにも、ストライクのとれる制球力がポイントになりそうです。

また日本プロ野球では、先発とリリーフのどちらに適性があるのかも、実戦で注目したいポイントです。

ストライクさえとれれば、フォーシームに威力があり、チェンジアップも効果的で、他の変化球もそこそこ使えるレベルのため、面白い存在となりそうです。

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