【新外国人分析】ジャイアンツのアーロン・ポレダ投手を数字で分析

巨人が先発ローテの補強として獲得を目指していることが報じられている2人のうちの、もう一人が左腕投手のアーロン・ポレダ(28歳)です。

アーロン・ポレダは2007年ドラフトの1巡目全体25番目でシカゴ・ホワイトソックスから指名されるという高い評価を受けてプロ入りしています。

そして2009年にはメジャーデビューを果たすなど順調にステップアップしましたが、その後は伸び悩み、3Aと2Aを行き来するシーズンが続きました。そして、ようやく2014年シーズンにレンジャーズでメジャー復帰を果たしています。

そのアーロン・ポレダ(Aaron Poreda)投手を数字で分析していきます。

最速100マイル左腕のアーロン・ポレダのメジャーとマイナーでの成績

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アーロン・ポレダのメジャーとマイナー(2A/3A)での年度別と通算での成績は以下のとおりとなっています。

Aaron Poreda Career Stats 2014

2A通算では48試合(先発29)193.0回で防御率2.66/10勝9敗/奪三振177/WHIP1.31、3A通算では86試合(先発10)157.2回で防御率5.65/5勝8敗/奪三振168/WHIP1.79となっています。

2Aでの成績は良いのですが、3Aでの成績はお世辞にも良い数字とは言えません。

MLBでは、最初の2009年は14試合13.1回で防御率2.70/WHIP1.73という数字で、及第点でした。しかし、2014年の昇格後は、26試合21.1回で防御率5.91/奪三振21/WHIP1.73と不安定な投球で、残念ながらメジャーでは通用しませんでした。

また2014年に関しては3Aでも16試合16.1回で防御率6.06/奪三振28/WHIP1.71となっていて、あまり褒められたものではありません。

奪三振が多いものの、与四球が多い傾向が

ただ、目立つのは奪三振の多さで、3Aでは157.2回で168個、MLBでも34.2回で33個を記録し、それぞれ奪三振率は9.59、8.57と高い数字を残しています。

特に2014年の3Aでは16.1回で奪三振28個と高い割合のため、奪三振率は15.43を記録しています。このように三振を奪う能力が高い一方で、気になるのは被打率の高さと与四球の多さです。

基本的には、与四球が多く、被打率が高いため、防御率が良いシーズンでも、WHIPは高くなるなど、ランナーを背負うことが多く、大量失点につながる傾向がある数字が残っています。

特に2014年は被打率が非常に高く、リリーフでありながら、3Aでもメジャーでも3割を超えていますので、投球が単調で、決め手にかけるのではないかという懸念は残ります。

そして与四球は、通算の数字ですが、2Aでは193.0回で94個、3Aでは157.2回で148個、メジャーでも34.2回で20個と非常に多くなっています。

そのため通算での9イニングあたりの与四球は2Aで4.38個、3Aで8.45個、メジャーで5.19個と、四球を連発したことがうかがえる数字となっています。

それでも明るい材料は、その課題の制球難がやや改善されていることで、2014年には3Aでは9イニングに3.86個、メジャーでは2.95個と、減少していることです。

ただ、元々、制球力があまりない投手が、日本に来てマウンドとボールが変わった時に、どうなるのかは大きな不安材料としてつきまといそうです。

スポーツ紙の報道では先発候補とのことでしたが、上記のことに加えて、球種が少なく、2010年以降でマイナーを含めて5試合しか先発していませんので、先発としてはほぼ未知数と考えたほうが良さそうです。

アーロン・ポレダの球種や投球のスタイル

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アーロン・ポレダの球種はMLBのデータを集計しているBrooks Baseballによると、フォーシームファーストボールと、スライダー、チェンジアップの3種類となっています。

投球の内訳はフォーシームが70.04%、スライダーが26.37%、チェンジアップが2.74%という構成で、基本的にはフォーシームとスライダーで投球を組み立てています。

フォーシームは最速が161.5キロ(100.3マイル)、平均で154.7キロ(96.14マイル)とメジャーでも速い部類で、独特の沈む動きがあるとされています。

スライダーの球速は142-143キロ(88-89マイル)程度で、空振りを奪うの効果的です。

アーロン・ポレダのスライダーは被打率は.182と低く、打者がスイングした場合も45.9%が空振りで、奪三振に占める割合は72%となるなど、生命線とも言える球種となっています。

その一方でフォーシームは高速ですが、被打率は.375と極めて高く、チェンジアップはたまに投げても、しっかりと捉えられることが多いようで、あまり効果を発揮していません。

このように3つの球種があるとデータ上は残っているものの、実戦で通用する球種となると、フォーシームとスライダーの2つだけと言えるようなアーロン・ポレダです。

球種が乏しい上に、ツーシームでボールを動かすわけでもなく、フォーシームで押すスタイルのため単調にならざるをえません。その結果、フォーシームが高速であるにも関わらず、きっちりと捉えられてしまっていると考えられます。

2014年もメジャーで投げているのですが、成績がイマイチだったためか、MLB.comでも動画がなく、以下のものは2009年当時のものとなります。

3Aやメジャーでは160キロ(100マイル)を投げる投手は珍しくありませんし、速球に強い打者が多いので、的を絞ることができるのであれば、確実に捉えてきます。

しかし、日本で160キロを投げる左腕はいませんし、長身で角度がつきますので、日本の打者にとっては捉えにくい投手とはなりそうです。

ただ、それでも先発で長いイニングを投げるには球種が少ないため、先発よりはリリーフ向きではないかと考えられます。

データや成績を見る限りでは、日本に来た場合には、当たり外れの激しいタイプで、大アタリか、大ハズレのどちらかに大きくふれるような印象のアーロン・ポレダです。

まだ、獲得に動いているという段階のため、今後の交渉の行方次第となりますが、日本に来ることが決定した場合には、(1)先発なのかリリーフなのか、(2)ストライクがしっかりととれるのか、(3)変化球を増やせるのか、(4)日本人コーチの話をしっかりと聞ける思考の柔軟性があるのか?などがポイントとなってきそうです。

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