エルビス・アラウホ投手を数字で分析!中日ドラゴンズの新外国人をデータで評価

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1. プロフィール・経歴

エルビス・アラウホは1991年7月15日生まれのベネズエラ出身の左投げ左打ちの投手で、身長201センチ、体重124.7キロと巨漢です。

16歳だった2007年にクリーブランド・インディアンスとアマチュアFA選手として契約を結びプロ入りします。

その後はインディアンス傘下のマイナーでプレーするもメジャー昇格はできず、2014年11月にフィリーズに移籍し、メジャー契約を結びます。

そして2015年5月5日に23歳でメジャーデビューを果たし、このルーキーイヤーにリリーフ投手として40試合に登板します。

2016年もメジャーで32試合を投げたのですが、2016年11月にフィリーズがウェーバーにかけたこところ、マイアミ・マーリンズが獲得の意思を示し、移籍しています。

年俸はメジャー最低年俸のため6000万円程度と考えられます。

2. メジャーリーグ(MLB)とマイナーリーグ(2A・3A)の成績による分析

エルビス・アラウホ投手のメジャーリーグ(MLB)とマイナーリーグ(2A・3A)での年度別成績は以下の表のとおりとなっています。

Elvis Araujo _Stats2016

2A通算では25試合30.2回で防御率4.11/奪三振32/WHIP1.63となっています。奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)は9.4と高い一方で、与四球率(9イニングあたりの与四球数)が6.2と悪いことが目立ちます。

3Aでの経験は2016年の1シーズンだけなのですが、18試合20.2回で防御率2.18/奪三振16/WHIP1.02と好成績で、奪三振率が8.3とやや落ちていますが、与四球率は2.6と改善されています。

しかし、2016年のメジャーレベルでは32試合27.1回で防御率5.60/奪三振29/WHIP1.90と散々な成績に終わっています。

奪三振率は9.5と高いものの、与四球率は5.6を悪く、被安打率(9イニングあたりの被安打数)が11.5、被本塁打率(9イニングあたりの被本塁打数)が1.3と悪かったため、防御率も当然のことながら悪くなりました。

2015年には与四球率が4.9と悪いながらも、メジャーでも40試合34回2/3に登板して防御率3.38/奪三振34/WHIP1.39と結果を残していたのですが、2016年には被安打率、被本塁打率なの悪化などにより成績を落としてしまいました。

この原因と考えられるのがメジャーレベルで使える変化球が少なく、頼みの綱だったファーストボールの球速がやや低下してしまったことです。

3. エルビス・アラウホの球種、球速などのデータによる分析

エルビス・アラウホ投手の球種・持ち球と、球速、球種別データは以下の表のとおりとなっています。

Elvis Araujo _Pitches2016

エルビス・アラウホの球種としてMLBのPITCH FXのシステムでカウントされているのはフォーシーム、スライダー、チェンジアップ、シンカーの4種類となっています。

投球に占める割合はフォーシームが60.82%、スライダーが34.09%となり、この2つの球種が投球の95%を占めています。

チェンジアップとシンカーは投げてはいるものの、それぞれ投球割合は3.42%、1.67%とかなり少ない割合となっています。

フォーシームは最速が154.8キロ、平均が149.3キロという数字で、メジャーリーグの平均をやや上回る程度の数字となっています。

ただ、2015年には最速で156キロが出ていたのですが、2016年には154.7キロとやや球速が落ちています。

このフォーシームは浮き上がるような軌道を見せることもあり空振り率は29.03%を記録していて、フォーシームとしてはメジャー平均を上回る空振り率を記録しています。

スライダーはあまり曲がりが大きくないこともあり、この球種としては打球がフライになる割合が多くなっています。

三振に占める割合はフォーシームが50.79%、スライダーが42.86%となっていて、この2球種がメインととなるのですが、いずれでも空振り、三振が奪えていると考えられます。

難点はオフスピードボールが使えないことで、チェンジアップはメジャーで1100球超投げている中で、わずかに39回しか投げていません。

ただ、この球種の被打率は.182、ゴロ比率は88.89%、空振り率は31.58%を悪くない数字となっています。

このチェンジアップに磨きがかかれば、攻略するのは簡単ではない投手となりそうです。

4. エルビス・アラウホの投球動画

エルビス・アラウホの投球動画です。

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2016年3月16日の登板の際の動画で、97マイル(156キロ)のファーストボールで三振を奪っています。

身長は高いのですが投球フォームはオーソドックスで上から投げ下ろすため、ボールに角度がつくことになります。

2016年は球速はこのときより2キロ程度落ちているようですが、それでもまだ十分に日本では高速です。

フォームもゆったりとしていながら、球速がそれなりに出ていますので、その点でも打者はタイミングをとるのに苦労しそうです。

左腕でコレだけの球速と角度がある投手が短いイニングでくると、対応するのは簡単ではなさそうです。

2016年5月18日の登板の際の動画でスライダーでピッチャーゴロに打ち取っています。

スライダーは空振りまでは奪えていませんが、小気味良い曲がりで三振を奪える球種でもあることうなずける動きとなっています。

5. 総括・まとめ

2015年よりも2016年に球速が落ちてしまったこともあり、実質的にフォーシームとスライダーの2種類の投手のため、メジャーでは苦しむことになってしまいました。

制球難の克服も課題とはなりますが、こういったタイプの投手を獲得してきた実績が中日にはありますので、日本での修正が期待されます。

急激に制球が良くなるとまでは考えにくく、日本ではマウンドが柔らかいため、さらに2-3キロ球速が落ちる可能性がありますが、それでも日本では十分に高速で、左腕、長身による角度により、ストライクさえとれれば、ある程度の結果を残しそうです。

またチェンジアップに磨きがかかり、制球難がある程度解消できるようであれば、セットアッパーにとどまらず、クローザーとしても面白いのではないかと考えられるエルビス・アラウホです。

後は、身長の大きい投手の日本での共通の課題となるのですが、セットポジションです。左投手である分、ランナーを牽制しやすいため、クイックができなくても盗塁を阻止しやすくはなりますが、ある程度のクイックモーションの習得も必要となりそうです。

制球難の軽減とクイックの習得が日本での活躍のカギとなりそうです。

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