エドウィン・エスコバー投手を数字で分析!日本ハムファイターズの新外国人をデータで評価

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1. プロフィール・経歴

エドウィン・エスコバーはベネズエラ出身の1992年4月22日生まれの24歳で、身長185.4センチ、体重83.9キロの左投げ左打ちの投手です。

2008年にアマチュアフリーエージェントとしてテキサス・レンジャーズと契約しプロ入りしますが、2010年4月にはサンフランシスコ・ジャイアンツにトレード移籍し、2014年7月まではサンフランシスコ・ジャイアンツ傘下のマイナーでプレーします。

2014年7月26日にジャイアンツがジェイク・ピービを獲得するトレードで交換要員の一人としてレッドソックスに移籍します。

その2014年8月にメジャー昇格を果たしますが定着はしきれず、2015年をマイナーで過ごした後、2016年4月にDFAされてウェーバーにかけられ、獲得意思を示したダイヤモンドバックスに移籍しています。

2016年はダイヤモンドバックスの傘下のマイナーでプレーし、メジャーでも25試合に登板しますが結果を残せず、シーズンが終了した11月にウェーバーにかけられ獲得意思を示したインディアンスに移籍しています。

その後、2017年1月10日にインディアンスがエドウィン・エスコバーが日本でプレーするためにリリースをすることを発表し、日本時間の2017年1月11日に日本ハムファイターズとの契約合意が発表されています。

これまでの年俸は2015年50万8500ドル(約5800万円)が最高となっていますので、日本ハムが契約した1年9000万円+出来高はエスコバーにとって魅力的なオファーだったと考えられます。

背番号は42に決定しています。以下は合意発表時の栗山監督のコメントです。

「補強ポイントであった左のパワーピッチャーの獲得が決まり、大変心強く思います。昨年はメジャーで25試合登板、しかも24歳という若さでファイターズの一員となることをよく決断してくれました。常時150キロ級のストレートを投げ、先発とリリーフの両方を経験しているのは大きな強みです。現状でもローテーション入りを期待していますが、駐米スカウトの報告からは日本への順応性とまだまだ成長する可能性を感じます。日本一連覇への貢献はもちろん、彼自身の野球人生が大きく飛躍することを信じています」

2. メジャーリーグ(MLB)とマイナーリーグ(2A・3A)の成績による分析

エドウィン・エスコバーのメジャーリーグ(MLB)とマイナーリーグ(2A・3A)における年度別成績は以下の表のとおりとなっています。

Edwin Escober_Stats

2013年に2Aで10試合54.0イニングで防御率2.67/奪三振54/WHIP1.06、奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)9.0、与四球率(9イニングあたりの与四球数)2.2、1Aでも74回2/3で防御率2.89/奪三振92/WHIP1.14という素晴らしい結果を残し注目を集めます。

そのため2014年シーズン開幕時にはMLB全体の有望選手(プロスペクト)のランキングで、ベースボール・アメリカが56位、MLB公式サイトが95位にランクするなど高い評価を得ていました。

先発投手として期待されていたのですが、2014年は3Aの25試合138.1回で防御率4.94/奪三振116/WHIP1.49とパッとせず、チャンスが与えられたメジャーでも2試合2イニングで防御率4.50に終わりました。

それでも2015年開幕前にはプロスペクトして期待されていたのですが、2015年に3Aで19試合46回2/3で防御率5.07に終わり評価が大きく下がり、2016年だけでレッドソックスからダイヤモンドバックス、ダイヤモンドバックスからインディアンスと渡り歩くことになってしまいました。

2013年までは高い奪三振率と安定感のある制球力だったのですが、2014年以降は奪三振率が大きく下がり、与四球率も悪化してしまいました。

2016年は3Aで19試合登板し、98.0回で防御率3.95/奪三振65/WHIP1.45、奪三振率6.0、与四球率3.4、メジャーでは25試合23回2/3で防御率7.23/奪三振17/WHIP1.90、奪三振率6.5、与四球率4.6という成績に終わり、2014年以降の課題を解消できないままシーズンを終えています。

かつてはメジャー全体でも高い評価を得ていた有望株だったエドウィン・エスコバーですが、2014年につまずいてから立ち直ることができない状態が続いています。

一部報道でゴロを打たせるのが上手いと報じられていました。

ですが、退団したアンソニー・バスがGO/AO(ゴロアウト÷フライアウト)がメジャー通算で1.32、マイナー通算でも1.32だったのに対して、エドウィン・エスコバーはメジャー通算で0.86、3A通算で0.96となっています。

どちらと言えばフライアウトが多い投手で、極端ではないもののフライボールピッチャーと考えられる数字となっています。

3. エドウィン・エスコバー投手の球種、球速などのデータによる分析

MLBのPITCH FXのシステムで計測されたエドウィン・エスコバーの球種、球速、球種別データは以下の表のとおりとなっています。

Edwin Escober_PitchesEdwin Escober_Pitches_Velocity

エドウィン・エスコバーも球種としてカウントされているのはフォーシーム、カーブ、シンカー、チェンジアップの4種類となっています。

投球に占める割合はフォーシームが66.31%、カーブが20.04%、シンカーが9.40%、チェンジアップが4.26%という構成になっています。

フォーシームは2016年に最速が154.8キロ、平均で150.0キロでメジャーの平均に近い数字となっていて、日本の柔らかいマウンドでは最速が150キロ程度で、平均では140キロ台中盤となる可能性がありそうです。

フォーシームの奪三振に占める割合は57.14%と高いのですが、空振り率は18.23%とこの球種としては高い数字ではありません。

変化球のベストピッチはカーブで奪三振に占める割合は38.10%で、空振り率は42.11%とこの球種として高い割合ととなっています。変化は基本的には縦変化が多いようで、被打率も.158と良いため生命線となる球種と言えそうです。

ゴロ比率が高いのがチェンジアップなのですが、被打率.500に象徴されるように通用しなかったようで、2016年にはわずかに8球しか投げていません。

シンカー(ツーシーム)は最速が151.7キロ、平均で147.4キロと球速は出ているのですが、あまり動きが良くないようで、ゴロ比率も高くなく、空振りも奪えていません。

マイナー時代にはフォーシーム、カーブ、チェンジアップの3つが良いとされていたのですが、チェンジアップがあまり通用せず、使える球種がフォーシームとカーブの2種類となったことが成績を落とす原因になった可能性がありそうです。

4. エドウィン・エスコバー投手の投球動画

エドウィン・エスコバー投手の投球動画です。

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2014年8月28日にメジャーデビューを果たした時の動画です。

小さいテイクバックのフォームなのですが2球目のファーストボールは95マイル(153キロ)、94マイル(151キロ)を記録しています。この球速に関しては2016年の方が速くなっています。

続いて2016年6月に投げた際の動画です。カーブを投げています。

最後に2015年シーズン開幕前にプロスペクト(有望株)としてまとめられた紹介動画です。

この頃のブレーキングボール(スライダー/カーブ)のキレはかなり鋭いです。ですが、先に紹介した2016年のブレーキングボールは曲がりが鈍くなっています。

投球フォームのメカニックも2016年のほうがあまり良くない印象で、フォームが崩れてしまった結果、制球難、チャンジアップ、カーブなどの動きが悪くなるなどしてしまい、才能を開花しきれていないのかもしれません。

総括・まとめ

小さいテイクバックのスリークオーター、サイドバンド気味の投球フォームで、球速が出ますので打者がタイミングを取るのに苦労しそうで、特に左打者には有効となりそうなエスコバーです。

制球難などがやや気になるところではありますが、上記のような投球フォームと日本では高速となるファーストボールの球速により、日本ではストライクゾーンで勝負しやすくはなりますので、その問題が軽減される可能性があります。

先発かブルペンのどちらかで起用されるかは、カーブ、スライダー、チェンジアップなどの変化球がどこまで安定して使えるかどうかにかかってきそうです。

使える変化球が1種類くらいとなると短いイニング、もしくは対左打者用の投手となってしまう可能性はありそうです。

カーブ、チャンジアップの2つがある程度使えるようであれば、先発ローテの一角として期待ができそうです。

メンドーサ、マーティン、バースらに比べるとまだまだ荒削りな印象を受けるエスコバーで、2014年以降につまずいてしまったポイントなどをある程度修正する必要があるかもしれません。

ただ、24歳ということもあり現時点で十分に能力を発揮しているとも言い難い現状のため、育成の上手い日本ハムで大化けする可能性もあり、上手く噛み合った時のパフォーマンスの上限はかなり高いとは予想されます。

現時点ではマーティン、バースほどに計算ができる印象ではありませんが、育成手腕に長ける日本ハムのキャンプでの修正・アジャストが上手く行けば、大きく貢献する可能性も秘めているエドウィン・エスコバーと言えそうです。

また悪くても左のミドルリリーフとしてはある程度やってくれるのではないかととも予想されます。キャンプ、オープン戦でどのように変化していくのか注目したい投手の1人です。

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