デービット・ブキャナン投手を数字で分析!東京ヤクルトスワローズの新外国人をデータで評価

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1. プロフィール・経歴

デービット・ブキャナンは1989年5月11日に生まれの27歳で、身長191センチ、体重90キロ、右投げ右打ちの投手です。

2009年のアマチュアドラフトでニューヨーク・メッツから6巡目に指名されるもプロ入りせず、翌年のドラフトでフィラデルフィア・フィリーズに7巡目全体231番目に指名されてプロ入りしています。

その後はフィリーズ傘下のマイナーでプレーを続けていて、トレードで他球団に移籍したことはありません。

25歳となった2014年5月24日にメジャー初昇格を果たしています。メジャーで35試合、マイナーで130試合に登板しているのですが、リリーフとしての登板は1試合だけと先発投手専任です。

年俸は2015年に51万2500ドルと日本円換算で6000万円から5600万円程度を受け取っているのが最高で、ヤクルトの契約では年俸75万ドル(約8800万円)プラス出来高払いの1年契約となっています。

2. メジャーリーグ(MLB)とマイナーリーグ(2A・3A)の成績による分析

デービッド・ブキャナンのメジャーリーグ(MLB)とマイナーリーグ(2A・3A)でのシーズン別成績は以下の表のとおりとなっています。

David Buchanan_Stats

マイナーの成績は2A通算では34試合203イニングで防御率4.48/9勝16敗/奪三振126/WHIP1.37、奪三振率5.6、与四球率2.8、3A通算では55試合318イニングで防御率3.65/24勝15敗/奪三振193/WHIP1.31、奪三振5.5、与四球2.6という成績となっています。

メジャーでは35試合192回1/3で防御率5.01/8勝17敗/奪三振115/WHIP1.51、奪三振率5.4、与四球率2.9という成績で、奪三振はメジャーとマイナーを通じて多い方ではなく、四球は少ないタイプの投手といえるブキャナンです。

目立つのはゴロ比率の高さでゴロアウトをフライアウトで割ったGO/AOでは2Aで1.20、3Aで1.22、MLBで1.38となっています。

これらの数字から基本的には制球面は安定していて、打たせてアウトをとるタイプで特にゴロを打たせることに長けているグラウンドボールピッチャーです。

メジャーでは1年目に20試合117回2/3で防御率3.75/奪三振71/WHIP1.29と結果を残しましたが、2年目となった2015年は15試合74回2/3で防御率6.99/奪三振44/WHIP1.85と完全に打ち込まれています。

2016年は3Aでのみの登板で27試合167回1/3を消化し、防御率3.98/10勝9敗/奪三振95/WHP1.21とメジャー昇格はできない成績でしたが、しっかりと先発ローテ投手として役割を果たしています。

3Aではゴロ比率も高く、被本塁打率(9イニングあたりの被本塁打数)も低いのですが、メジャーでは被本塁打率が悪くなっていますので、このレベルで投げるには全体的に力不足だったと言えそうです。

3. デービット・ブキャナンの球種、球速などのデータによる分析

MLBのPITCH FXのシステムで計測されたデービット・ブキャナン投手の持ち球、球速、球種別データは以下の表のとおりとなっています。

David Buchanan_PitchesDavid Buchanan_Pitches_Velocity

先発投手らしく球種が多彩でフォーシーム、シンカー(ツーシーム)、チェンジアップ、カーブ、カットボールを投げ分けています。

投球の構成はフォーシームが19.43%、シンカーが22.83%、チェンジアップが20.81%、カーブが11.10%、カットボールが25.83%と万遍なく投げています。

フォーシームは最速が2015年に149.3キロを記録しているものの、平均は145.1キロでメジャーの平均を下回る球速で、シンカーも最速150.0キロ、平均145.5キロで平均以下と同様の数字となっています。

フォーシームは空振り率を奪える8.37%が示すとおり、ほとんどがバットに当てられてしまいますが、ゴロ比率は37.10%とこの球種としては非常に高い割合となっています。

シンカーも空振り率は5.15%とバットに当てられてしまいますが、これも平均を遥かに上回る56.21%のゴロ比率となっています。

チェンジアップはややシュート気味に切れる動きがあり、空振り率は33.71%とブキャナンの持ち球では一番高く、三振に占める割合も34.78%と高くなっています。

このチェンジアップに続く空振り、三振がとれる球種がカーブで、基本的には縦割れの曲がりのためゴロ比率は62.00%と非常に高く、投球に占める割合は少ないものの、打者を仕留める重要な球種と考えて良さそうです。

カットボールはカットする動きは小さいものの、最速で149.0キロ、平均で143.8キロとファーストボール系の2つを同様のスピードで、ゴロ比率が平均を大きく上回る58.92%となっています。

相手打者を完全に封じ込めるような強力な球種はないものの、全体的に質が揃っていて、そのコンビネーションで抑えるタイプと考えられるデービッド・ブキャナンです。

4. デービット・ブキャナンの投球動画

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デービット・ブキャナン投手の動画です。

2015年10月5日に登板した際のもので、彼らしからぬ三振の多い投球で6回2/3で三振を7個奪っています。1つ目の三振がチェンジアップ、2つ目から6つ目が縦のカーブ、最後がシンカーと思われます。

続いて2015年8月1日に登板した際の動画です。こちらは7回1/3で3失点、奪三振4という内容で勝利投手となっています。

1球目はチェンジアップでショートゴロに仕留めています。2球目は縦のカーブ、3球目は小さくカットしていますのでカットボールと思われます。4球目はシンカー。5球目はフォーシーム、最後はチェンジアップとなっています。

途中にはブキャナンがタイムリーヒットを打っているシーンも挟まれています。

投球フォームはゆったりとしていて、ランナーが出た時にはやや不安がありそうですが、オーソドックスなもので制球が安定しているのがうなずけるものとなっています。

身長も高く投げ下ろしていますのでボールに角度もついていると推測されます。

5. 総括・まとめ

派手な投手ではなく、ブルペンでは目立たない可能性が高いのですが、実戦向きの投手という印象のデビッド・ブキャナンです。

日本のマウンドでは球速が3-4キロ落ちる可能性が高く、最速で145-146キロ、平均で141-142キロくらいになりそうですが、日本の先発投手としては悪い球速ではありません。

長身から投げ下ろす投球フォームのためボールに角度がつき、ゆったりとしたフォームから、まずまずの球速が出ますのでフォーシーム、シンカーのファーストボール系もそれなりに仕事をしてくれそうです。

カーブ、チェンジアップ、カットボールなど変化球も多彩で、しかもコントロールでき、ゴロを打たせることができるというのも魅力のブキャナンです。

先発投手としてゴロ比率が高いのは魅力で、日本ではあまりない長身でボールに角度がつくため、その特性はより強化される可能性があります。

特に本拠地の神宮球場は本塁打が出やすい環境で、セ・リーグには横浜スタジアム、東京ドームと同様に長打が出やすい球場がありますので、ブキャナンのようなグラウンドボールピッチャーの良さがより活きてくるのではないかと予想されます。

このシーズンオフに獲得したロス・オーレンドルフとは違った技巧派ですが、日本に向いているタイプという印象で、左と右の違いはあるものの広島のクリス・ジョンソンを思わせるところがあります。

クリス・ジョンソンも平均で144-143キロくらいのフォーシームとツーシーム、カットボール、チェンジアップ、カーブを投げ分ける技巧的な投球でゴロを打たせてアウトをとり、安定した成績を残しています。

グラウンドボールピッチャーのため内野の守備力が重要にはなるのですが、基本的には期待できる良い投手とヤクルトは契約したという印象で、後は日本の公式球でどれだけボールを動かせるかどうかになってきます。

オープン戦などの実戦で早く見てみたい投手の一人と言えるデービッド・ブキャナン投手です。

東京ヤクルトスワローズの他の新外国人は以下のページで分析しています。

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