アレックス・ゲレーロを数字で分析!中日ドラゴンズの新外国人野手をデータで評価

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1. プロフィール・経歴

アレックス・ゲレーロは1986年12月20日生まれの30歳で、身長は182センチ、体重は99キロのキューバ出身の右投げ右打ちの野手です。

17歳の2004年からキューバリーグでプレーし、キューバのナショナルチームにも選出されるなどした後に、2013年にハイチへ亡命します。

同年の10月22日にロサンゼルス・ドジャースと契約金1000万ドル、4年間の年俸1800万ドルの総額2800万ドルで契約しています。

キューバ時代は遊撃手としてプレーしていたため、そのポジションを守っていたハンリー・ラミレスの後釜として期待されたものの、守る能力はないと判断されセカンドに転向します。

ですが、セカンドとしても難しかったため、サードとレフトで最終的にはプレーしています。

即戦力として期待されたため2014年3月22日にメジャーデビューを果たしましたが、結果を残せず3Aに降格となります。

その3Aではチームメイトの捕手ミゲル・オリボと試合中に喧嘩し、左耳の一部を噛みきられるなどしたため、球団から出場停止処分を受けて2014年シーズンを終えています。

2015年はシーズン当初は打撃が好調で多くの出場機会があったのですが、調子を落とした後は控え野手としてメジャーで1年を過ごしています。

2016年はスプリングトレーニングで左膝を怪我してしまい故障者リストで開幕を迎えます。リハビリとして傘下マイナー3球団で16試合に出場したましたが、打撃が低迷していたこと。さらに本人の承諾なしにマイナーに降格できない契約上の取り決めがネックとなり、ドジャースはリリースをすることを選び、2016年6月8日に自由契約となっています。

その後は年俸が500万ドルと実績に見合わない設定であることもあり、他球団とは契約することなくシーズンを終えていました。

アレックス・ゲレーロの契約と年俸の内訳は以下のとおりとなっています。

  • 契約金:$10,000,000
  • 2014年(27歳)$4,000,000
  • 2015年(28歳)$4,000,000
  • 2016年(29歳)$5,000,000
  • 2017年(30歳)$5,000,000

初年度は契約金を含めて1400万ドルを手にしています。

中日ドラゴンズとの契約では日本では1億5000万ドルと報じられていますが、アメリカの報道によると130万ドルに出来高として70万ドルが設定されていると報じられています。

そのため最大では200万ドル(2億3500万円)になると考えられます。

2. メジャーリーグ(MLB)とマイナーリーグの成績による分析

まずキューバ時代の成績を見ていきます。以下の表のとおりとなっています。

Alex Guerrero_Cuba_Stats

通算で547試合で打率.303、本塁打102、打点407、出塁率.386、長打率.528、OPS.914と素晴らしい成績を残しています。

また亡命前の2010年は79試合で打率.310、本塁打22、打点66、出塁率.401、長打率.599、OPS1.000、2011年は80試合で打率.290、本塁打21、打点51、出塁率.402、長打率.576、OPS.979という数字となっています。

こういった成績なども評価されて大型契約を結ぶに至っています。

アレックス・ゲレーロのメジャーリーグ(MLB)とマイナーリーグでのシーズン別の成績は以下の表のとおりとなっています。

Alex Guerrero_2016_Stats

2013年の10月に契約を結んでいますが、即戦力として期待されていたこともありウィンターリーグで12試合に出場して打率.289/出塁率.325/長打率.447と一定の結果を残し、スプリング・トレーニングで打率.300/出塁率.400/長打率.500/OPS.900と好調だったため2014年すぐにメジャーデビューを果たしています。

メジャーでは打率.077と結果を残せず、3Aに降格しましたが、3Aの65試合では打率.329/本塁打15/打点49/出塁率.364/長打率.613/OPS.978と結果を残し、2015年を迎えました。

2015年は開幕から好調でシーズン前半は打率.244、10本塁打、30打点と結果を残したものの、後半には打率.206、1本塁打、6打点と失速してしまいました。

2016年はリハビリとしてマイナーで出場をしているのですが、1Aで打率.269/出塁率.296/長打率.423/OPS.719、2Aで8試合で打率.031/出塁率.031/長打率.092、3Aの2試合で打率.125/出塁率.125/長打率.250という成績に終わりました。

特に3Aでは8打席で6三振というもので、やる気が無いととられても仕方の内容だったことも、2016年の500万ドル、2017年の500万ドルの支払い義務がありながらリリースする理由となったと考えられます。

3AとMLBで共通の問題ですが、フリースインガーの傾向があり、打率と出塁率の差は通算で3Aで3分4厘、MLBで2分7厘しかなく、とにかく打ちに行く打者です。

三振率はメジャーでは25.9%と4打席に1回、3Aでは6打席に1回の18.8%となっています。

2016年のセ・リーグの三振率が高かった選手は梶谷隆幸が24.4%、ゴメスが23.5%、ギャレットが22.8%、バレンティンが21.6%となっていますので、メジャーでの数字で見ると極端に三振が多いタイプとなります。

3Aの数字でも新井貴浩の19.7%、筒香嘉智の18.7%、平田良介の18.0%などが近い数字となるため、やはり三振が多くなることは覚悟する必要があるゲレーロです。

打撃面では長打が期待できるものの、とにかく打ちに行くフリースインガーの傾向があるため打率がそこそこでも、出塁率は低くなり、三振も多くなりそうなゲレーロです。

続いて守備面ですが外野の守備は見るも無残なレベルで、三塁が平均的なレベルに達するかどうかというものと考えられます。

平均的な野手より守備でどれだけ点を失ったか、防いだかを示す指標としてUZR(アルティメット・ゾーン・レイティング)、DRS(守備防御点)という指標があります。

UZR(アルティメット・ゾーン・レイティング)は試合数が多いほうが有利になる傾向があるため、それを150試合換算したUZR/150で見ると外野守備は-22.6という壊滅的な数字で、DRSも-3となっています。

三塁守備に関してはUZR/150が+12.0なのですが、DRSは-1と平均以下となっています。

英語のアレックス・ゲレーロの守備に関するリポートを見ると、メジャーレベルでは厳しいものがありますが、それでも日本で守備につかせるならばサードということになりそうです。

3. アレックス・ゲレーロの打撃データによる分析

アレックス・ゲレーロの長打はレフト方向に偏っていて、本塁打は引っ張った打球が大部分を占めています。

球種で上手く対応できているのがスライダーで打率.317、長打率.585、それに続くのがチェンジアップで打率.261、長打率.522、フォーシームで打率.246、長打率.522となっています。

苦手としているのがシンカーで打率.106、長打率.170、それに続いて苦手なのがカーブで打率.158、長打率.263となっています。

ファーストボールが基本的には好きなようで積極的に打ちに行くのですが、メジャーの平均を大きく下回る空振り率に終わっています。

その一方で変化球に関してはブレイキングボール、オフスピードボールともに比較的待つことができています。

コースに関してはベルト付近の高さは内外角ともに見事に打っているのですが、高めに関しては内外角ともに打率が低く、低めは真ん中と外角はある程度対応していますが、外角低目は打率.067とかなり苦手としているようです。

本塁打が出る選手らしくツボがあるようですが、穴もかなり多くある印象で、高低を使われた投球への対応にやや不安が残りそうです。

4. アレックス・ゲレーロの動画

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2015年8月にレフトスタンドに本塁打を打った動画です。

いかにもプルヒッターというスイングで、上半身のパワーでスタンドインさせています。

続いて、メジャーで唯一センターからライト方向に本塁打を打った時の動画です。

ライト方向に本塁打を打ってはいるのですが、狙って右方向に打ったというよりはタイミングがたまたまそうなったという印象を受けるものです。

続いて外角のボール球を拾ってレフト方向にヒットにしている動画です。

外角のボールをセンターから右方向に器用に打つことはあまり出来ないようで、こういったボールにはバットほ先の方で拾ってレフト前に運ぶ打撃が目につきます。

最後に2015年9月の三塁守備に関する動画です。

この動画ではうまく打球をさばいています。もともと遊撃手だったこともあり、外野よりも内野守備のほうが対応しやすいところはあるのかもしれません。それでも遊撃を守っていたとは思えないほど、足さばきに軽やかさはありません。

5. 総括・まとめ

守備面に関してアメリカの報道では総じて不安材料としてあげられていますので、大きな期待はできません。特に外野手の守備に関しては2015年にセイバーメトリクスの数字だけでなく、守備率.938と厳しい数字となっています。

ユーティリティプレイヤーではあるものの、基本的には三塁手として考えるべきで、外野を守らせるのは非常時に限定した方が良さそうです。

打撃に関しては3Aの67試合15本塁打、MLBでの117試合で11本塁打を記録するなど長打力は期待ができます。

その一方でフリースインガーの傾向があるため目の覚めるような打撃もある一方で、淡白さも目立つことになり、コース別のデータを見ても穴となるコースもハッキリとしているため、三振の数もそれなりになる覚悟が必要となりそうです。

ビシエドと同様にフリースインガータイプのため、中軸にこの2人を並べるのは当たりハズレが激しいラインナップとなる可能性があります。

福田、平田あたりが結果をしっかりと残せるようであれば、打率の低さと荒っぽさには目をつむりながら下位打線において本塁打を期待するというような日本ハムのレアードに近い起用方法が良さそうなゲレーロです。

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